夏目漱石に学ぶ周囲の批判に左右されない心の持ち方


こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。

周囲からの批判が耳に入り、落ち込むことがあります。

とくに、夢に向かって挑戦するときや、他人と違うことを始めるときは、事情をよく知らない周囲から好き勝手に批判されることがあります。

周囲の批判に左右されずに自分の道を突き進むための心の持ち方を夏目漱石から学んでみたいと思います。

今回、ご紹介するのは当社でお届けしている『月刊なぜ生きる』の内容からです。

登場人物は、夏目漱石と芥川龍之介。

作家として駆け出しの芥川龍之介に師匠である夏目漱石がアドバイスします。

「群衆は眼中に置かない方が身体の薬です」(夏目漱石)

芥川龍之介は、大学時代に、夏目漱石の弟子になります。

龍之介の小説『鼻』が文芸雑誌に載ると、漱石は、「大変面白いと思います。(中略)敬服しました。ああいうものをこれから二、三十並べて御覧なさい。文壇で類のない作家になれます」と手紙で励ましました。

大文豪から、こんなに褒められたら、龍之介は舞い上がって喜んだと思います。

漱石は手紙を、こう続けます。

「しかし『鼻』だけでは恐らく多数の人の眼に触れないでしょう。(中略)そんな事に頓着しないでずんずん御進みなさい。群衆は眼中に置かない方が身体の薬です」

楽な気持ちで文章は書けません。常に群衆の批判にさらされます。

笑われ、揶揄され、無視されます。

その精神的圧力で体を壊していくのです。

だから周囲の声に一喜一憂しないことが、心身を癒やす「薬」になると教えているのです。

弟子を気遣う漱石は、重ねて、こうアドバイスします。

「牛になる事はどうしても必要です。われわれはとかく馬になりたがるが、牛にはなかなかなり切れないです」「あせっては不可せん」「うんうん死ぬまで押すのです」「牛は超然として押して行くのです」

生涯かけても悔いのない目的に向かって、牛のようにひたすら押していく。

この言葉が龍之介の心に届いていれば、悲劇的な結末を避けることができたはずです。

『月刊なぜ生きる』令和2年11月号より)

自分の信じる道に向かって、焦らず、着実に進むことが大事なのですね。

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九条えみ

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チューリップ企画では、『月刊なぜ生きる』お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
心が穏やかになった人へ
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