誤解を生まないために|相手に正しく伝わる話し方2つのポイント

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こんにちは!
お悩み解消研究家のわかです。

小学生のころ、予定のない休みの日の午後は昼寝をするのが定番で、ある冬の日曜日も私は気持ちよく昼寝をしていました。
目を覚ますと、なんとなく寝過ぎたような気がする。
そこで、母に「今何時?」と尋ねてみると、母は何食わぬ顔で「6時だよ」と言うのです。
それを聞いた私はびっくり。
「教科書を入れ替えてないし、まだ宿題もやってないのに、どうしよう」
と慌て始めると、けげんな表情をする母。
その時、私は外を見て真っ暗であることに気づきました。

何のことはない、「(夕方の)6時だよ」と言われたのを、朝の6時と勘違いしたというだけでした。
なんともお恥ずかしい話です。

しかし、この時のエピソードはよほど印象深かったようで、大人になった今も時々思い出します。
一口に「6時」といっても、夕方を想像する人もいれば朝を想像する人もいる。
時間の伝え方はよくよく気を付けなければならないと幼心に感じたからでしょう。

日々の生活の中で、いまいち会話がかみ合ってないなあと感じる場面があります。
そんな時、たいていはどちらかが言葉を正しく受け取れていないんですよね。
ちょっとした勘違いが、人間関係を損ねることもありますから、言葉が正しく伝わるかどうかは結構重要なことだと思います。

今回は、正しく伝わる話し方をテーマに考えてみたいと思います。

正しく伝わらない原因は話し方にあり

伝わる話し方の前に、そもそもなぜ勘違いをしてしまったり、話が正しく伝わらないのでしょうか。

上記の私の経験で言えば、朝か夕方かという言葉が足りなかったということでしょう。
誤解や勘違いの多くは、言葉を省略してしまったために起きることが多いのではないでしょうか。
私自身、言葉を省略してしまったために伝わらなかったことがよくあります。

私たちの考え方や思いというのは、それぞれが経験してきたことや価値観をもとに作られているそうです。
全く同じ経験をしている人はいませんから、全く同じ考えや思いを持っている人もいないということです。
それぞれに異なった価値観を通して物事を見ているので、同じ言葉でも、想像することが違うのですね。

私にとっての当たり前と、相手にとっての当たり前は違うことがほとんどで、そこに差異が生じてしまいます。
しかし、私たちはそれに気づかないで自分本位に会話を進めてしまうため、相手に伝わらない話になってしまうのですね。

相手本位ではなく、自分本位な話し方をしてしまう。
伝わる話ができない大きな原因は、どうやらそこにあるようです。

伝わる話し方のポイントとは

では、伝わる話し方のポイントとは、どこにあるのでしょうか。
前項でもお伝えした通り、相手を思いやった話し方ができているかどうか、ということが一番大事なポイントだと言われます。
これを踏まえて、3つのポイントを挙げていきたいと思います。

①相手の話をよく聞く

「話し方のポイントなのに話を聞くってどういうこと?」と思われるかもしれません。
しかし、相手本位な話し方をする上で、話を聞くことは欠かせないことなのです。

私は仕事で電話応対をしていますので、お客様から商品のことを訊(たず)ねられることがよくあります。
そういった状況では、まず私はどこでどのようにしてその商品のことを知られたのかをお聞きするようにしています。
すでに商品をいくつか持っておられる方と、電話をかけるのは全く初めてという方とでは、知識も違えば、お聞きになりたいことも違うからです。
それによって、どれくらい説明したらよいかも変わってきます。
商品を勧めるにしても、どういう言葉を選ぶかはお客様ごとに変えなければ、魅力を十分にお伝えできません。

何か伝えたいことがある場合、どういう相手に伝えるのかをよく理解した上で話した方が、より伝わりやすい話し方ができます。
そういう意味で、自分が話す前にまず、相手の方が何を知りたいと思っておられるのかを聞くことが大切だと思います。

②相手に伝わる言葉を使う

途中から会話に加わった時、状況がよくつかめずに話についていけなかった。
そういう経験をすることがあります。
なぜ話についていけないかといえば、状況を理解するだけの情報量がないからです。

もし、途中から加わった私に、1から丁寧に説明してくれる人がいたら、不足していた情報を補うことができます。
そうすれば、途中からでも話がよくわかるのです。

自分本位な話し方の1つとして、相手が分かっている前提で話をしてしまうことが挙げられるのではないかと思います。
言葉を省略してしまったり、一般的ではない言葉を使ってしまったりしているということです。
冒頭の話で私が勘違いをしたのも、朝か夜かという言葉を省略してしまったことに原因があります。(私が寝ぼけていたのが一番の原因ですが…)
自分のことを振り返ってみても、意識せずに話をしていると、ついつい分かっているからと自分本位な話し方になってしまうんですよね。

家族内での会話や、仲の良い友人同士での会話であれば多少言葉を省略しても伝わるでしょう。
しかし言葉を省略しても伝わるのは、限られた間柄でのことだと思います。
ほとんどの人は違うコミュニティで生きてきた、価値観の違う人なので、言葉を省略しないように心がけることは必要だと感じます。

話をするときには、相手にちゃんと伝わるような言葉を選ぶことも大事なのですね。

まとめ

相手にどうしても分かってほしい、伝えたいと思うと、気持ちが先走ってうまく伝えられなかったりします。
伝えたいことがある時こそ冷静になって、相手のことを思いやる話し方が重要だと分かります。

  • 相手の話をよく聞く
  • 相手に伝わる言葉を使う

自分自身なかなかできていないなあと反省しますが、意識して取り組んでいきたいと思います。

▼こちらの記事では、聞き上手になれるコツをご紹介しています。

コミュニケーションの一歩は「頷き」から|円滑な会話のための3つの方法

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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