家族に対してイライラしてしまうのはなぜ?前提を変えると感謝できる
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
知人が「自分は怒りっぽいので、家族にイライラしてしまうことがよくある」と話していました。
怒ってはいけないと思いつつも、イライラする感情はどうしても起こってくるそうです。
家族にイライラしたことがないという人は少ないのではないでしょうか。
誰よりも近い関係だからこそ、ちょっとしたことで衝突することもあります。
今回は、家族にイライラしてしまう時の対処法を考えてみたいと思います。
家族にイライラするのはなぜ?
家族に限らず、私たちがイライラするのには様々な理由があります。
その中でも、「相手が思い通りに動いてくれない」というのは大きいのではないでしょうか。
在宅勤務で仕事に集中したいのに、妻が色々話しかけてくる。
家事に協力してほしいのに、夫は家でテレビばかり見てゴロゴロしている。
早く寝てほしいのに子どもがなかなか寝付かない。
家庭でも職場でも、友人関係でも、「何で思い通りに動いてくれないんだ!」というイライラは常について回ります。
それは欲を満たすのを邪魔されている姿に他なりません。
私たちは欲に動かされている
仏教では、私たちの姿を「煩悩具足の凡夫」と教えられます。
具足とは「それでできている」ということであり、「凡夫」とは人間ということ。
ですから、「煩悩でできているのが人間」と言われているのです。
煩悩で代表的なのは、欲の心です。
私たちの行動をよくよく振り返ってみると、いつも何かの欲に動かされていることに気づきます。
私たちは、自分の欲ができるだけ多く満たせるように動いているのではないでしょうか。
「自分の思い通りになる」ということは、言い換えれば自分の欲が多く満たせるということでしょう。
だからこそ、それを邪魔してくる相手には腹が立ってくるのです。
思い通りにならないのが当然
みんな例外なく「煩悩具足の凡夫」ですから、それぞれが欲に動かされています。
お互いの利害が一致することは、ほとんどないのではないでしょうか。
人はいつでも自分が中心です。
しかし、みんながみんな自分中心を貫いたら世の中はうまく回りません。
その中で生活していこうと思ったら、お互いが忍耐をしたり譲らなければならないこともあるでしょう。
そう考えれば、相手が自分の思い通りにならないのも当然のことなのかもしれません。
イライラを感謝に変える視点
みんな煩悩具足の凡夫だから、思い通りにならないのが当然。
そのような前提に立つと、思い通りにならないことに対していちいち腹を立てる気もなくなってきます。
もし相手が思い通りに動いてくれたとしたら、嬉しさもこみあげてくるでしょう。
普段の生活の中で自分が忍耐していることも多いでしょうが、その分相手も忍耐しているということです。
自分の思い通りに動きたいところを、堪忍してもらっている。
そのことに気づくと、イライラが感謝の気持ちに変わってきます。
「かんしゃくの くの字を捨てて ただ感謝」
この前は譲ってもらったから、今度は自分が相手に合わせよう。
そのようにも思えるのではないでしょうか。
まとめ
家族に対してイライラするとき、根底には「思い通りに動いてくれない」という思いがあります。
私たちは欲に動かされているので、欲を満たすのを邪魔されると腹が立つのです。
しかし、お互いに「煩悩具足の凡夫」であることを知ると、思い通りにならなくて当たり前ということがわかります。
思い通りになったということは相手がこちらに合わせてくれたということですから、感謝の心も出てくるでしょう。
お互いに譲り合って、より良い関係を築いていきたいですね。
わか
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