怒りで返すのはNG?イライラをぶつけてくる人の心理と3つの対処法


こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。

仕事で電話応対をしていると、めったにないのですがときどき個人的なイライラをぶつけてくる方があります。
そんな時は、適当なところで電話を終わらせ、嫌な気持ちを引きずらないように心がけています。

ただイライラをぶつけるといっても、加減があります。
肉体的・精神的に被害を受けているならば、上司や警察などへの相談も考えた方が良いと思います

ここでは、心のもち方で解消できそうな範囲のお悩みという前提で書いていきたいと思います。

イライラをぶつけてくる人の心理

イライラをぶつけてくる人は「他責思考」になっています
「自分がこんな目に遭ったのは、あいつのせいだ」
「こんなゆがんだ性格になったのは、親が悪い社会が悪い」
と他を責める気持ちでいっぱいです。

また、余裕があるときや小さいことなら自分の過ちと思えても、余裕がなくなってきたり事が大きくなってくると自分の非をなかなか認められない気持ちが出てきます
そこでぐっと我慢すればいいのですが、余裕がなくなると「自分さえ良ければ」という思いから怒りをぶつけてしまうこともあります。

「傷ついた自分の気持ちを分かって欲しい」という欲求がイライラをぶつけるという表現になって表れることもあります
怒りの裏には、自分の欲求が満たされなかったという不満があるからです。
「本当はこうしてほしかったのに、思い通りに動いてくれない」
「自分がこれだけ辛い思いをしたのに、全然分かってくれない」
そういった欲求を通そうとイライラをぶつけているのかもしれません。

対処法(1)距離を置く

イライラをぶつけてくる人は感情的になっているので、言ってはいけないことでも制御できないことがしばしば。
時間が経ち冷静に考えると「あの時はちょっと言い過ぎたかな」と反省することもあるはずです。

また余裕が無くなるとイライラしやすくなるので、クールダウンする時間を与えることが大事です。
私も「このままだと感情的になりそうだな…」と思ったらその場を離れるように心がけています。

イライラしている相手と距離を置けるのであれば、距離を置くのが良いでしょう。

対処法(2)反応しない

イライラをぶつけてくる人を更にエスカレートさせてしまう行動が「こちらが反応すること」です。

反論したり、おびえて動じてしまったりすると、自分の怒りを受け止めてもらえると感じるため余計にイライラをぶつけてくる傾向にあります。

しかし何も反応がなければ、相手もだんだんと怒り続けることに疲れてそのうち諦めてしまうでしょう。

実際に、ブッダは怒りをぶつけてくる相手に対してこのように接していたそうです。

怒りに怒りで報いれば相手の怒りを受け取ったことになる。
反対に何とも思わなければ怒りを受け取ったことにはならない。


智恵ある者に怒りなし。
よし吹く風荒くとも、心の中に波立たず。
怒りに怒りをもって報いるは、げに愚かもののしわざなり

(ブッダ)

詳しいエピソードは「知恵を持って、嫌いな同僚の言動にストレスフルな日々から脱出しよう」をご覧ください。

哲学者・ソクラテスも、妻から稼ぎのなさを一日中ネチネチと愚痴られても、まったく気にかけないで聞き流していたそうです。

水車の回る音も、聞き慣れれば、苦にならない
(哲学者ソクラテス)

対処法(3)相手の状況を理解しようと努める

一方的にイライラをぶつけてくる相手に好意的な感情を持つのは難しいかもしれません。
しかし、相手を避けようとすればするほど、ちょっとした目の視線などから相手にもその気持ちが伝わるものです。
そうなると「あの人はやっぱり自分を避けている。気に食わない」と余計に感情を煽(あお)ってしまうかもしれません。

そんな時は、相手の状況を理解するように努めてみてはどうでしょうか。
もしかしたら、何かトラウマを抱えているために自己防衛としてイライラをぶつけているのかもしれません。
脳の機能の不調から感情のコントロールが上手くいかないのかもしれません。
上司に強いプレッシャーをかけられているために、部下がのんびりしているように見えてイライラしているのかもしれません。

いずれにせよ「怒る」という結果にいたった何らかの原因があるはずです。
原因が分かれば、相手の怒りを客観視しやすくなるでしょう。
自分が相手の立場だったら同じようにしていたかもしれない、と共感につながるかもしれません。
すると、少し気分が楽になるはずです。

負の連鎖を断ち切るには?

仏教に「因果応報」という言葉があります。
「原因に応じた結果が自分に返ってくる」という意味です。

怒りをまきちらして損をするのは相手です。
売り言葉に買い言葉で自分も同じように腹を立てれば、いつまでも嫌な気持ちを引きずるし、健康にも良くありません。
わざわざ怒りに反撃しなくても、いずれその結果は当の本人に返ってくるのです。

一方でこんな見方もできます。
「相手からイライラをぶつけられる」という結果が「自分に起きた」原因は、あくまでも自分にあるのです。

・知らぬ間に相手を傷つける言動をしてしまった
・過去に自分が怒りをぶつけたその結果が返ってきている
・心の中で相手を見下している

など、原因はハッキリしないかもしれませんが、何かしらの原因があります。

負の連鎖を断ち切るには、悪い行いを慎み善い行いに努めましょうと仏教は教えます。

まとめ

イライラをぶつけてくる人の心理は
・他責思考になっている
・余裕がなく自分のことしか考えられない
・自分の気持ちを分かって欲しい
という3つが考えられます。

イライラをぶつけてくる人への対処法は
1.距離を置く
2.反応しない
3.相手の状況を理解しようと努める

相手に腹が立ちそうになったら「因果応報」を思い出してみてはいかがでしょうか。
わざわざ怒りに反撃しなくても、悪い結果は悪い行いをした本人にやってきます。
これから自分が悪い結果を受けないために大切なことは、悪い行いを慎み善い行いに心がけていくことです。

かといって「イライラが収まらない!」という場合もあると思います。イライラの適切な対処法については「イライラはぶつけるのもダメ!抑えるのもダメ!じゃあ正解は?」をご覧ください。

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九条えみ

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チューリップ企画では、『月刊なぜ生きる』お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
心が穏やかになった人へ
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