「生きづらさの正体」は何かを知る、たった1つの知恵(1)
こんにちは。仏教を学び始めて6年のみさきです。
私は30歳を過ぎてから、仏教講座に行き、仏教を続けて聞くようになりました。
おそらく20代のときは仏教講座があると聞いても、行こうとは思わなかったと思います。
30歳を過ぎた頃から「生きづらさ」を感じ始めたのがきっかけで、今、聞けているのだと感じています。
「生きづらさ」を感じ始めた30代
30歳を過ぎると、周りの友人や後輩は結婚・出産ラッシュです。
20代のときには、仕事後に集まって食事やおしゃべりをして楽しむことが多かったですが、徐々に気心知れた友人との時間は少なくなりました。
それまで同じようなライフスタイルだった友人と距離ができ、一人取り残されたような寂しさがありました。
また、仕事にやりがいはあったものの、この先もずっと家と仕事の往復をする人生を思うと、精神的に苦しくも感じ始めていました。
「生きづらさ」の原因を考える
結婚は、人生航路を変える大きなターニングポイントだと思います。
独身だった私は「生きづらさ」の原因は、寂しさからなのかと考えていました。
そこで、結婚をしたらどんな人生になるのか、独身を貫いたらどんな人生になるのか、想像を廻(めぐ)らせました。
結婚をすれば、家族ができ、孤独な思いをしない。
しかし、一人の時間は減り、好きなときに自由気ままではいられない。
周りで離婚をする人もいる。
結婚が幸せともいえないように思い、なんか踏み切れないな、と思ってしまいます。
一方、独身を貫けば、時間とお金が自由に使える。
しかし「このまま私だけ”おひとりさま”でいいのだろうか」と、漠然(ばくぜん)とした不安に襲われ、これもなあ、と思ってしまいます。
どちらにも長短があり、あれこれ迷いました。
そのとき思ったのは、「ああ、30代になる前に、幸せとは何か、自分なりの答えをしっかり考えておけばよかった」と後悔したのです。
今までは大学受験・単位・就職…と、人生のガイドラインが用意されてあり、それに沿っていくのが当たり前でした。
そのガイドラインが突然見えなくなった感覚でした。
今、私が「生きづらさ」を感じているのは、人生のガイドラインが見えなくなってしまったからなんだと気付きました。
人生のガイドラインが見えなくなったときはチャンス
人生のガイドラインが見えなくなる時期は、人によって異なるようです。
目指していた大学に合格して大学生活が始まってしばらく経ったとき、という人もありますし、子育てが一区切りついたとき、という人もあります。
定年退職したとき、大きな病気になったとき、などいろいろです。
そんなときは生きづらいですし、焦りも出てきますが、今からふり返ると、「窮すれば転ず。転ずれば通ず」で、チャンス到来の時だったと感謝しています。
私にとっては人生を大きく変え、新たな、しかも明確な人生のガイドラインを発見するすごいチャンスの時だったのです。
今後も「人生の進むべき方角、分からなくなってしまったな」という時がくるかもしれませんが、チャンスの時期だと前向きに受け止めていきたいと思います。
次回も「生きづらさの正体」をさらに掘り下げ、幸せな人生に向かう知恵をお話しします。
みさき
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