ドラマ「silent」のセリフが感動的「ありがとうって使いまわしていいの?」
2023年の冬ドラマ「silent」は「泣ける!」と話題に。
Twitterの世界トレンド1位を獲得したり、動画配信サービスでの見逃し配信再生数が民放歴代最高記録を樹立しました。
タイトルが「silent」とあるように「音の聞こえない人たち」を主軸に物語が進んでいきます。
その中で、ひときわ印象に残ったセリフが「『ありがとう』って使いまわしていいの?」でした。
生まれつき耳の聞こえない大学生・桃野奈々は、自分だけでは授業内容が分かりません。
そこで、大学の講義を聞いて文字に起こす「パソコンテイク」のボランティアを利用して授業を受けていました。
そのボランティアを通じて、大学院生の春尾正輝と出会います。
春尾は就職活動に有利になると思って始めたパソコンテイクでしたが、奈々が授業後にノートの端に毎回「ありがとうございました」と書いていたことに気づき、
「毎回ありがとうって書いて見せてるの?ひとつ書いておいて、毎回それを見せたら?」
とキーボードに打ち込み、奈々に問いかけます。
すると、奈々はキョトンとした顔で
「ありがとうって使いまわしていいの?」
とキーボードに打ち返すのでした。
言葉は同じ「ありがとう」でも、使いまわすのは形式的です。
「こんな時は、お礼を言えばいいのだろう」という感じ。
けれど奈々は、一回、一回、助けてもらったことに心を込めて感謝を伝えています。
大事なのは「心から」感謝を言うことなのですね。
たとえ言葉はたどたどしくても、真心からの感謝やお詫びは気持ちがまっすぐに飛び込んでくるようです。
「心を込めて」言葉を伝えるよう意識していきたいものです。
九条えみ
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