任せたいけど任せられない人へ 一番の原因は自分の心にあります(6)

あさだ よしあき

『いつも忙しそうにしている割に、あまり成果が出せていない人』
『いつも余裕があるのに、多くの仕事をこなし、成果をバンバン出している人』
その違いは、どこにあるのでしょう。

いろいろな要因があると思いますが、仕事は一人でしているのではなく、チームで行っていますので、
「どれだけ自分の周囲の人の力を生かせているか」
これが大きな要因として考えられます。
これを 『 任せる力 』と呼びたいと思います。

他人に任せることは、簡単なように見えて、実は難しいのです。

失敗すると、かえって自分を忙しくさせることにもなりますので、任せたいけど、任せられず、結局、他人に任せずに、自分でそのままやってしまう人も少なくありません。

この『 任せる力 』を身につけるには、「 技術 」だけでなく「 メンタル 」も非常に大事になります。
「 技術 」だけなら短期間に身につくのでしょうが、「 メンタル 」もありますので、身につけるのが難しいのです。

『 任せる力 』を身につけるには、「 メンタル 」と「 技術 」の両方が必要です。

1章 「メンタル」
2章 「何を任せるか」「任せる目的」
3章 「任せる相手」
4章 「任せる技術」(自分の仕事を整理整頓する)
5章 「任せる技術」(引継の方法)

この順番で説明していきたいと思います。

1章 「メンタル」 「忙しいのに、任せようとしない」人の心 を5つに分けると

A「さびしくなるから任せたくない」(1・2・3)
B「今のままでいいと自己満足している」(4・5)
C「自分が楽になると罪悪感を感じる」 (6・7)
D「任せる相手から嫌われたくないと思っている」(8・9)
E「任せる相手がまだ信用できない」(10・11・12・13・14)

その中で、E「任せる相手がまだ信用できない」
この心で、任せたいのに任せようとしなくなる人が一番多いです。

 

目次

  • 「任せないから、任せられない。任せるから、任せられるようになる。」
  • 昔の自分を振り返ってみましょう
  • 失敗をどのように受け止めるか
  • 失敗にはよい失敗と悪い失敗がある
  • 上司から見れば部下はいつまでも部下
  • 立場が人をつくる
  • まとめ

 

「任せないから、任せられない。任せるから、任せられるようになる。」

実は、「任せないから、任せられない。任せるから、任せられるようになる。」

この発想の転換ができるかどうか。

任せられる状態になってから、任せるのではないのです。

もちろん、任せる仕事、任せる相手、任せるタイミング、相手とのコミュニケーションなど、技術の問題は当然ありますが、一番大事なのは
「任せるから、任せられるようになる」、このように思えるかどうかです。

昔の自分を振り返ってみましょう

そもそも、昔の自分を振り返ってみましょう。

最初から、デキル状態であったから、任せられたのでしょうか。

・組織でキャリアプランがつくられていたから
・優れた上司に恵まれていたから
・逆に、丸投げの上司だったから
・突然の異動等で、やらざるをえなくなったから

などなど、いろいろありますが、任せられたから、デキルようになったのではないでしょうか。
もちろん、任せられてから、デキルようになるまで、簡単な道のりではなかったかもしれません。

・相当、無理をした。
・失敗して、痛い目にあった。

などなど

「相当、無理をした」

残業の連続だったなど、今にして思うと、労働条件上、大丈夫だったかと思うようなこともやったかもしれません。

その時に大事なのは「自主的に」、これが大切です。

「自主的」でないと、やらされた感があり、パフォーマンスも落ちるので、デキル状態に、たどりつけないことが往々にしてあります。

任せたけど、任せられなかった。

その理由の一つに挙げられるのが、本人が自主的ではなかった、やらされ感があったから。

無理を乗り越えられないので、デキル状態に、たどりつけません。

「失敗して、痛い目にあった」

○○さんに迷惑をかけて、謝罪した。

大きな損失を出した。

など、誰しも、大きな失敗をしたことがあると思います。

 

失敗をどのように受け止めるか

そもそも、失敗について、どのように受け止めるか、「失敗観」が大事です。

「失敗学」なるものが存在するのですから、奥深いものです。

初めてトライする、チャレンジすることには、必ず失敗はつきものです。

失敗すると、落ち込みますが、しばらくすると、成功したことよりも、失敗したことの方が覚えてはいないでしょうか。

小学校の時、先生に褒められたことよりも、叱られたことの方が覚えているという方も多いです。

私もささやかな経験ですが、小学校の時の家庭科の時間に、サンドイッチを作りました。

ハムサンドと卵サンドをつくったのですが、勝手に、ハムと卵のミックスサンドをつくってしまい、先生に、ド叱られたことを、今でも覚えています。

今では、いい思い出です。

失敗を糧に成長、向上することができれば、お金では買えない素晴らしい経験を得ることができます。

何か大きな失敗をすれば、涙を流したいぐらい、悲しくなることもあります。

周りから励まされても、とても受け入れることができないこともあります。

しかし、将来、あの体験のおかげで、今の自分があると、感謝することができる時がきます。

とてもお金では買えない経験をさせてもらうことができたと喜べる時がきます。

ある人は言います。

「失敗は成功のもと」
「失敗は成功の母」
「過去をかえることはできないが、過去の意味をかえることはできる」
「さっさと失敗して、さっさと成功しろ」
「人より多く失敗すればするほど、より早く成長できる」
だからといって、どんな失敗をしてもよい訳ではありません。

