マツコが語る「理想の幸せの形」が深くて共感|不安定な幸せと絶対的に安心できる幸せの違い
テレビ番組「マツコ会議」にてMCのマツコ・デラックスさんが語った「理想の幸せの形」が共感できるとTwitterで話題になっていました。
マツコが語る「理想の幸せの形」
理想の幸せの形について、このように語っています。
たとえばインスタで「私はこんなに最先端の生活をしてるんです」って見せるのは、とっても空虚なことだなと思うんだけど、あれって分かりやすい。
たとえば、結婚・出産・お金・美…
これをしてるか、してないか
これがあるか、ないか
っていう分かりやすいものってある。
それを手にしたかどうかが、幸せかどうかの判断になっている。
違うよねって思いながらも、それしかない。
万人が共通認識できることは、それしかない。
それをインスタで見せたりして、表層的な「いいね」をもらって「アタシは幸せだ」と思えてるのって、悲しいよねって思う半面、わかりやすいよね、って思うの。
それくらい自分が幸福かどうかは、実は他者に委ねているところがすごく大きい気がしている。
でもアタシは、他者を介在させない自分であることが幸せにつながると思っている。
アタシができているかどうかは分からないけど、現にテレビの前の皆さんに支えられて生きている訳だから、そんな偉そうなことを言う資格はないんだけれど、でも、
究極、幸福って何だって言われたら、他者を介在させずに喜びを得ること。
もちろん、人間は生まれてきたら他者と関わらざるを得ない生物。
他者を救うことによって救われる生物だし、他者との関係性を切ることなんて絶対できないんだけど、
「それはありがとう。でも、自分はこれ」っていう
他人に絶対介入させない、他人と絶対比較しないものを持っていることが、幸福な気がしています。
これを聞いたゲストは「すごい納得しました」と共感していました。
不安定な幸せとは
万人が共通認識できる幸せとは、「有る無し」で判断できる分かりやすい幸せの形を手にしたかどうかであり、
「有る」状態になった自分を他者が評価することで幸せとしている、とマツコさんは語っています。
たしかに、自分が幸せじゃないのはあるべきものが無いからだ、と思います。
お金が十分に無いから
健康に恵まれないから
頼りになる家族や友人がいないから
自己肯定感が低いから
やりたいことや趣味がないから・・・など
「これがあれば幸せになれるのに」と信じて、無い状態から有る状態になろうとしているのが、私たちの日々の生活ではないでしょうか。
そして「有る状態」をSNSに公開したり、周りの人に自慢したりして、評価してもらうと「やっぱり自分は幸せになれたんだ」と満足感が得られます。
「違うよねって思いながらも、それしかない」とマツコさんが言うように、私たちが認識できる幸せはどれも「相対的な幸福」です。
相対的な幸福とは、他との比較によって初めて認識できる幸福です。
私たちは他人や過去の自分と比べて、今の幸福度を判断しているのです。
最近うまくいってないな・・・と幸福度が下がっているところに、テレビなどで自分よりもっと恵まれない人を見聞きすると「あの人に比べたら自分もまだましだ」と幸福度は上がるでしょう。
給料が上がると幸せを感じるのも、過去の自分と比べてのことです。
しかし、相対的な幸福には欠点があります。
比べるものによって喜んだり、喜べなくなったりする不安定な幸せなのです。
私たちは常に周りと比べて一喜一憂しているのではないでしょうか。
絶対的に安心できる幸せ
相対的な幸福は、一喜一憂する不安定な幸せで「何か違うよね、でもこれしかないよね」と感じさせます。
だからこそマツコさんが理想とする幸せの形を、
「究極、幸福って何だって言われたら、他者を介在させずに喜びを得ること」
「他人に絶対介入させない、他人と絶対比較しないものを持っていることが、幸福な気がしています。」
と語ったように、比較しなくても感じられる幸福を、本心では求めているのでしょう。
実は、比較しない幸福を教えられたのが、仏教を説いた釈迦(しゃか)なのです。
他人や過去の自分と比較しないで喜べるので一喜一憂する心配がない、絶対的に安心できる幸せなのです。
一人でいても喜べる。
お金や健康、家族や友人、地位や名誉・・・などが有っても無くても喜べる不思議な幸せです。
どんな状況であっても絶対的に安心できる幸せを教えたのが仏教なのです。

九条えみ

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