自分の家の宗旨を知るのはいつ?|亡くなった親が自分に望むこと

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

あなたは、自分の家の宗旨が何かご存知でしょうか?
私は、仏教だということは知っていても、具体的にどこの宗派かなどは全く知りませんでした。
それを知ったのは、仏教を勉強し始めた時です。

では、一般的に自分の家の宗旨を知るのはどんな時なのでしょうか?

チューリップ企画で発行している月刊誌『とどろき』を読まれている方で、次のように言われている方がありました。

実家が浄土真宗で、父が亡くなるときに、「この教えを学んでほしい」と言っていました。
それでどうしたらいいんだろうと思っていたときに、ちょうど『とどろき』のことを知ったのです。

なぜ、お父様は浄土真宗を学んでほしいと言われたのでしょうか。
今回は、仏教とはどういう教えなのかを通して、亡くなった親が子に望んでいることは何か、考えてみたいと思います。

仏教に初めて触れるとき

私たちが日常生活している中で、仏教に触れる機会はなかなかないものです。
ただ、身内が亡くなると、葬儀のことが問題になります。
日本では仏教が最も一般的ですから、そうなると自然と仏教に触れることになるのです。

しかし、一口に仏教と言っても宗派によって微妙に形式が異なったりします。
そこで初めて、自分の家の宗旨を知るという人も少なくないのではないでしょうか。
今まで未知の世界だった仏教に触れて、一体どういうことが教えられているのだろうと関心を持つのです。

日本で最も多い宗派

日本に数ある仏教の宗派の中で、最も多いのは浄土真宗だと言われます。
浄土真宗を開いたのは親鸞聖人であると歴史の教科書に書いてあるので、名前を聞いたことのある方も多いかもしれません。
その後、8代目の蓮如上人が全国各地に教えを伝えられたので、浄土真宗は現在日本で最も多いのです。

では、浄土真宗では何を教えられているのでしょうか。
親鸞聖人は次のように言われています。

更に親鸞、珍しき法をも弘めず、如来の教法を我も信じ、人にも教え聞かしむるばかりなり

(今まで誰も説いたことがないようなことを説いているのではない。
お釈迦さまの説かれた仏教を、我が身も信じ、人にも伝えているだけなのだ。)

仏教をそのまま伝えられたのが親鸞聖人だということなのですね。

仏教が説かれた目的

お釈迦さまは何を目的として仏教を説かれたのでしょうか?
それは「抜苦与楽(ばっくよらく)」と言われます。
「すべての人の苦しみを抜いて、幸せを与えてやりたい」ということです。

私たちは、日々いろいろなことで苦しんでいます。
一つのことが解決したらまた次の悩みがやってくる。
それを解決したら更に別の悩み…と、キリがありません。

そうして悩み苦しみ続けているのは、正しい原因を知らないからだと教えられます。
私たちが悩み苦しんでいる根本原因を突き止められ、その原因を除いて変わらない幸せの身になる方法を教えられたのが仏教なのです。

亡くなった親が子に望むこととは

お釈迦さまは、私たちが親から受けている恩を10に分けて教えられています。
その中に「究竟憐愍(くきょうれんみん)の恩」があります。
親にとっては、いくつになっても子供は子供であり、絶えず心をかけ続けてくださっている恩のことです。

親が子どものことを心配するのは、辛い目に遭っていないだろうか、幸せにやっているだろうかということです。
子どもの幸せをいつも念じてくれているのが親なのではないでしょうか。
それは、亡くなっていくときもきっと変わらないのだと思います。

変わらない幸せの身になる方法を教えられたのが仏教であり、その仏教を私たちに、より分かりやすい形で教えられたのが親鸞聖人です。
だからこそ、冒頭に紹介した読者の方のお父様も、幸せになってくれよの思いで「浄土真宗を学んでほしい」と言われたのかもしれません。

この読者の方は、今も続けて仏教を学ばれ、喜ばれています。
仏教を学び、幸せな人生を送ることは、亡くなった親への恩返しにつながるのではないでしょうか。

まとめ

身内が亡くなったことをきっかけに家の宗旨を知り、仏教に関心を持たれる方は多いようです。
大事な家族、特に親が子どもに望んでいることは、幸せに生きてほしいということだと言われます。

実は仏教には私たちの苦しみの根本原因を除き、変わらない幸せになるにはどうしたらよいかが説かれています。
その教えを学んで幸せな人生を送ることができれば、亡くなった親への恩返しにもつながるのではないでしょうか。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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