人と比べることでは幸せになれない|昨日よりも今日、よりよくなろう


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

知人の小学生の息子さんが、クラブに入ってバスケをしているのですが、同じチームのほかの子と比べて、伸び悩んでいるのだそうです。

「自分の子はバスケを始めて結構たつけれど、あとから入ってきた子のほうがずっとうまい。これから伸びるのだろうか…」と話していました。

私たちは、あらゆることを人と比べては、優越感を持ったり、落ち込んだりを繰り返しています。
どちらかというと、落ち込むことのほうが多いかもしれません。

比べなくては生きていけない私たちには、どのような心がけが必要なのでしょうか。

幸せのメカニズム

私たちは、どんな時に幸せを感じているのでしょうか?
「幸」という字の由来から考えてみたいと思います。

「幸」という字は象形文字で、昔の中国の手かせ(手錠)の形からできているという説があります。
手錠と幸せは似ても似つかないように思いますが、どういうことなのでしょうか。

当時の中国では、建物を建てる時には、多くの人が人柱として生き埋めにされていたそうです。
人柱をたてることで、その建物はずっと守られていくと考えられていたからです。

人柱となるのは、戦をして捕まった捕虜の人たち。
多くが生き埋めにされていきましたが、中には、手錠をはめられ、労働力として働かされる捕虜もいました。

手錠をはめられて、重労働を強いられるなんて普通は嫌です。
しかし、この時捕虜たちは「生き埋めにされて殺されるのに比べたら、労働力として働かされるほうがましだ」と思っていたに違いありません。

幸せとは、比べてはじめて喜べるもの

この話から「幸」という字ができたというのは、考えさせられるものがあります。
ただ、よく考えてみると、私たちはいろいろなことを比べて喜んでいるのです。
分かりやすくテストで考えてみましょう。

例えば、あなたがテストで満点をとったとします。
満点を取るのはすごいことなので、普通は喜ぶべきことです。

しかし、もしクラス全員が満点だったと言われたら、どうでしょうか。
「なんだ、自分だけじゃないのか…」とがっかりする気持ちさえ出てくるかもしれません。

逆に、テストで100点満点中60点だったとします。
点数だけ見ると、40点も減点されていると感じ、できなかったと落ち込むかもしれません。

しかし、平均点が40点だったと言われたら、どうでしょう。
「こんなに難しいテストなのに、自分は平均点以上だ!」とうれしくなってくるのではないでしょうか。

このように、比較対象によって気持ちが全く変わってしまうのです。
やはり私たちは比べることによって幸せを感じているようです。

他人と比べる幸せの欠点

しかし、他人と比べる幸せには欠点があります。
まず一つには、「他人を蹴落とすことによって感じる幸せである」という点です。

先ほどのテストの例で考えてみましょう。
クラス全員が満点だったとき、「皆できてよかった」という喜びよりも、「自分だけじゃないのか」という落胆が大きいのはなぜなのでしょうか。

平均40点ということは、それだけテストの点数が悪い人が多かったということなのですが、「自分はできた」と、より喜びが大きくなるのはなぜなのでしょうか。

それは、「限られた席に座ることができた」という優越感によって感じる幸せだからです。
他人を蹴落とし、見下す心を自覚した時に、本当に幸せだと言えるでしょうか。

もう一つの欠点は、「比べることはどこまでいってもキリがない」ということです。

世の中、「上には上がいる」ものです。
冒頭で紹介した、知人の子どもさんのバスケの話もそうだと思います。
頑張ってバスケが上達し、うまい子と肩を並べるようになったとしても、きっと更にうまい子が周りに現れると思います。

自分よりも上の人と比べることは、自らの向上のご縁になることは確かです。
しかし、上を見ればキリがなく、どこまで行っても「もっともっと」と満たされることがないのです。

どうせ比べるなら過去の自分と

私たちは比べることで初めて幸せを感じることができます。
ところが、他人と自分を比べることで感じる幸せには、先述した通り欠点があるのです。

では、どうすればよいのでしょうか。
実は、比べる対象には他人以外にもう一つあるのです。それが「過去の自分」です。

過去の自分と今の自分とを比べて、よりよくなっているかを考えたほうが、モヤモヤすることが少ないかもしれません。
自分の力では「他人」と「過去」は変えられませんが、「自分」と「未来」ならば変えられるからです。

「少しでも、向上しようという心がけが一番大切」
できるか、できないかということよりも、
昨日よりは今日、
今日よりは明日、
少しでも、向上しようという心がけが、一番大切なのである。
(『光に向かって心地よい果実』より)

「昨日よりは今日、今日よりは明日」と心がけていくことで、過去の自分を超えることができるでしょう。

まいたタネの分だけ結果は現れる

「過去の自分を超える」と聞くと、なんだか大ごとに思えてくるかもしれません。
ですが、そんなに意気込まず、まずはちょっとしたことからでいいのです。

「昨日よりは大きな声で挨拶ができた」
「この前作ったときよりも美味しく料理ができた」
「いつもより50歩だけ多くウォーキングを頑張った」

それはほんの少しの変化かもしれませんが、1を10日積み重ねれば10になります。
100日積み重ねれば、100になります。
まいたタネの分だけ結果は現れますから、少しずつの変化でも、続ければ大変わりするのです。

それは、必ず自信につながっていくことと思います。

まとめ:本当に幸せになる道とは

私たちが変えられるのは、「自分」と「未来」のことだけです。
ですから、他人と自分を比べるよりも、自分が昨日よりも今日、今日よりも明日、よりよくなっているかを比べたほうが自信につながっていくと思います。

ただ、私たちは年を重ねるごとに衰えていくので、日々向上し続けることにも限界があるでしょう。
仏教では、本当の幸せを求めるならば、比較して喜ぶ幸せではなく、何によっても崩れない「絶対の幸福」になることが大切だと教えられています。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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