こんな嫌われる上司になっていませんか?|嫌われる上司の3条件

こんぎつね こんぎつね

こんにちは。暮らしを良くする研究家のこんぎつねです。

あなたは職場で部下からどのように思われているでしょうか。
私が以前勤めていた職場には、会社のほとんどの人から嫌われているというすごい(?)上司がいました。
「社長の無条件イエスマン」「あの人はいらない」など悪い話はよく聞きますが、いい話を聞いたことがなかったです。

嫌われる上司の共通点は「事なかれ主義、陰険、保身」です。

どこにも「嫌われる上司に俺はなる!」と意気込んでいる人はいないはずです。
誰もが嫌われるのはイヤで好かれたいと思っていますが、実際には嫌われる上司になってしまっているのです。

しかも上司と部下の間に溝ができれば仕事がうまく回りません。
部下が叱責を恐れて報告しなかったり、ウソの報告をするようになれば仕事になりません。
そうすればあなたの評価も下がってしまいます。

そこでどのような行動が、部下から嫌われる上司と好かれる上司とを分けているのかについて調べた研究と具体的な声を紹介します。

目次

  • バトラーの信頼形成条件
  • 好かれる上司と嫌われる上司の具体的特徴
  • 上司に対する具体的な声
  • 自利利他(じりりた)と我利我利(がりがり)
  • まとめ

バトラーの信頼形成条件

心理学者のジョン・K・バトラーは管理者へのインタビュー
Toward Understanding and Measuring Conditions of Trust: Evolution of a Conditions of Trust Inventory(要約のみ)」
の中で部下に信頼される上司として以下の10条件を設定しています。

  • 有用性(availability):いつでも連絡できる状態になっている
  • 能力(competence):職務遂行能力がある
  • 一貫性(consistency):言動が一貫している
  • 慎重さ(discreetness):秘密を守る
  • 公正(fairness):公平である
  • 誠実(integrity):正直である
  • 義理人情(loyalty):自分を守ってくれる
  • 寛容さ(openness):率直である
  • 実践(promise fulfillment):約束を守る
  • 受容性(receptivity):話を聞いてくれる

(同論文内で「慎重さ(discreetness)」の代わりに「全幅の信頼(overall trust)」が用いられた調査もあり)

バトラーらが採点者を募り
「自分の上司がこの条件に合致しているか点数をつけてください」
と点数を付けさせたところ、得点が高い上司ほど好かれており、得点が低い上司ほど嫌われていることがわかりました。

好かれる上司と嫌われる上司の具体的特徴

立教大学の松井賚夫教授たちは、この条件を元にチェックリストを作成し、会社組織で働いている男女約100名から回答を得ました。
嫌われる上司の共通点「事なかれ主義、陰険、保身」

その結果、
好かれる上司の特徴は

  • 仕事に精通し部下の力になる
  • 誠実・公正に部下に対応する
  • 自分の考えをオープンにし、率直である

嫌われる上司の特徴は

  • 事なかれ主義で頼りない
  • 部下の尊厳を傷つける
  • 保身と出世しか考えていない

ということがわかりました。
 

上司に対する具体的な声

具体的な声を集めるためにアンケートサイトで好かれる上司と嫌われる上司について聞いたところ、以下のような声が届きました。
上の条件と照らしてみてみましょう。

好かれる上司はどんな人ですか?

  • 厳しくも親身になり自分を成長させるきっかけとなる方に出会えるといいですね
  • 守ってくれる上司、自分を伸ばしてくれる上司
  • 仕事を良くしていこうと頑張っていた上司は好きでした
  • 良いのは感情的に怒るのではなく、部下を理性的に論理的に叱れる上司
  • 立場は上でも、聞く耳や応じる姿勢が公平な先輩や上司には懐の深さを感じて好きです
  • 誠実な上司が理想
  • 同じ目線で対応する上司が良い
  • 上手く後輩をほめて指導してくれる上司がよい
  • 仕事ができて理解のある上司がいいですね
  • 見てないようでちゃんと見てくれて気にかけてくれる人は良いですね
  • 仕事だけじゃなくプライベートとか心身にも気を使ってくれる方
  • おおらかで頭がよく、公平に物事を見ることができ人が理想です
  • 職位や上下関係があったとしても博愛で気軽に相談や対応、話が出来る人は素敵ですね
  • 仕事上の割り切りが出来ている
  • 雰囲気作りが上手い人。一緒に考えてくれる人。器が大きい人
  • 口数が少ない
  • 嫌な上司にされた仕打ちを黙って聞いてくれ、さりげないアドバイスもしてくれ、その上司を転勤させてくれた部長が大好きだった
  • 感情的でなく、穏やかで仕事を任せてくれる上司が好き
  • ポジティブに考えて効率よい流れを作ってくれる上司
  • 仕事なら上辺だけで適当に親切にしてくれる人
  • 困ったときに親身に話を聞いてくれる、きちんと教えてくれる先輩は頼れるし素敵だと思いました
  • 自分のことの様に考えてくれる人。先入観にとらわれない

 

嫌われる上司はどんな人ですか?

