心が離れる原因はちょっとしたこと|些細なことにこそ気を配る


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

「数量限定で、なかなか手に入らないお菓子をようやく手に入れて、日々の楽しみにとっていた。それなのに、いつの間にか夫が1人で何枚も食べてしまって、残り2枚になっていた。悲しくて、悲しくて、しょうがない」

このようなSNS投稿を目にしました。

食べてしまった張本人のご主人は、謝ることなく、「また買えばいいじゃないか」と言っていたそうです。

ここには、人間関係において、とても大切なことが表れているのではないでしょうか。

趣味嗜好は人それぞれ

冒頭の話を聞いて、あなたはどう感じるでしょうか。

投稿者に共感する人もいれば、ご主人側の意見を持つ人もあり、さまざまだと思います。

私たちはしばしば、「他人と分かり合えないなあ」と感じる場面に遭遇します。

私は抹茶系のスイーツが好きなのですが、抹茶は全く受け付けないという知人がいます。

私にはその知人がなぜそんなに抹茶を嫌がるのか理解できません。

一方で、知人も「抹茶が好きなやつの気が知れない」と思っているかもしれません。

仏教では、私たちは、それぞれの行いや経験で作り上げた世界、「業界(ごうかい)」に住んでいると教えられます。

いくら双子でも、行いや経験がまったく同じということはありません。

ですから、趣味嗜好や価値観が人それぞれ違うのも当然なのです。

それならば、お互いに歩み寄って理解しようと努力する必要があるでしょう。

「こんなことで?」は要注意

今回の件で言えば、ご主人としては、「たかがお菓子でそんな落ち込むなんて」という感情なのでしょう。

その気持ちも分からなくはありません。

ただ少なくとも、投稿者の人にとっては、お菓子が日々の心の支えになっていたのです。

私には私の大切にしているものがあるように、相手には相手の大切にしているものがあります。

自分にとって重要ではないからといって、相手の大切なものを軽んじる権利は誰にもありません。

「こんなことくらいで怒らないでよ」と言ったりしますが、自分にとっては「こんなこと」でも、相手にとっては「大事なこと」なのです。

大切にしていることを「こんなこと」と軽く扱われたら、誰だって怒ります。

そんな認識のズレから、気付かないうちに心が離れていくのです。

だからこそ、「こんなことで?」と思っても、口に出さないようにしなければなりません。

相手を尊重する気持ちから言動が変わる

私たちは自分の価値観を軸に生きていますから、無意識に相手のことを傷つけている場合があります。

その時にどう対応するかがカギです。

「気づかなかったけれど、この人にとっては大切なものだったんだな」

「勝手に食べてしまって、申し訳なかったな」

相手のことを尊重する気持ちがあれば、このような思いから、謝罪の言葉が出るでしょう。

そして、次からは気をつけるようになると思います。

しかし、あくまで自分本位を貫いていれば、どうでしょうか。

「こんなことで落ち込むなんて面倒くさいな」

「大事なものならカギをつけてしまっておけばいいじゃないか」

謝るどころか、相手を責めて、さらに傷つけることになるかもしれません。

自分と相手は違うことを理解し、相手を尊重する。

その気持ちがあるかどうかで、言動が大きく変わるのではないでしょうか。

まとめ:些細なことこそ、大切に

自分が些細なことだと思っているものは、実は相手にとっての重大事項かもしれません。

その認識のズレが積み重なるうちに心は離れていき、いずれ取り返しのつかないことになってしまうでしょう。

大事なことだと分かっていれば、当然、慎重になります。

しかし、「ちょっとしたこと」「たいして重要ではないこと」だと思っていると、ついつい軽んじてしまうものです。

些細なことにこそ、少し気を配ってみる。

もし、相手を傷つけてしまった時は、素直に謝る。

この積み重ねが、相手との絆を深めていくのではないでしょうか。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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