人間関係がうまくいかない…その悩みは「伝えていない」だけかもしれません
こんにちは、みさきです。
少し前、ある60代の女性がこんなふうに話してくれました。
人間関係がうまくいかなくて…
こじれてしまうと、自分から関係を絶ってしまうんです。
仕事もなかなか続かなくて……
これまで何度も人間関係で悩み、仕事を変え、そのたびにまた新しい人間関係に疲れてしまう。
その繰り返しがつらかったと、静かに語ってくださいました。
「言わなくても分かってほしい」という思い込み
その方は、心理学を学んでから少しずつ人の心が分かるようになり、以前よりは人間関係がこじれることも減ったとおっしゃっていました。
それでも、ふとした一言で傷ついたり、心がざわついたりするのだそうです。
話を聞いていて、私も思い当たることがありました。
私たちはつい「言わなくても、これくらい分かるでしょ」と思い込んでしまうんですよね。
たとえば、ある友人の奥さまは「主人は一度も“美味しい”と言ってくれない」と不満をこぼしていました。
一方のご主人は「まずかったら残しているだろう」と言うのです。
ご主人は“全部食べる”ことで気持ちを伝えているつもりだったのに、奥さまには伝わっていなかったのです。
職場でも同じことが起きていた
その60代の女性も、「職場でも“言わなくても察してほしい”とどこかで思っていた」と打ち明けてくださいました。
忙しいときに後輩が動いてくれず、「新人じゃないんだから、言わなくても動いてよ」とイライラしていたそうです。
ところが後輩に話してみると、周囲の状況にまったく気づいていなかったことがわかりました。
「こうしてほしい」と伝えるようにしてから、少しずつ関係がよくなっていったと話してくれました。
人はそれぞれ“違う世界”に住んでいる
仏教では「人はみな、それぞれ異なる世界に住んでいる」と教えられています。
たとえば、ある友人の奥さまは「主人は一度も“美味しい”と言ってくれない」と不満をと教えられています。
同じ家で暮らす夫婦も、同じ職場で働く同僚も、心の世界は驚くほど違う――。
だから「言葉」が必要なんですね。
言葉は、まったく違う世界に住む者どうしが、少しでも歩み寄るための“橋”のようなものです。
言葉にするのは時に勇気がいるけれど、伝えなければ伝わらない。
丁寧に言葉にしていくことで、人間関係は少しずつ、やわらいでいくのだと思います。
悩みが減ったのは、「分かってもらえる前提」を手放したから
その女性は最後に、こんなふうに笑っておられました。
「言わなくても分かってもらえる」と思っていたときは、
分かってもらえないたびに傷ついていたんです。
今は「言わなければ伝わらない」と覚悟しているから、
ずいぶん楽になりました。
60代という人生の節目を迎え、人との関係に疲れてしまったとき――
「言葉をかける」という小さな一歩が、これからの心をやわらかくしてくれるかもしれませんね。
こんなことをもっと知りたいあなたへ
「悩みの根本に向き合いたい」
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みさき

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