  • 時間、約束事、お金にルーズ、言っていることがころころ変わる、行動が伴っていない上司は苦手です
  • 自分中心な物の考え方。成功は自分の物、失敗やトラブルは全て他人のせい。また「ほうれんそう」が自分一人で完了している。言う事がコロコロ変わる。自分の機嫌で部下への対応が変わる
  • 責任をなすりつける人。かなりの役職なのに逃げる気満々
  • 言うことがコロコロ変わる人
  • その仕事を大嫌いなのが丸分かりの上司
  • 嫌なのは部下の好き嫌いが激しくそれを隠そうともしない人
  • 上から目線は基本的に嫌です
  • 言っていることとやっていることがちぐはぐな人。言行不一致ですね
  • 言っていることとやっていることのギャップがある上司は嫌い
  • 愚痴が多い人は嫌です
  • なんでも口出しばかりして教えてくれない上司。すぐ頭にくる上司。細かい上司、自分より上の人にはペコペコする上司
  • 仕事ができない上司は嫌です
  • 仕事ができない、上下関係、年数だけをものさしにしてこきつかう人は嫌ですね
  • 自分はアレもこれも知ってるから教えてあげるよ、聞いていいよ、みたいな上から目線
  • 感情的で仕事以外のことにも難癖をつけ個人の尊厳を傷つける人は嫌です
  • 精神論を振りかざす人
  • 手柄は自分のものにし、失敗は部下の責任にする上司
  • 階級別縦割りをしたがる方達は嫌ですね、いわゆる不良型サラリーマン版みたいな感じ
  • 公私の切り替えが出来ない
  • 何で怒っているのかよく分からない人。話を分かり易く具体的にしてほしい
  • 責任を逃れる人。頭が明らかに悪い人
  • プライベートにかかわってくる
  • すぐに舌打ちをし、自分の感情に任せて怒って来る意地悪な上司が実際にいて大嫌いだった
  • 一緒に仕事をしている意識がなくエゴイストな上司が嫌い
  • 何事も愚痴が多く言葉が汚い人は嫌いな上司です
  • 威圧的な人 アイアムアキング的な
  • 全く仕事をしないで言いたい放題、自分で出来る仕事も全部押し付けてくるような人は正直嫌です
  • いつも上から目線でしか考えない人

皆さんの意見を見ると、おおむねバトラーの信頼形成条件が達成できている上司が好かれる上司で、達成できていない上司が嫌われる上司という結果になっているのではないでしょうか。
 

自利利他(じりりた)と我利我利(がりがり)

仏教に自利利他(じりりた)と我利我利(がりがり)という言葉があります。
京セラの稲盛和夫さんがよく使われる言葉なので、知っている方もあるかもしれません。

自利利他とは、利他のままが自利になるということで、「利」は「幸せ」という意味ですから、相手を幸せにするままが、自分の幸せとなるということです。
我利我利とは、「我」の「利」しか考えないということで、自分さえ良ければいい、自分さえ幸せになれればいい、他人なんかどうなったっていいということです。

仏教で自利利他(じりりた)と我利我利(がりがり)について言われるのは
あなたが幸せになりたければ他人を幸せにしなさい。他人を幸せにすればそれはあなたに返ってきますよ。自分さえ良ければいいと他人を不幸にすれば、それはあなたに返ってきますよ
と教えられるからです。

好かれる上司と嫌われる上司の特徴をもう一度思い出してみましょう。

  • 仕事に精通し部下の力になる
  • 誠実・公正に部下に対応する
  • 自分の考えをオープンにし率直である
  • 事なかれ主義で頼りない
  • 部下の尊厳を傷つける
  • 保身と出世しか考えていない

これらをまとめますと、好かれる上司は自利利他(じりりた)の心が強く、嫌われる上司は我利我利(がりがり)の心が強い様子が見えてきます。
 

まとめ

あなたがもしも職場で部下から嫌われていないか不安ならば、嫌われる上司の特徴に当てはまっていないかチェックしてみてはどうでしょうか。
もしも当てはまるようでしたら、自分がどうやったら人から誉められるか、部下に責任を押し付けられるか、上司から良く思われるか、と考えるのではなく、部下をどうやって誉めるか、部下の失敗の責任をどう取るか、どうすれば部下を守れるかを考えて行動すればきっと部下から好かれます。
我利我利(がりがり)になるのではなく自利利他(じりりた)であろうとすれば、きっとあなたは部下から好かれる上司になれるはずです

まず優しい言葉をかけるところから始めてみませんか。

普段から優しい言葉をかけていれば嫌われにくくなりますし、あなた自身が普段から優しい言葉をかけている部下に対して、傷つける言葉を言い辛くなり、責任を押し付け辛くなります。

では、優しい言葉をかけると言ってもどのような言葉が優しい言葉なのか、についてはこちらの記事で紹介しています。
和顔愛語でみんな幸せ!(後)|優しい言葉の共通点とは?

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こんぎつね

こんぎつね

チューリップ企画デジタルコンテンツ事業部にてサポートとインターネット業務にも携わっているこんぎつねです。(こんぎつねの記事一覧へ)チューリップ企画に来る前は愛知県で主に60代以上向けのイベントを運営していました。人について学ぶのが好きで、大学では生物学を専攻しました。よく読む本のジャンルは心理学、脳科学など人の心や体の行動に関するものが多いです。ブログもそれらの本を参考に、この悩みは 仏教ではこう解決するという内容を専門語を使わずになるべくわかりやすい言葉で発信することに心がけています。もっともっと多くの方の悩み疑問にお答えしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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