 

失敗にはよい失敗と悪い失敗がある

実は、失敗には、よい失敗と悪い失敗があります。

よい失敗とは、初めて行って出てくる失敗。

個人レベルでは、初めての仕事で、いろいろと失敗した。

これは、よい失敗。反省して向上すればよいです。

さらに広げて人類レベルでは、人類未踏なことを行う上での失敗、基礎研究のための種々の失敗、これを誰も悪いとはいいませんね。

それどころか、人類の叡智になるものもあります。

ノーベル医学賞を取った山中教授は、受賞後の記者会見で

「9回失敗しないと1回の成功はやってこない。日常のストレスが大きく、何十回トライしても失敗ばかりで、泣きたくなる二十数年だった」

ユニクロの柳井正氏も『一勝九敗』(著 柳井正 新潮社)という本を書いています。
赤ちゃんが歩けるようになる時、何度も転び、痛い思いをし、泣き、そして、何度も立ち上がる。

歩けるようになるまで、数限りない失敗を繰り返します。

 

悪い失敗とは、同じ失敗をすること。

「同じ石に二度つまずくものは馬鹿者である」といわれます。

失敗した時に、反省が甘く、同じ失敗をしないための構造的対策がしっかりできていないと、しばらくすると、同じ失敗を繰り返してしまいます。
失敗した時には、心の痛みがあります。

しかし、時とともに、その痛みは風化され、記憶となります。

だから、心の痛みのある時こそ、構造的な対策を真剣に考えることができるのです。

心の痛みがなくなってしまっては、残念ながら、甘い対策しか立てることはできません。

 

構造的対策

構造的対策とは、気合を入れなくても、いつも通りの自分で、行えるような対策です。

仕事でいえば、ルーティンワーク化することです。

例えば、朝寝坊の失敗

明日こそは必ず起きる!!と気合を入れて寝ても、全く意味がありません。

・目覚まし時計が1つでダメな人は、2つにしましょう。
・二度寝してしまう人は、スムース機能を使いましょう。
・布団から出ないとダメな人は、布団から遠いところに目覚まし時計を置きましょう。
・どうしてもダメな人は、朝の待ち合わせ場所の近い場所に宿泊しましょう。
・究極の対策は、待ち合わせ場所に宿泊しましょう。

心の痛みのある時に、真剣に構造的対策を考えて、それを実践していく。

そうすれば、失敗は必ず成功につながることになります。
同じ失敗を繰り返していく人、失敗から向上していく人、少しの心がけの違いです。

1日、1週間、1ヵ月ぐらいでしたら、それほど差は出ないかもしれませんが、それが6か月、1年、3年、5年とたつと、もう埋めようのない差が生じてしまいます。

 

失敗はデキル状態にたどりつく為に必要な体験

任せる人も、任せられる人も、「失敗を恐れるより、失敗を恐れて何もしなくなることを恐れよ」といわれるように、失敗は、デキル状態に、たどりつく為に、必要な体験であることを、よく理解しましょう。

「相当、無理をした」「失敗して、痛い目にあった」
いずれも、その時は、大変だったのですが、時がたつと、記憶も薄れ、武勇伝のように、あんなこともあったかなと思うようになります。

それを部下に語り始めると、部下に嫌われてしまいます。

部下に語るのではなく、自分に語って下さい。

昔の自分はどうだったかと。

そのような経験があったから、今の自分があるのではないでしょうか。

 

上司から見れば部下はいつまでも部下

親から見れば、子供はいつまでも子供で、子供がどれだけ成長しても、親から見れば、まだまだと思えます。

「年寄り笑うな、行く道じゃ、子供叱るな、来た道じゃ」

上司から見れば、部下はいつまでも部下です。

自分も、任せられたから、デキル状態になったのではないでしょうか。

 

立場が人をつくる

「立場が人をつくる」ともいわれます。

成長したからその立場になる人もあるでしょうが、その立場になったから成長する人もあります。

まだ任せられないと思っていましたら、いつまでも任せられません。

「任せないから、任せられない。任せるから、任せられるようになる。」

任せてから育てていくという考え方に変えてみてはどうでしょうか。

 

まとめ

昔の自分を振り返ってみましょう。
「相当、無理をした」
「失敗して、痛い目にあった」
それがあって今の自分があります。

「任せないから、任せられない。任せるから、任せられるようになる。」
任せてから育てていくという考え方に変えてみる

 

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。
テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。
将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。

事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい

そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
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