分かっているの落とし穴に気を付けよう|注意してくれる人を大切に

こうへい


こんにちは。こころの悩みサポーターのこうへいです。

突然ですが、皆さんの周りには注意をしてくれる人はありますか。
あると答えた人は幸せな人だと思います。
私のことを注意してくれる人が近くにいるのは、すごく幸せなことです。

ところが、注意される内容によっては「そんなことは知っている」「それくらいは分かっている」と反発する心が出てきて、素直に聞けないことがあります。

部下に注意をしたら、「そんなこと分かっていますよ」と反発されたという声を聞きました。
また、お母さんに注意されて「それくらい知ってるよ」と子供が腹を立てている場面を見たことがあります。

私に注意をしてくれる人があるのは、ありがたいことなのです。
それなのに、腹が立つのは、「それくらい知っている、分かっている」という心が原因のようです。

分かっているのと実行できるのとは違う

仏教では分かったではなく、実行が勧められている

“知っている”、“分かっている”ということと“実行できる”ということは違います。
仏教にこのような話があります。

昔、中国に、いつも樹の上で座禅瞑想(ざぜんめいそう)していた鳥窠(ちょうか)という僧がいました。
ある日、儒教(じゅきょう)の学者で有名な白楽天(はくらくてん)が、その樹の下を通りました。
奇妙な僧侶がいるので、ひとつ冷やかしてやろうと、
「坊さんよ、そんな高い木の上で、目をつむって座っていては危ないではないか」
と声をかけました。
すると鳥窠(ちょうか)は、すかさず、「そういうそなたこそ、危ないぞ」と切り返しました。
この坊主、相当偉いのかもしれぬ、と見て取った白楽天(はくらくてん)は、
「私は名もなき白楽天という儒者(じゅしゃ)だが、あなたの名をお聞きしたい」
と尋ねました。
「私は鳥窠(ちょうか)という名もなき坊主だ」と鳥窠は答えました。
相手が高名な鳥窠禅師(ちょうかぜんじ)と知った白楽天は、かねてから仏教に関心を持っていたので、頭を下げてこう尋ねました。
「いいところで貴僧に会った。一体、仏教とはどんなことを教えているのか、一言でお聞きしたい」
鳥窠は即座に、
「もろもろの悪をなすことなかれ。つつしんで善を修めよ、と教えるのが仏教である」と答えました。
白楽天は、いささかあきれて、
「そんなことくらいなら、3歳の子供でも知っている」
と冷笑すると、鳥窠はすかさず、
「3歳の童子(どうじ)もこれを知るが、80の翁(おきな)もこれを行うは難し」
と言い切っています。

分かっちゃいるけど実行が難しい

あいさつが大切だと聞いて、毎朝みんなで練習をしていますが、廊下を歩いていて突然お客様とお会いすると練習のような元気で明るいあいさつは難しいものです。
私も忙しいと同僚や友人に対して愛想のないあいさつをしてしまい、反省することがしばしばあります。
さらに親しい友人や家族になると無自覚で失礼なことをどれだけしているか知れません。

チームで大事なのは団結です。団結を強くするには報告・連絡・相談の報連相(ほうれんそう)が大事だとよく言われます。
ところが、言いにくいことがあるとなかなか報告できないものです。
報連相が大事だと分かっていると言ってはいても、実行は簡単ではありません。
繰り返し報連相の大切さを聞いてやっと少し実行ができるようになるものだと言われます。

実行しないのは本当は分かっていないから

分かっていると言いながら、実行しないのは、本当は分かっていないのだと仏教では言われます。

身近な例えで言えば、試験の答えが分かっているのに答えを書かずに白紙で提出する人はありません。
答えを書かない人は答えが分かっていないからだと言えます。
分かっているといいながら、実行できないのは、いろいろな事情があるとは言え、本当の意味では分かっていないと言えます。

注意された時に、「それくらい分かっている」と思う気持ちは理解できます。
しかし本当から言えば、「まだまだ分かっていなかったんだな」と反省しなければならないことだと言えます。

一番恐ろしいのは、「それくらい分かっている」と“分かったつもり”失敗を繰り返すことです。

まとめ

「分かっている」と言っていても、実行ができなければ、本当に分かったとは言えません

私たちは自惚れ一杯の者だとお釈迦さまは説かれます。
注意をしてくれる人がなければ、自惚れて“分かったつもり”のまま、失敗を繰り返すことになります。
そして誰にも信頼されなくなってしまいます。

注意してくれる人があるというのは、本当にありがたいことです。
感謝の気持ちを持ちたいものです。

(最後に)
注意するということと怒るということは意味合いが違います。
注意するのは、注意する相手に良くなってもらいたいからです。
怒りは自分の憤った感情をそのまま相手にぶつけることです。

注意してくれる人はありがたい人ですが、怒ってくる人は一筋縄ではいきません。
怒ってくる人にはどう対処したらいいのでしょうか。
こちらの記事でどうぞ。
怒りっぽい人への接し方は自分の心から学ぼう|腹が立つ2つの原因

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こうへい

チューリップ企画で動画制作を担当しています。
大学生のときに同じことの繰り返しの毎日にどんな意味があるのかと悩みました。しかも友人に相談しても分かってくれる人がなかったことが大きな苦しみでした。
その時に読んだ仏典の言葉に励まされました。その後、講演会の運営の手伝いをする機会があり、さまざまな悩みを持って参加した多くの人たちの声を聞かせてもらいました。私も学びながら、皆さんの悩みに寄り添っていける情報を発信していけたらと思っています。
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