歌手のAdoさんが語る「無理と思うことほどやった方が良い」理由とは

何か新しいことに挑戦する場面に出会ったときに、「自分には無理だ」と思うことはないでしょうか?

とくに、年齢を重ねていくと、今までの経験から、自分にできること・できないことが何となく分かるようになり、新しい挑戦は億劫になりやすい感じがします。

また、新しいことは、最初から上手くできることばかりではないので、ちょっとやってみて、やっぱりできなかったと投げ出すこともあるかもしれません。

無理と思うことに出会ったときの心の持ち方を考えてみます。

歌手のAdo「無理と思うことほどやった方が良い」

顔出しをせず、アニメのキャラクターに扮して歌う姿が印象的なAdoさん。

女性ながらも、力強い歌声は、感情がそのまま流れ込んでくるような迫力があります。

メジャーデビュー曲「うっせぇわ」は、ミュージックビデオ&ストリーミング累計再生回数が合わせて4億を突破し、社会現象となりました。

人気は日本国内にとどまらず、映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌「新時代」は、国内外で70冠を獲得しています。

そんなAdoさんが、テレビ番組「日曜日の初耳学」に出演して語った内容が印象的でした。

「自分が無理と思うことほどやった方が良い」と思ったので、やってみましたね。
だって、自分の可能性を自分で決めることになりますから。

私は、自分のことがすごく「嫌だな」「嫌だな」と思いながら生きてきたので。
じゃあなんでそこで「無理」といえるのかという。
自分で自分の可能性を決めてるのに、嫌というのは我がままじゃないかって自分に対して。
結局また自分の事を嫌になる、嫌いになるだけなので。

だったら最初は大変かもしれないけど、最初が大変なだけだから頑張ろうって思いました。

Adoさんがヒット曲を生み続けているのも、自分の可能性にフタをせず、挑戦し続けているからなのでしょう。

無理と思うことほど、可能性がある

「自分には無理だ」と思うことをやってもいないのに避けてしまうと、できるかできないかはハッキリしないままです。

本当は頑張ればできたかもしれませんし、挑戦することで、新しい学びが得られます。

行動してみて、実際に無理だったとしても、自分の得意・不得意が分かり、今後の選択に生かせるでしょう。

自分に現れるすべての結果は、自分の過去の行いが原因だと仏教では教えられます。

無理だと挑戦しなければ、新しい行いは蓄積されませんから、新しい結果は得られません。

逆に言えば、無理と思うことほど、自分の可能性を広げてくれるチャンスが眠っているのです。

自転車を例に考えてみましょう。

最初は、補助輪をつけて、自転車に乗る感覚をつかみます。

慣れてくると、補助輪を外しますが、最初は、ふらついて上手く走れません。

親に後ろから支えてもらいながら、何とかペダルをこぎますが、バランスがつかめず、ハンドルを左右に大きく揺らしながら、よろよろと進みます。

バランスを崩して、転倒しケガをすることもあります。

「ケガするし、怖いし、もう乗りたくない」と投げ出してしまえば、一人で自転車に乗れる未来はありません。

上手く乗れないながらも、親の助けを借りたりしながら、練習を積み重ねていきます。

そうしているうちに、走行距離が伸びていきます。

こぎ方、ハンドルの動かし方などが、だんだんと分かるようになり、一度、感覚をつかんでしまえば、自転車と一体になったかのように、スイスイと乗れるようになります。

途中で止めずに、続けたからこそ、得られた結果です。

無理と思うことほど、勇気を出して一歩を踏み出したいものですね。

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九条えみ

チューリップ企画では、お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
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