ポジティブ思考になる方法は?|ポジティブ思考のカギは「与える」こと

こんぎつね こんぎつね

こんにちは、暮らしを良くする研究家のこんぎつねです。

あなたはポジティブ思考でしょうか。ネガティブ思考でしょうか。
ネガティブ思考よりもポジティブ思考のほうがいいことがたくさんあります。
ですので、もしもあなたがネガティブ思考ならば今すぐポジティブ思考になりましょう。

「いや、『なりましょう!』って簡単になれたら苦労はいらんわ!」
「そもそもネガティブ思考の何が悪いんだ」
「ポジティブ思考のほうがいいって証拠でもあるんか?」

はい、その通りです。
そもそも私もどちらかと言うとネガティブ思考なのでポジティブ思考になる方法があれば知りたいところです。

そこでポジティブ思考になる方法について調べてみました。
今回紹介するのは
Positive Intelligence
という記事です。

これはハーバード大学でポジティブ心理学の授業で講師として立ち、後にコンサルティング会社を起業したショーン・エイカー氏がハーバード・ビジネス・レビューに投稿した記事です。
ショーン氏は現在、アメリカのフォーチュン誌が出しているフォーチュン100に選ばれた企業やアメフトのトップリーグ、ペンタゴン、ホワイトハウスなどで講義や調査を行っている専門家です。

話に入る前に1つ注意点ですが、英文を翻訳した際に日本語らしくするため加筆修正・文章削除を行っているので、原文とは少し違うところがありますのでご了承ください。

目次

  • ポジティブ思考とは
  • ポジティブ思考のための新しい習慣作り
  • 周りの人を助けよう
  • 布施(ふせ)
  • まとめ

ポジティブ思考とは

2010年7月パーソナルケア製品会社であるバート・ビーズは、19カ国にグローバル展開して、大きく躍進(やくしん)しました。
このような緊張状態では、多くのリーダーが頻繁(ひんぱん)に会議に出席して部下を叱責したり、急ぎの仕事を片付けています。
そうすることで、マネージャー(責任者)たちは脅威を処理する脳の部分(扁桃体:へんとうたい)を働かせて不安感を高めてしまっており、逆に効率よく問題解決を行う脳の部分(前頭前野:ぜんとうぜんや)働かなくさせていました。

そこでバート・ビーズの当時の最高経営責任者のジョン・リプローグル氏は、違う方針を取りました。
ジョン氏は毎日、仕事をするチームメンバーたちに称賛メールを送りました。
またジョン氏は会社の価値観についてチームと話し合う大事さをマネージャーたちに思い出させる時間を作るため、立ち上げ時からやっていたプレゼンテーションを止めました。
そしてショーン・エイカー氏に「幸福」についてのポジティブ思考の講義をしてくれるよう依頼しました。

1年後、シニアチームのメンバーの1人は「ポジティブなリーダー精神を育てることをジョンさんが大事にしてきたから、マネージャーたちはメンバーとの関係や絆を維持できたんだ」とショーン・エイカー氏に語りました。

この結果は驚くようなものではありません。
メンバーがポジティブ思考で作業するとき、生産性、創造性、仲間どうしの絆などが向上することは研究でわかっています。
しかし、「幸福」についてはおそらく最も誤解されています。

誤解の理由の1つは、ほとんどの人が成功が先で幸福が後だと思っていることです。
「販売促進が上手くいったら、販売目標を達成したら、幸せになれるだろう」とみんな思っています。
しかし、目標を達成して成功してもすぐに新しい目標が出てきます。
成功から生まれた幸福は一瞬なのです。

実際は逆で、幸福から成功が生まれるのです。
ポジティブ思考を磨いた人は、乗り越えるべき壁に挑戦するときにより積極的に行動します。
ショーン・エイカー氏はこれを「幸福の優位性」と呼んでいます。
脳がポジティブなときにはいい成果が出ます
ショーン・エイカー氏は従業員の幸福と成功との関係について、48か国で研究者や講師として講演を行ってこの効果を確かめました。

これはショーン・エイカー氏だけが言っていることではなく、ソンヤ・リュボミルスキー、ローラ・キング、エド・ディーナーらが225の学術研究を分析した結果、生活満足度とビジネスでの成功との間には因果関係がある強力な証拠が見つかりました。

もう1つのよくある誤解は、私たちの遺伝、環境、またはその2つの組み合わせが、幸福の決定的な要因と思っていることです。
確かに、両方の要素は影響を与えます。
しかし、遺伝、環境が変わらなくても、幸福感を鍛えることができます
あなたの日々の習慣、同僚とのやり取りの方法、ストレスについての考え方、これらは自分でコントロールすることができ、幸福と成功のチャンスを増やすことができます。

ポジティブ思考のための新しい習慣作り

ポジティブになるように脳をトレーニングすることは、ジムで筋肉をトレーニングすることとあまり変わりありません。
脳の能力に関する最近の研究によると、成人でも新しい習慣を身につけていくうちに、脳神経が新しく作られることがわかっています。

3週間の間、毎日1回、ショーン氏が提案する簡単なポジティブ思考エクササイズを行うだけでポジティブ思考になれます。

そのポジティブ思考エクササイズとは、このようなものです。
まず以下に示すポジティブな変化と関係する5つの行動の中から1つを選びます。

  1. 誰かに感謝したいことを3つメモする
  2. 社会的支援ネットワーク(自分を助けてくれる人たち)の誰かに肯定的なメッセージを書く
  3. 机の上で2分間瞑想する
  4. 10分間運動する
  5. 過去24時間以内に最も有意義だった経験を2分かけて日記に書く

