余裕がなくてイライラ|余裕がない時ほど大事なのは〇〇
余裕の有る・無しによって、言動が左右されることは多いと思います。
たとえば仕事や家事、育児、介護などが忙しくて時間的・体力的・精神的な余裕が無くなっているとき。
ついつい返事がぶっきらぼうになったり、きつい言葉を言ってしまったり、八つ当たりしたり…。
余裕の有るときには周りの人に気を遣っていたことも、余裕が無くなると自己中心的な言動が出てしまう、なんてことあると思います。
コロナ禍で家庭内暴力が増えたというニュースがありましたが、失業や給料の減少などで金銭的な余裕が無くなったことも要因の一つではないか、と言われていました。
せっかく築いてきた人間関係や、社会的地位など、一瞬の怒りでぶち壊してしまいます。
余裕が無くなると自分さえ良ければいいという冷淡な心が顔を出し、相手を傷つける言動をして後で悔やんで苦しみます。
余裕が無いときほど【 忍耐 】に心がけることが大事です。
つい口が出てしまいそうなのを、ぐっと堪える。
表情に表れてしまいそうでも、出さないように忍耐する。
忍耐に心がけることで、喧嘩やトラブルが減り、自分も周りも助けることになりますね。
また、こんな歌があります。
乏しき時与えるは富みて与えるに勝る
お金に余裕が無い人が寄付するのと、高収入で税金対策にお金をどう使おうか迷っている人が寄付するのと、同じ1万円を出すのにどちらが気持ちのハードルが高いでしょうか。
それはお金に余裕が無い人でしょう。そんな中「可哀想だ。何か力になりたい」と思って寄付するのですから、素晴らしいことでしょう。
この歌はお金に限らず、精神的な余裕についても言えるなぁと味わっています。
気持ちに余裕があり、ルンルン気分のときに、笑顔をしたり周りに優しくするのは、そこまで大変ではないでしょう。
しかし、自分に辛いことがあったり悲しいことがある中、周りの人にいつもと変わらぬように笑顔をしたり、優しくしたり、気を遣うのはそう簡単にはいきません。
簡単にできないからこそ、より善いことに心がける気持ちを強く持たねばならず、「忍耐」が素晴らしい行いなのです。
九条えみ
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