亡くなった人にあげるのがお経?|葬式でお経が読まれる意味

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。

毎年夏になると、祖父が亡くなった時のことを思い出します。
祖父が亡くなったのは8月の終わり、夏休みも終わりを迎えるころ。
楽しい夏休みが終わってしまうという寂しさと相まって、なんとなくこの時期は毎年感傷にふけっています。

葬式や法事というと、お経が読まれているシーンが浮かびます。
お経を渡され字を追ってみるのはいいけれど、ページをめくってもめくっても漢字ばかりで、何が書かれているのか分からない。
お経とは、亡くなった人に向けての呪文のようなものなのだと思っていました。
呪文とまでは思わなくても、お経が亡くなった人のために読まれているものだと思っている人は結構多いのではないでしょうか

お経とは何か?

では、そもそもお経とは何でしょうか?
お経とは、お釈迦さまが35歳で仏のさとりを開かれてから45年間説かれたことを記したものです
その数は7千冊余り。膨大な数のお経が残されており、「一切経」と呼ばれています。

お釈迦さまは、インドのカピラ城主である浄飯王(じょうぼんおう)の長男として生まれ、シッタルタ太子と呼ばれていました。
地位も、名誉も、お金も、財産も、妻子にも、すべてに恵まれ、誰もが羨(うらや)む人生を約束された太子でしたが、それら一切は老いや病や死によって崩れ去ってしまうことを知り、愕然とします。

老病死によっても崩れない本当の幸せになる道はあるのか。

その答え1つを求め、一切を捨てて山に入られたシッタルタ太子は、厳しい修行の末に仏のさとりを開かれたのです。

そして、仏のさとりを開かれたお釈迦さまが、「すべての人が幸福になれる真理」を教えられたのが仏教です
そのお釈迦さまの教えが、お経にすべて書き残されているのですね。
お経とは、生きている私たちには関係ないものと思っていましたが、実はとても関係の深いものだったのです

亡くなった人ではなく、私たちのために説かれた教え

お釈迦さまが仏教を説かれた相手は、もちろん生きている人です。
どうにか分かってもらいたいと、1人1人に応じて説かれたので、7千冊もの膨大な数のお経になったのだそうです。
私たちの悩みは十人十色。しかし、願いは皆共通しています。
それが「幸福になる」ということです。

どんな時代の人も、どこの国の人も、皆幸せになりたいと願っています。
しかし、何が幸せなのかという問題には、今なお答えが出せずにいるのです。
その幸せの答えを教えていかれた方がお釈迦さまであり、お釈迦さまが教えられたことを書き残されたのがお経です。
つまり、お経とは、生きている私たちのために説かれたものだということです

葬式や法事には、必ず家族や親戚が集まってきます。
普段忙しくしていて、なかなか集まれない人も、葬式には顔を出すのです。
そういった機会に、皆で亡くなった人を偲んで、仏教を聞く
それこそ、葬式や法事でお経が読まれる本来の意味なのです。

亡くなった人が残してくれたもの

身近な人が亡くなったことをきっかけに、仏教に関心を持つようになったと言われる方は多いです。
大事な人が亡くなると、心にぽっかり穴が開いたようになって、寂しい気持ちになるのですね。
それで、心を落ち着けたいという方。
亡くなった家族が熱心に学んでいた仏教を自分も学んでみたくなったという方。
自分もそろそろ仏教を学ばなければいけないと感じた方。
思いはそれぞれでも、仏教を学びたいという気持ちになられたことは皆さん共通しています。

以前、こういう歌をきいたことがあります。

「夢の世を あだにはかなき 身と知れと 教えて還る 子は知識なり」

幼い我が子に先立たれてしまった人が詠んだ歌だそうです。
亡くなった我が子を通して、自分の命はとても儚いものであると知ることができた。
本当の幸せを教えられた仏教を学ぶきっかけをくれたあの子は、私の知識(仏教の先生)であった。

大切な人が亡くなるということは、本当に悲しく辛いことです。
大きな心の支えを失って、心に穴が開いたようになってしまうのも無理はありません。
しかし、そのことを縁として、仏教が説かれた本当の目的を知ることができたなら、とても尊いことだと思います

まとめ

私たちが大切に思っていたように、亡くなった方もまたこちらのことを大切に思ってくれていたはずです。

では、亡くなった方が生きている私たちに望むこととは一体なんでしょうか?

以下の記事で紹介しています。

大切な人が亡くなったときに思うこと|残してくれた命のメッセージとは

大切な方への思いを胸に、仏教を学ばれて、幸せな道を進まれることを願ってやみません
少しでも心が安らかになられることを念じております。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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