これを実際に行った実験では、参加者は5つのうち自分が選んだものを3週間毎日続けました。
実験が終了して数日後、参加者たちと何もしなかった人たちの両方を集めて、幸福感を測定しました。
各測定基準において、参加者たちの得点は何もしなかった人たちの得点よりも有意に高くなりました。

4ヶ月後にもう一度それらの人たちを集めて再度試験したところ、参加者たちは以前と変わらずに楽観主義と生活満足度の項目が高得点でした。
参加者の生涯満足度の平均点は、研修前は35点中22.96点だったのが、4ヶ月後は27.23点に増えていました。
訓練プログラムが終了してから数ヶ月の間、参加者は以前より幸福だと感じていたのです。

周りの人を助けよう

ポジティブ思考になるための5つの行動のうち最も効果的なものは、社会的支援ネットワークの人々と積極的に関わることかもしれません。
強力な社会的支援は、驚くほどいい効果があります。
例えば、ジュリアン・ホルト・ルンスタッド、チモニー・スミス、ブラッドリー・レイトンらの調査によると、社会的支援のレベルが高いと、定期的な運動と同じくらい寿命が延び、社会的支援レベルが低いほど高血圧で身体を壊すことが予想されています。

社会的支援のメリットは単なる肉体的なものだけではありません。
ショーン・エイカー氏が行ったハーバード大学の学生1648人を対象とした調査では、強いストレスを受けていたときの社会的支援が、幸福と強く関係していることがわかりました。
幸福とジメットの社会的支援のスケール(学生のソーシャルネットワークとの積極的関与を評価するために使われる学問的尺度)との関係レベルは71でした。
比較のために挙げると、喫煙とがんの関係レベルは37です。
社会的支援が幸福とどれだけ強く関係しているかがわかると思います。

この調査は、学生がどのくらいの社会的支援を”受けた“かに焦点を当てたものです。

しかし、ショーン・エイカー氏は2011年3月に実施されたフォローオン・リサーチで、幸福でいるためにさらに重要なのは、学生が”与えた“社会的支援の量であることを発見しました。

他人のためにおもいやりを持ち、同僚と昼食を食べ、組織的な社会活動をしていた人は、自分のために行動していた人よりも、人を紹介される可能性が40%高くなり、仕事に就く可能性が10倍も高かったのです。
ポジティブ思考になるための5つの方法以上に幸福をもたらすのは、社会的支援を”与える”ことです。

従業員の幸福のために、社会的支援を実際に使った例です。
大手ヘルスケアプロバイダーであるオクスナー・ヘルス・システム社は、従業員と患者の社会的支援を高めるために「10/5法」と呼ばれる方法を採用しています。
「10/5法」とは、従業員が病院内で人と会ったときに3メートル以内を歩くときは、目を見て微笑まなければならず、1.5メートル以内を歩くときは「こんにちは」とあいさつしなければならないという決まりです。
オクスナー社は、10/5法の導入以来、初診患者訪問数の増加、患者の推薦の5%増加、医療従事者の評価が大幅に改善されました。
社会的支援は、従業員の幸福だけでなく、顧客満足度が高くなることに繋がります

以上がショーン・エイカー氏の記事の内容です。

布施(ふせ)

ショーン・エイカー氏は「幸福になるために重要なことはどれだけ社会的支援を与えたか、である」ことを発見しましたが、仏教でも同じように「幸せになりたいと思ったら、他人に与えなさい」と教えられています。

仏教では「良いことをすれば良い結果が返ってくる。悪いことをすれば悪い結果が返ってくる。自分のやった行為が自分に返ってくる」という「因果の道理」が教えられ、善が勧められています。
そしてその善の1つに「布施(ふせ)」があります。
布施とは「施す」という字があるように、自分の持っているものを人に与えることです。
「布施」は現代語で言えば「親切」になります。
「因果の道理」に当てはめると「人に親切をすると自分が幸せになれますよ。だから幸せになりたければ親切をしなさいよ」ということです。

布施の教えに従って人に自分の物、時間、労働力などの社会的支援を与えるとポジティブ思考になることができ、あなたに幸せがやってきます

ネガティブ気味な私も、布施に心がけてポジティブ思考を目指したいと思います。

まとめ

  • ポジティブ思考で物ごとを行うと成果が出やすくなります
  • ポジティブ思考になりたければ社会的支援を与えることが最も効果的です
  • 仏教では布施が教えられており、「他人に親切をしなさい。そうすればあなたが幸せになれますよ」と教えられています

こう聞くと
「でも自分は金持ちではないから与えられるような物なんてほとんど持ってない。布施なんてできない。だからポジティブ思考にもなれない」
とネガティブ思考に陥るかもしれません。
オクスナー社の「10/5法」を思い出してみましょう。笑顔とあいさつを心がけただけで様々な良い結果が返ってきていました。

仏教では物を持たない人でもできる7つの布施(ふせ)が教えられており、笑顔やあいさつもその1つです。
こちらの記事で詳しく解説しています。
和顔愛語でみんな幸せ!(前)|笑顔のチカラを科学します

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こんぎつね

こんぎつね

チューリップ企画デジタルコンテンツ事業部にてサポートとインターネット業務にも携わっているこんぎつねです。(こんぎつねの記事一覧へ)チューリップ企画に来る前は愛知県で主に60代以上向けのイベントを運営していました。人について学ぶのが好きで、大学では生物学を専攻しました。よく読む本のジャンルは心理学、脳科学など人の心や体の行動に関するものが多いです。ブログもそれらの本を参考に、この悩みは 仏教ではこう解決するという内容を専門語を使わずになるべくわかりやすい言葉で発信することに心がけています。もっともっと多くの方の悩み疑問にお答えしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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