「人間関係のイライラで眠れない」あなたの平穏な日常を取り戻す3ステップ

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心地よい人間関係研究家の九条えみです。

職場ストレスの第一位は人間関係だそうです。

後輩は、職場にお局様がいて、「あなたのここが気に入らない」など面と向かって言われるのを悩んでいました。

夜勤もある激務なので、仕事のストレスと人間関係のストレスで寝たいのに寝れない、心も身体もボロボロになってしまったと語っていました。

イライラで眠れなくなるのはなぜ?

イライラで眠れなくなる原因は自律神経の乱れだそうです。

自律神経は、呼吸や血圧など体の機能をコントロールしている睡眠とも密接に関わっている神経です。反対の作用を持つ「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(休息モード)」の2つからなり、この2つがバランスよく働くことで、私たちの毎日の健康が保たれています。
イライラしている時は、活動モードである交感神経が優位になっており、興奮している状態です
本来夜寝る前には、休息モードの副交感神経が優位になり、ゆったりと落ち着いた気分で眠りに向かうのですが、活動モードの交感神経が活性化した状態が続いてしまい、なかなか眠れないということにつながるのです。

(引用:イライラして眠れない夜。自律神経を整える5つの方法

イライラで眠れない状況から脱する3ステップ

私は医療関係者ではないので、状態によっては専門機関を受診された方が良い場合もあることと思います。

今回は、後輩が平常に戻っていった過程を見て思った所を書いていきます。

1段階目:距離を置く

人間関係でストレスがかかっている場合、心を取り乱している状態なので、大抵はまともな判断ができません。

そのような時に、感情に任せて怒鳴り散らしたり、泣きわめいたりすると、修復できない溝となって、職場や組織にいられなくなることもあります。

一時的な感情で、人生の判断を誤らないためにも、怒りが起きた直後は冷却期間を持つようにしましょう。怒りのピークは6秒と言われます。この6秒間をやり過ごすように工夫してみましょう。

たとえば、次のような方法はいかがでしょうか。

・数をかぞえる
・その場から離れる
・一人になる
・深呼吸をする
・温かいお茶を飲むなどリラックスする

次に、長期的な考え方を提案したいと思います。

「なんとなく好きだなぁ」と思う人がいるのですから、逆にどうしても好きになれない相手がいても仕方がないのが、人間というものなのでしょう。

どうにもイライラしてしまう、恐怖で平常心ではいられなくなるという相手には、無理して近くにいる必要はないと思います

それが親子や夫婦という近い関係であれば、法的な措置となり大ごとになりますので、本当に離れた方が良いならば慎重に進めないといけないのは当然です。

しかし、職場の人間関係であれば、挨拶や仕事上必要なやり取りで、まずは良いのではないでしょうか。自分の精神状態が不安定なときに無理をして、地雷を踏まれてしまっては危ないのですから。

自分の心と身体が平常に戻ってくれば、雑談をするなどの余裕も自然と生まれると思います。

2段階目:休むことを優先する

ストレスが持続的にかかっている場合、寝ないといけないと分かっていても寝付けず、慢性的な睡眠不足で心も身体もボロボロになっている状態です。

そのような状態で頑張って働こうと思っても、まともな精神状態ではないので、ミスが多くなったり、少しの刺激で周囲に当たり散らしてしまうこともあります。

「自分は疲れている」「我慢している」と自覚して、十分な休息を取ることを第一に心がけてはいかがでしょうか。身体が元気になってくれば、心も落ち着いてきます。

しかし、休むことに罪悪感を抱いてしまう方もあると思います。

そんな時は、休む勇気を持ちたいものです。

休む勇気があなたを守る|休むことに罪悪感を抱いてしまう方へ

3段階目:ストレスを吐き出す

休息が取れ、心と身体が落ち着いてきたら、次はストレスを吐き出すことを心がけましょう。

人によってストレスの発散方法はあるのでしょうが「運動」は医学的にも良いそうです。

常に笑顔で元気に働いている方に秘訣を尋ねると、「ストレスもその日のうちに発散するのが一番!」と明るく答えてくださいました。

自分に合った方法でストレスを発散すれば、大爆発を未然に防げるでしょう。

さいごに

人間関係のイライラで眠れない状況は、苦しいものです。そんな中、試行錯誤して無事に寝つけるようになってこれたなら、良かったことだなぁと思います。

ただ、時としてストレスを与える相手が「悪者」で、自分は「被害者」という構造を持つこともあります。憎しみは憎しみを呼び、お互いを傷つけ合うだけです。

聖徳太子の言葉に「我、必ずしも聖に非ず。彼、必ずしも愚に非ず。共にこれ凡夫のみ」という言葉があります。欲や怒り、妬みそねみの心から離れきれない人間の実態が知らされるほど、相手を責める気持ちも落ち着いてくるのでしょう。

また、嫌味や悪口を言われ傷ついた分、どんな言動が他人を傷つけるかをイヤというほど実感したと思います。その痛みを、今度は他人への優しさに変えていくのは、どうでしょうか。

何か心外な言動をされた場合に、「なぜ嫌に思ったのか」をその場で適切に説明できれば、要らぬストレスで悩むことも減るのだろうなと思うこの頃です。

さて、イライラした相手には「決めつけ」を行っていることが往々にしてあります。そんな相手に対する見方が変わればイライラも治まりやすくなります。

相手にイライラした時に知っておきたい発想の転換

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九条えみ

チューリップ企画では、お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
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