「その問題、事前に防げたかも?」未然防止に使いたいヒヤリハットとは
仕事や日常生活で「このまま放置しておくと、問題が起こりそうだな」と感じることはないでしょうか。
その場ですぐに対処できれば良いのですが、急ぎの要件や優先度の高い仕事をしているうちに、忘れ去られていき、予想通り問題が起こってしまうことがあります。
思わず「ヒヤリ」とした、ミスに繋がる危険を感じて「ハッ」とすることから、重大な災害や事故に繋がる一歩手前の危険な状態を「ヒヤリハット」と言います。
ヒヤリハットの段階で対処することができれば、重大な災害や事故を防ぐことができます。
その裏付けに「ハインリッヒの法則」があります。
重大な事故1件が発生する背後には、29件の軽傷の事故があり、さらその背景には300件のヒヤリハットがあるというものです。
災害や事故にまで至らずとも、対応に苦慮する問題が起きたとき、その要因を探ってみると、複数のヒヤリハットが挙がるのは経験からも納得できます。
情報共有の不徹底、意思疎通の食い違い、事前準備の不足など、「危ないかも」と心配になったときに対処すれば、どこかでミスは防げたであろうと思います。
結果には必ず原因があります。原因が異なれば、結果も異なります。
たとえば、ヒヤリハットが10と、ヒヤリハットが300では、より重大で深刻な結果を引き起こすのは、ヒヤリハット300の方でしょう。
仏教では原因と結果の関係を「因果の道理」といい、2600年も前から明らかにしていました。
特に私たちの身の上に引き起こる幸せ・不幸という結果は何によって引き起るのか、俗に言う運命の仕組みを詳しく教えています。
善因善果-善い因(行為)は、善い果(幸福や楽しみ)を生み出す
悪因悪果-悪い因(行為)は、悪い果(不幸や苦しみ)を生み出す
自因自果-自らの行為(因)の結果(果)は、自らに現れる
▼「因果の道理」を動画で解説しています。
九条えみ
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