親孝行できなかったと後悔しないために|第一歩は恩を知ること


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

親御さんを亡くされた方の話を聞くと、「いろいろしてもらったのに、何も返せなかった」とよく言われます。
親孝行しなければいけないとは誰でも思うところですが、なかなか実行できないんですよね。

親孝行ができなかったと後悔しないために、何から始めたらよいでしょうか?
今回は、親の恩について考えてみたいと思います。

親孝行は恩を知るところから始まる

どんなことでも、恩を知り、恩を感じて初めて、恩返ししようという気持ちになります。
親孝行というのは、親に対して恩を感じるからこそ、しようと思えることでしょう。

恩という漢字は「因」の下に「心」を書き、「原因を知る心」という意味があるそうです。

自分が今幸せに生きていられるのはなぜか。
何不自由なく成長してこれたのはなぜなのか。
そういった原因を考えてみると、決して一人でここまで生きてきたわけではないことが分かります。

「親の立場になってみて初めて、大変さが分かった」
「親と同じ年齢になって、あの時感じていた気持ちが知らされた」

そういう声をよく聞きますが、同じ立場になって初めて恩を知る人も多いのではないでしょうか。
しかし、気づいたときにはもう感謝を伝えられないということもあります。
だからこそ、早いうちからどんな恩を受けているのか知っておく必要があるのです。

お釈迦さまが説かれた親の恩

仏教を説かれたお釈迦さまは、恩をとても大切なものだと教えられます。
恩知らずは動物よりも劣っているとも言われています。
それほど大事なものが恩なのです。

私たちは様々なものから恩を受けているのですが、中でも特に大きな恩があると言われるのが親でしょう。
『父母恩重経(ふぼおんじゅうきょう)』というお経には次のように書かれています。

「父母の恩重きこと、天の極まり無きが如し」

そして、親の大恩十種を説かれました。

(1) 懐胎守護(かいたいしゅご)の恩
(2) 臨生受苦(りんしょうじゅく)の恩
(3) 生子忘憂(しょうしぼうゆう)の恩
(4) 乳哺養育(にゅうほよういく)の恩
(5) 廻乾就湿(えかんしゅうしつ)の恩
(6) 洗潅不浄(せんかんふじょう)の恩
(7) 嚥苦吐甘(えんくとかん)の恩
(8) 為造悪業(いぞうあくごう)の恩
(9) 遠行憶念(おんぎょうおくねん)の恩
(10)究竟憐愍(くきょうれんみん)の恩

これらは、私たちが親から受けた恩を10通りに分けて教えられたものです。
動画で詳しく紹介していますので、こちらからご覧ください。
お釈迦さまの説かれた 「親の大恩十種」

この記事では、10番目の「究竟憐愍の恩」について紹介したいと思います。

いくつになっても子どもは子ども

「究竟憐愍の恩」というのは、子どもがいくつになっても心配し、思い続けてくださる恩を言われます。
『父母恩重経』の中には次のように説かれています。

「己生ある間は、子の身に代らんことを念い、己死に去りて後には、子の身を護らんことを願う」

一般的には、成人して独り立ちすればもう大人です。
本人としても、自立してひとりで生きていけると思っているはずでしょう。
しかし、親にとってはいくつになっても子どもは子どもで、守ってやりたい存在なのだと言われます。

ある50代の方から聞いた話ですが、その方とお母さん、妹さんで出かけたときに、お母さんが2人分のカーディガンを持ってきていたそうです。
寒かったら羽織れるようにと準備してくれていたのでした。

「もう子供も孫もいる年齢で、自分でどうにかできるのに、母にとってはいくつになっても私は子どもなんだなと思った」と言われていたのが印象的でした。
そうやっていつも我が子に心をかけ、心配してくれているのが親なのですね。

恩返しで大事なポイント

では、そんな大きな恩を受けている親に恩返しをするときには何が大切なのでしょうか。
恩を返すときには、相手の人が喜ぶことを考えるのが大事と言われます。

親にとって子どもがしてくれたら嬉しいこととは何でしょうか?
いろいろな方のお話をお聞きして思うのは、親はいつでも子どもの幸せを願っているということです。

物を贈ったり、旅行に行くことも、もちろん喜んでくれるでしょう。
ただ、それ以上に、我が子が元気で幸せでいてくれることを何よりも喜んでくれるのが親ではないでしょうか。

顔を見せに帰ったり、メールや電話をしたり、感謝の気持ちを伝えていくことが何よりの親孝行になるのかもしれません。

まとめ

親孝行ができなかったと後悔されている方は多いようです。
照れくさくて、なかなか感謝を伝えられないというのもありますが、そもそも恩を受けていることを知らない場合もあると思います。

お釈迦さまは、親の大恩十種を説かれ、親からどんな恩を受けているかを教えられました。
その一つが「究竟憐愍の恩」です。

親はいつでも子どもの幸せを願っているもの。
特別なことでなくても、ちょっとした感謝の言葉を伝えるだけでも、きっと喜んでくださるのではないでしょうか。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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