職場に嫌いな人がいるときどうする?接し方3つのポイント


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

友人は職場に気の合わない人がいるそうです。
先日、その相手が妙な言いがかりをつけてきて、腹が立ったと話していました。

なるべく距離を置くようにしているそうですが、同じ部署で隣の席なので、会話しないわけにいかないのだとか。

職場にはさまざまな人がいますから、人間関係の好き嫌いはどうしてもあるでしょう。
では、嫌いな人が同じ職場にいる時、どう接するのがよいのでしょうか。

好き嫌いはどうにもならない

人間関係だけではなく、食べ物や生き物、スポーツなど、趣味嗜好はさまざまです。
好き、嫌いという感情ははっきりしていても、なぜかと言われると「なんとなく」という場合が多いのではないでしょうか。

トマトが嫌いな人に「こんなにおいしいのに」といくら言っても、好きにはなれません。
「恋は盲目」とも言われますが、「あの人はここがよくない」と周囲の人が重ねて説明しても、嫌いになれないものです。

仏教では、その人が持つ業(ごう)によるものだとも言われます。
好き嫌いは理屈でははかれないものですから、理由を説明できない場合も多いのではないでしょうか。
好き嫌いをコントロールするのは、とても難しいことだと思います。

「嫌なやつ」ではなく気が合わないだけ

嫌いな人に対しては、往々にして悪いイメージを抱きがちです。
そして、「みんなにとって嫌なやつ」だと思い込んでしまいます。

果たして本当にそうでしょうか?
私にとっては嫌な相手かもしれませんが、それはあくまで私の視点です。
別の人から見れば、「普通の人」、あるいは「いい人」に映っているかもしれません。

相手そのものを悪人のように感じると、一方的に攻撃してもいいように錯覚します。
ところが事実は、ただ単に私と気が合わないというだけの話なのです。

それが分かると、やたらと腹を立てていた気持ちも多少は落ち着いてくるのではないでしょうか。

嫌いな人との接し方3つのポイント

では、嫌いな人とは具体的にどのように接したらいいのでしょうか。
3つのポイントをご紹介していきましょう。

➀腹立てると自分が損と理解する

まず大前提として、「腹を立てて損をするのは自分」だと知っておくことです。
『光に向かって心地よい果実』(1万年堂出版)には、このように書かれています。

●腹の立つ時は、〝その手はくわぬぞ〟と笑って裏をかく

ある人は〝憎い奴と思ったら、腹を立てるようにしむけたらよい。手を汚さずに、相手は破滅する〟と言っている。
腹が立つと、言ってはならぬことを言う。
してはならぬことをやる。
そして自因自果で破滅するからである。
腹の立つ時は、〝その手はくわぬぞ〟と笑って裏をかくことだ。
(『光に向かって心地よい果実』)

相手から言いがかりをつけられたら、腹が立ちます。
その腹立ちのまま、きつい言葉で言い返したり、手を出したとしたら、相手の思うつぼです。
相手にやり返してスカッとするどころか、自分の株を落として損をするだけなのです。

➁自分の行動に目を向ける

嫌いな相手と接する時に大切なのは、自分がどう行動するかです。
私たちの目は外に向いているので、つい相手の行動に注目してしまいます。

相手が嫌なことを言ってきたとか、私の失敗を笑っていたとか。
それに対して気分を害したり、腹を立てたりして、やめさせるにはどうしたらいいかと考えます。

しかし、やめさせようと躍起になっても、思うようにいかず、よけいにイライラが募るのではないでしょうか。
この時忘れてはならないのは、私に相手の行動を変える力はなく、私が変えられるのは、私の行いだけということです。

いちいち反応しないで放っておくとか、仕事が終わってから美味しいものを食べてリフレッシュするとか。
耐えられないと思えば、上司に相談して距離を置くことを考えてもいいかもしれません。

相手を変えるのではなく、自分の心持ちや対応を変えることで、意外と気持ちが楽になると思います。

➂「こういう人」と明らかに見て割り切る

相手を感情のままにとらえると、嫌いだという思いが先行して、冷静でいられません。
そんなときは、相手のことを客観的に見てみるのはどうでしょうか。

時間や約束にルーズなところが気に食わないとするならば、それは私に対してだけルーズなのでしょうか?
ひねくれた考え方が好きじゃないとして、相手は私の前だけひねくれているのでしょうか?
そうではないと思います。

ルーズな人はもともとルーズなのですし、ひねくれ屋は元来ひねくれ屋なのです。
ルーズであっても、ひねくれ屋であっても、気にならずに接している人はたくさんいます。
ただ、私にとっては合わなかったということでしょう。

「この人はもともとこういう人だよね」と思えば、割り切れるようになるかもしれません。

まとめ

人間関係の好き嫌いは誰にでもあるものです。
好き嫌いは理屈ではないので、嫌いな人を好きになれというのは到底無理な話でしょう。

距離を置ければ一番いいですが、同じ職場の同じ部署となったらそうもいきません。
そんな時は、以下のことを意識してみてはいかがでしょうか。

・腹立てると自分が損と理解する
・自分の行動に目を向ける
・「こういう人」と明らかに見て割り切る

視点を変えてみると、心が楽になってくるかもしれません。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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