任せたいけど任せられない人へ 自覚のない大きな2つの損失とは

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『いつも忙しそうにしている割に、あまり成果が出せていない人』
『いつも余裕があるのに、多くの仕事をこなし、成果をバンバン出している人』
その違いは、どこにあるのでしょう。

いろいろな要因があると思いますが、仕事は一人でしているのではなく、チームで行っていますので、
「どれだけ自分の周囲の人の力を生かせているか」
これが大きな要因として考えられます。
これを 『 任せる力 』と呼びたいと思います。

他人に任せることは、簡単なように見えて、実は難しいのです。

失敗すると、かえって自分を忙しくさせることにもなりますので、任せたいけど、任せられず、結局、他人に任せずに、自分でそのままやってしまう人も少なくありません。

この『 任せる力 』を身につけるには、「 技術 」だけでなく「 メンタル 」も非常に大事になります。
「 技術 」だけなら短期間に身につくのでしょうが、「 メンタル 」もありますので、身につけるのが難しいのです。

『 任せる力 』を身につけるには、「 メンタル 」と「 技術 」の両方が必要です。

1章 「メンタル」
2章 「何を任せるか」「任せる目的」
3章 「任せる相手」
4章 「任せる技術」(自分の仕事を整理整頓する)
5章 「任せる技術」(引継の方法)

この順番で説明していきたいと思います。

1章 「メンタル」 「忙しいのに、任せようとしない」人の心 を5つに分けると

A「さびしくなるから任せたくない」(1・2・3)
B「今のままでいいと自己満足している」(4・5)
C「自分が楽になると罪悪感を感じる」 (6・7)
D「任せる相手から嫌われたくないと思っている」(8・9)
E「任せる相手がまだ信用できない」(10・11・12・13・14)

その中で、E「任せる相手がまだ信用できない」
この心で、任せたいのに任せようとしなくなる人が一番多いです。

A・B・Cは、「何を任せればよいか」「任せる目的」をハッキリさせることによって、解決できます。

Dは「任せる技術」で解決できます。

Eは「任せる技術」だけでなく、「我利我利」から「自利利他」への心の転換によって、解決できます。

実は、A~Dも、突き詰めていくと、すべて、「我利我利」から「自利利他」への転換で、解決できるのです。

今回から2章「何を任せればよいか」「任せる目的」に入りたいと思います。

自覚のない大きな2つの損失とは

上司と部下の関係で、上司が部下に「任せたいのに、任せられない」といって、任せず、忙しくしている人。

本人は、部下よりも頑張っている、おれほど忙しい者はいないと思っているかもしれません。

しかし、この状態が自覚なしに大きな2つの損失を生じさせていることを知らなければなりません。


大きな2つの損失とは

・部下でもできることを、給料の高い上司がやっているのは、コストパフォーマンスが悪い、さらに、ボトルネックになっていたら、更なる損失です。

・それ以上の損失は、上司が本来の仕事をやっていないこと

上司の本来の仕事とは

もちろん、それぞれの立場で異なりますが、私の思いとしては「未来を今より明るくこと」だと思っています。

上司が未来を今より明るくする方向性を示すことによって、部下は明るく仕事ができますし、無理をすることがあっても、この為ならばと乗り越えられます。

上司が本来の仕事をしなければならない。

これを自覚するだけでも、「できたら任せたい」の願望ではなく、「任せなければならない」と思うようになります。

今、自分がかかえている仕事を、簡単に分けてみましょう

今、自分がかかえている仕事を、簡単に分けてみましょう。

1.部下でもできる仕事
2.上司の本来の仕事

さらに、

3.上司の本来の仕事だが、時間がなくて、できていないこと
上司と部下の関係でなければ

1.他の人でもできること
2.自分しかできないこと、自分がやらねばならないこと
3.やりたいが、時間がなくて、できていないこと
「1.部下でもできる仕事」を部下に任せて、「3.上司の本来の仕事だが、時間がなくて、できていないこと」に着手する。

これができれば「明るい未来」をつくることができます。
「1.他の人でもできること」を他の人に任せて、「3.やりたいが、時間がなくて、できていないこと」に着手する。

これができれば「自己投資」ができ、「夢の実現」「自己実現」に近づきます。

よって、

「何を任せればよいか」
→ 「1.部下でもできる仕事」「1.他の人でもできること」

「任せる目的」
→ 「3.上司の本来の仕事だが、時間がなくて、できていないこと」「3.やりたいが、時間がなくて、できていないこと」

これがハッキリすれば、

1「さびしくなるから任せたくない」
2「今のままでいいと自己満足している」
3「自分が楽になると罪悪感を感じる」

この3つのメンタルの問題は、解決されます。
自分が持っている荷物を、もっと大事な荷物を持つ目的の為に、他の人に任せようとする訳です。
理屈だけ聞けば、単なる時間の転換ではないかと思いますが、「言うは易く行うは難し」で、これがなかなか難しい訳です。

ですから、これを聞いた人の殆どは、言われれば、もっともなことですので、「そんなことぐらい、言われなくても、わかっている。けど・・・・」

ここに本音があり、克服しなければならない原因があります。

「任せる相手がまだ信用できない」理由に逃げ込んでいく訳です。

まとめ

○大きな2つの損失とは
・部下でもできることを、給料の高い上司がやっているのは、コストパフォーマンスが悪い、さらに、ボトルネックになっていたら、更なる損失です。
・それ以上の損失は、上司が本来の仕事をやっていないこと

○「何を任せればよいか」
「1.部下でもできる仕事」
「1.他の人でもできること」

○「任せる目的」
「3.上司の本来の仕事だが、時間がなくて、できていないこと」
「3.やりたいが、時間がなくて、できていないこと」

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。 テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。 将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。 事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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