思い込みで腹を立てていませんか?視点が変われば物事の見え方も変わる
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
インターネット上では、さまざまな人の投稿を目にすることがあります。
中には、日常で起きた出来事を、腹立ちのままに書いている人もいたりします。
しかし、ほかの人のコメントを見ると、実は腹を立てている内容が、思い込みからきている勘違いだったりすることも少なくありません。
物事は一面だけでは分からないものだな、とつくづく思います。
今回は、思い込みで損をしないための心がけについて書いていきます。
思い込んでしまう原因
思い込みの要因はいろいろありますが、一つには、「物事は自分の価値観を通してしか見えない」ということが挙げられます。
自分にとっては、これまで築き上げてきた価値観がすべてです。
経験したこと、見聞きしてきたことの範囲でしか考えが及ばないので、そのほかの事象があるなどとは思いもしません。
時々、電車などで席を譲るか譲らないかが問題になることがあります。
例えば、若者が優先席に座っていたとします。
この時、あなたならどう思うでしょうか?
「若いのに、優先席に座っているなんて、何を考えているんだ」と思うでしょうか。
それとも、「妊婦さんかな。もしくは、体調不良でつらいのかもしれないな」と考えるでしょうか。
身近に妊娠している人や、病気を抱えている人がいれば、その事情に思いが及ぶかもしれません。
しかし、健康な若者としか接していない人からすると、「優先席に若者が座っているのはおかしい」という考えになってしまうのではないでしょうか。
腹を立てると、損をするのは自分
経験したことのないこと、知らないことに対して考えが及ばないのは、仕方ないことです。
ですから、思い込みは誰にでもあることでしょう。
問題は、思い込みで腹を立ててしまうことです。
「腹を立てて、いいことは一つもない」ということを理解しておかなければなりません。
仏教では、怒りの心を「瞋恚(しんに)」と言われ、「三毒の煩悩」の一つとして教えられています。
「毒」だと言われるのは、自分も相手も苦しめるからです。
仏教には「自業自得(じごうじとく)」という言葉もありますが、腹を立てるのは悪い行いなので、その結果はすべて自分に返ってきます。
怒りをぶつけられたほうもいい気持ちはしませんし、誰も幸せにならないのです。
「怒りは無謀に始まり後悔に終わる」とも言われます。
怒りのままに振舞って、後悔した経験のある人は少なくないのではないでしょうか。
ただでさえ後悔するのに、思い込みや勘違いで怒りをぶつけたら、相手を理不尽に傷つけ、自分も恥をかき、取り返しのつかないことにもなりかねません。
腹が立つことは誰にでもありますが、だからこそ、踏みとどまることが大切です。
物事にはさまざまな側面がある
先に書いたように、たいていの場合、私たちは自分の視点でしか物事を見ていません。
ところが、物事は一面だけではないのです。
人が複数いれば、それだけ多くの「視点」があります。
前述した電車の例のように、自分には見えていなかった側面が明らかになった時、物事の見え方が全く変わってしまうこともあるのです。
車を運転している時に、後ろから車間距離を詰めてくる車がいたら嫌な気持ちになります。
しかし、それは嫌がらせで煽っているともかぎりません。
もし、急病の人を乗せて病院に行こうとしている車だと知ったら、腹立つ心は出てくるでしょうか。
もし、家族の危篤の知らせを受けて急いでいる車だったとしたら、 先に行かせてあげようという気持ちにならないでしょうか。
結果に目を向けて腹を立てる前に、「なぜこの行動をしているのか」を考えてみるのも大切だと思います。
対策は「話を聞くこと」
思い込みや勘違いで腹を立て、人間関係を損ねるのは残念なことです。
思い込みをするのは、自分に見えていないこと、知らないことがあるからですので、それを「見える化」する必要があるでしょう。
「見える化」するには、相手の事情や気持ちを聞くのが確実です。
話を聞いてみると、自分では思いもしなかった事情が分かることがあります。
また、たとえ納得できないことだったとしても、その場で自分の気持ちや意見を相手に伝えられます。
少なくとも、思い込みや勘違いで怒りをぶつけることはなくなるでしょう。
まとめ
思い込みや勘違いで腹を立てるのは、自分の視点からしか物事が見えないからです。
しかし、物事は思っている以上に多面的で、別の視点から見ると、全く違う見え方になったりします。
腹を立てても自分が損をするだけだと知ること。
誤解を避けるために、相手にも話を聞いて、事情をきちんと知ること。
これらを意識するだけでも、結果は変わってくると思います。
人間関係を損ねないためにも、心がけていきたいですね。
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