本当の幸せって、何だろう。ある夫婦の話を聞いて

こんにちは、みさきです。
先日、知人のご夫婦から、こんなお話を聞きました。
長く勤めた仕事を退職して、夫婦で畑仕事をしたり、旅に出たりしたいと思っていた。
そんな矢先に、お二人そろって、がんが見つかったというのです。
お二人とも手術を受けて、今は日常生活に戻れているそうです。
それでも、定期的な検査は続いています。
病気との付き合いは、これからも続いていく。
そう話してくださいました。
夫婦そろって、同じ時期に
どちらか一人ではなく、二人ともです。
最初は、現実のこととは思えなかったそうです。
診断を聞いた日の帰り道のことは、あまり覚えていないと話していました。
幸い、治療を終えて、元の生活に戻ることはできました。
けれど、検査の日が近づくと、やはり心が落ち着かない。
結果を聞くまでの数日間は、どうしても気持ちが張りつめてしまう。
「異常なし」と言われて、ほっとする。
そしてまた、次の検査の日がやってくる。
そんな日々を、ご夫婦は静かに過ごしておられます。
何よりも気がかりだったのは、娘さんのこと
お話の中で、ご夫婦が何度も口にされたのは、娘さんのことでした。
夫婦そろって病気になった親を見て、娘さんはどれほど不安だったことでしょう。
明るく振る舞ってくれているのが、かえって胸に迫ったそうです。
「心配かけてしまって、申し訳なくてね」
そう話すお二人の表情に、親としての思いがにじんでいました。
同時に、そこには娘さんへの感謝も感じられました。
「そのうち」を信じて、走ってきた
ご夫婦の話を聞きながら、私は自分のことを思い返していました。
忙しい時期が過ぎたら。
子どもの手が離れたら。
お金の心配が少し減ったら。
そうしたら、ゆっくりできる。
やりたかったことも、きっとできる。
そんなふうに「そのうち」を支えにして、毎日を頑張ってきた方は、きっと少なくないと思います。
ご夫婦も、そうだったそうです。
退職は、新しい暮らしのはじまりのはずでした。
でも、「そのうち」は、約束された未来ではなかったのです。
老いと病で、人生が狭まっていく感覚
ご夫婦は、こんなふうにも話しておられました。
遠くへ出かけるには、体力と相談しなければならなくなった。
予定を立てても、「検査が終わってから」と先送りになることが増えた。
できることの範囲が、少しずつ、静かに狭まっていくような感覚がある。
若い頃は、人生は広がっていくものだと思っていました。
けれど、年を重ねるにつれて、「できること」と「できなくなること」の輪郭が、はっきりと見えてくる。
その寂しさは、決して小さなものではないと思います。
本当の幸せとは、何だろう
ご夫婦はこうも話してくださいました。
病気をしてから、朝の畑の空気や、採れたての野菜のおいしさを、以前より深く味わえるようになった。
検査結果が無事だった日の帰り道、ふと見上げた空が、やけに青く見えた。
旅に出ることだけが、幸せではなかったのかもしれない。
そう静かに語る姿に、私は言葉をなくしました。
病気になったから幸せに気づけた、と簡単に言えるものではありません。
つらさがなくなったわけでも、不安が消えたわけでもないのです。
それでも、ご夫婦の話を聞いて、あらためて考えさせられました。
「本当の幸せとは、何だろう」
「そのうち」を待ち続けているうちに、今日という日を見過ごしてしまってはいないだろうか。
老いや病がやってきても、なお「生きてきてよかった」と思えるものとは、何なのだろうか。
もしあなたにも、「そのうち」と先送りにしていることがあれば、
今日、その一部でも味わえることはないか、少しだけ考えてみませんか。
こんなことをもっと知りたいあなたへ
「悩みの根本に向き合いたい」
「変わらない幸せを見つけたい」
「人はなぜ生きるのか…」
あなたの「なぜ?」に深く応える映画があります。
みさき
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