老前(ろうぜん)整理とは?40代から老前整理を始めるメリット
断捨離・整理が好きな九条えみです。今回は「老前整理(ろうぜんせいり)」がテーマです。
1.老前整理(ろうぜんせいり)とは?
老前整理(ろうぜんせいり)とは、老いる前に身辺を見直して、今後の生活にいらないものを整理することを言います。またモノを整理するだけでなく、これからの生き方を考え、より良く暮らすための整理です。
提唱したのは、くらしかる代表の坂岡洋子さん。
インテリアコーディネーターとして住宅設計やデザインに携わる中で、ケアマネジャーなど多彩な資格を生かし、独自の視点で暮らしを豊かにする方法を提案。2007年くらしかるを設立し、「老前整理」をテーマにしたコンサルティングを行っています。(参考:老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる(著:坂岡 洋子))
なぜ老いる前から身辺を見直す必要があるのでしょうか。
気力や体力が下がってくると、不要になった大型電化製品や使わなくなった家具を片付けるのは大変です。
また、医療の発達により平均寿命が80歳を超えた現代では、健康に気を付け、社会との関わりを自発的に持つ工夫をしなければ、長い老後生活を元気にはつらつと生活できないと考える人も多いからです。
子供の成長や自分の趣味嗜好が変わったことで不要になったものは、思い切って整理しましょう。
2.整理 することで得られるメリット
少し話がそれますが、私は整理が好きな方です。
断捨離(だんしゃり)という言葉が流行る以前から、思えば幼いころから誰に言われるまでもなく断捨離していました。
学校でもらったプリントやテストはひとまず保管しますが、長期休暇のタイミングや学年代わりのタイミングで「もう見直すことはない」と思えばきれいさっぱり片づけていました。
洋服にしても同じです。趣味が変わると以前の物はリサイクルショップに売り、今の自分がときめく洋服、今の自分に似合う洋服しか持たないようにしています。
「フランス人は10着しか服を持たない」とも言われるそうですが、お気に入りのアイテムを何点かそろえて着まわせばコーディネートを考えるのも楽ですし、自然と統一感も出ます。
また自分の顔色が生える、自分をきれいに見せてくれる洋服しか持たないので、気分も上がるし、お洒落になるような気がしています。
食器やタオルに関しても一人暮らしのときは最低限しか持たないようにしていました。
最低限というのは、今使っているもの+予備のみ、ということです。
食器ならば洗わずにため込むと食事ができないので自然と片づけるようになりますし、タオルも予備が少ないのでこまめに洗わないといけません。
その結果、日常生活を送るままが掃除・洗濯・整理整頓に繋がるのです。
以上、具体的な例で整理の良さを述べてきましたが、まとめると次になります。
- 不要なものに空間・時間・体力・管理能力を使わなくてよい
- 必要なものにそれらを使うことができる
- 「今の自分」に最適な生活を送ることができる
- 後回しにしない生活になる
- やるべきことが見えやすくなる
- 自分が本当に大切にしたいモノ・価値観・時間の使い方が見てくる
今の生活にどことなく動きにくさを感じている方は、ぜひ捨てるところから始めてみてはどうでしょうか。
3.40代から老前整理を始めるメリット
さて、老前整理に話を戻したいと思います。40代といえば一般的には会社での立ち位置も安定し、これまでの経験を生かして社会人として大いに活躍する時期でしょう。
仕事を順調にこなす体力・能力・時間があるからこそ、退職した際に自分がどう生きていきたいのか、どう生きたら本当に後悔なく満足できるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
そのためには今後の生活に不要と思われるものは思い切って捨ててみる。そうすることで、自分の本当に大切にしたい価値観が見えやすくなります。
また日常の忙しさに追われ、自己を振り返る時間が少ないのではないでしょうか。
自分の価値観を明確にして、自分の人生と向き合いたいものです。
4.まとめ
定年退職前にスリムな暮らしを手に入れることで、余生について考える時間を持つことができます。
早めの老前整理で、より充実した人生を送りたいものですね。
(関連)
具体的な整理整頓の方法についてはこちら
九条えみ
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