大切に育てた子供が離れていくのはなぜ?悲しみや怒りへの対処法

こうへい

こんにちは。こうへいです。

先日、イベントの手伝いに行ったときにある80代の女性と出会いました。
近所の方によると亡くなられたご主人はその町では有名なお医者さんだったそうで、経済的には恵まれた生活を送っている方のようでした。
その女性と話をすると、3人の息子さんがなかなか帰ってこないことで悩んでいました。

「2人は医者で、1人は薬剤師になったけれど、誰も継いでくれなかった。3人とも滅多に帰ってこないし、自分の言うことは全く聞いてくれない」

苦労して育てたのに、という悲しみや怒りがにじみ出ていました。

この方に限らず、子供のことで悩んでおられる方は多いように感じます。
私が埼玉県にいたときに出会った70代の男性は、息子さんとは同居されていましたが、

「妻を亡くした後、息子家族と同居していたけれど、嫁は孫を連れて出て行ってしい、孫にも会えなくなった。息子は勝手に会社を辞め、工場を始めたが、うまくいっていないようだ。昼間から家で寝ているかと思ったら、ふらっといなくなる。1年以上一緒に食事をしたことがない」

と全く会話もないと息子さんへの不満を口にされていました。

目次

  • 子供が離れていく悲しみや怒りの元にあるのは
  • 子供が離れていくのは私の心にも原因があるの?
  • まとめ

子供が離れていく悲しみや怒りの元にあるのは

お二人とも息子さんを大切に育て、期待していたからこその悲しみや怒りだと思います。
私には子供はいませんが、子育て中の姉に聞くと子供を1人育てるのも、ものすごく大変だと言っています。
このお二人も子供のためにどれだけ心を痛め、時間や体力を使ってきたか。私の想像できるものではないと思います。
それだけのご苦労をし、一人前に育てたのに、その子供が自分に背を向けてしまう。
これほどつらく、悲しいことはないと思います。
その子供に対して怒りが出てくるのお気持ちもよく分かります。

私がお二人の話を聞いていて感じたのは、子供のために苦労をし、育ててきたという気持ちが強いからこそ、余計に苦しんでおられるということです。
お釈迦さまは「私がこんなに苦労して、してやった」の心が怒りや腹立ちの原因だと言われています。

「私がこんなに苦労して、育ててやった」という思いがあるから、自分のことを分かってくれないことに腹が立ち、苦しんでいるのではないでしょうか。
「自分ばかりが苦労しているのではない」と他の人の頑張りに目を向けてみると心がすっきりするものです。
「子供は子供で苦労している」と思えば、少しは心が穏やかになるかもしれません。

子供が離れていくのは私の心にも原因があるの?

さらに踏み込んで考えてみたいと思います。
子供のために苦労をし、育ててきたという気持ちが強いからこそ、余計に苦しんでおられるのではないかと先ほど書きました。
「私がこんなに苦労して育ててやった」の強い思いは、子供からするとどうでしょう。
育ててもらったことへの感謝の思いは当然あるでしょう。

しかし「こんなに苦労したのだから……」と強く期待されても、すべてを受け止め、その思いに応えることは難しいのではないでしょうか。
思いを受け止められないことは子供にとっては大きな負担でしょう。
子供が真面目な人であればあるだけ、心苦しくなるものです。

だから余計に心が親から離れていってしまうということもあるのではないでしょうか。
人前、特に子供の前で、「こんなに苦労したのだから……」と言ったり、そんな態度をとることはないと言う人が多いと思います。

しかし、心で考えて思ったことが、口で何を言い、体でどんな行動をするかを決定します。
心がその人の言動に表れるのです。
“目は心の窓”“目は口ほどにものを言う”ということわざもありますように、自分の思っていることが表情や言動に表れてくるものなのです。
子供は親の表情や言動から自分に対する思いを感じて、余計に離れてしまっているかもしれません。
逆に思いが変われば、それも伝わるものです。
「子供は子供で頑張っている」と子供のことを認め、理解しようという心を持てば、やがて子供も自ずから近づいてくるのではないでしょうか。

まとめ

大切に育てた子供と分かり合えないことほどの悲しみや怒りはないと思います。
同じ立場に立った人でないととても理解できない苦しみだと思いますが、「自分が育ててやった」の思いが余計に子供の心を離れさせてしまっているかもしれません。
「子供は子供で頑張っている」と認め、理解しようとする心がけが大事です。
お互いに認め合う最高の親子になりたいものです。

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こうへい

チューリップ企画で動画制作を担当しています。
大学生のときに同じことの繰り返しの毎日にどんな意味があるのかと悩みました。しかも友人に相談しても分かってくれる人がなかったことが大きな苦しみでした。
その時に読んだ仏典の言葉に励まされました。その後、講演会の運営の手伝いをする機会があり、さまざまな悩みを持って参加した多くの人たちの声を聞かせてもらいました。私も学びながら、皆さんの悩みに寄り添っていける情報を発信していけたらと思っています。
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