情報化社会を生き抜くには情報を捨てる・触れない心掛けが必要

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心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
仕事柄データに触れる機会が多いのですが、データの取り出しに時間がかかっていると、情報化社会になって仕事が本当に効率化したのかどうか考えさせられます。

経営コンサルタントの神田昌典さんが書いた『全脳思考』という本の中に情報化社会のことを『知的蟹工船』(ちてきかにこうせん)の時代と紹介されています。『知的蟹工船』という言葉は聞いたことがないなと思う人が多いかもしれません。

では、『蟹工船』(かにこうせん)という言葉はどうでしょう。
これは小林多喜二(こばやしたきじ)によって1929年に発表された本のタイトルです。
プロレタリア文学の代表作と言われています。

北海道の北方にカムチャッカ半島がありますが、そのカムチャッカの沖で蟹(かに)を獲り、それを缶詰に加工する蟹工船(かにこうせん)の中で、労働者が酷使される状況を描いた小説です。
蟹(かに)を缶詰にするために労働者が機械の歯車のように効率化されて長時間、汚い工場で仕事をさせられるのですが、この『蟹工船』と同じ状況が今日も展開されていることを表した言葉が『知的蟹工船』(ちてきかにこうせん)です。
「えー、日々、私たちを機械の歯車のように効率化を求めて動かしているものってあるの?」
と思うかもしれませんが、実はあるんです。
それが情報だと『全脳思考』の中には書かれてあります。

情報化社会の到来によって社会人になれば、パソコンは必須。
24時間365日、パソコン上に途切れることなく流れてくる情報をひたすら処理し、消耗しています。
いかに効率よく処理するかを考えている人ばかりでしょう。

そのため、ドライアイになったり、首が変形してしまう人もあります。
眠ってはいけないということで洗濯バサミで目をつまんでパソコン作業をしている人もあるかもしれません。

情報化社会では扱うのが蟹(かに)から情報に変わっだけで、80年前と同じことをしているのが現代の情報化社会なのでしょう。

情報化社会では大人から子供まで情報に振り回されている

大学のレポートや仕事の報告書と言っても、今はほとんどすべてパソコンで作成して提出しています。
夜遅く、それらを仕上げるためにまぶたを洗濯バサミで挟むとまではいかなくても目薬をさしながら、パソコンの画面に向かっている姿は情報化社会が到来しなければなかったでしょう。

他にも友人からLINEが送られてきたので、やりとりをはじめ、気づいたら夜の2時。
100通以上やりとりしていたという人もあるかもしれません。
スマートフォンがなければ、このようなことはなかったはずです。
しかも、どこでLINEをやめたらいいかわからない。。。

そのために寝不足で体調が悪い。
日中も眠い。
これも情報化社会によるデメリットではないでしょうか?
大人だけでなく、子供も情報に振り回されているのが実は現代の情報化社会なのかもしれません。

情報化社会を乗り切る2つの心掛け

情報化社会を穏やかに乗り切るときの大事な心掛けは2つです。

①必要な情報以外は捨てる勇気を持つこと

膨大な情報の中から必要な情報と不必要な情報を見極める基準を持つことが大切です。
それには目的を持って情報に触れることが大事です。
何のために必要な情報なのか、何に使うものなのか。
目的をもって情報に触れ、必要な情報以外は捨てる勇気が必要です。

②情報に触れない時間を設けること

睡眠時以外に情報に触れない時間を日常のサイクルに組み込むことが大事です。

人間の心は外からの働きかけによっていろいろと動きますが、一番、心に大きな影響を与えるのは言葉だと言われます。

情報の中身は言葉です。
言葉に触れる機会を減らせば心が動く機会が減りますから、そのぶん心穏やかに過ごせます。

まとめ

触れたくなくても触れなければならない情報とうまく付き合っていくときには「情報を捨てる」「情報に触れない」という心掛けが、情報化社会を穏やかに乗り切るときには必要でしょう。

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ヒロ☆カズ

チューリップ企画のヒロ☆カズです。 31歳で肝臓の病気にかかり、2度の入院を経験しました。朝起きて仕事に行く。休日は友人と出かけるという当たり前の日常を失い、初めて、朝起きて仕事に行けることが当たり前でないことに気が付きました。 当たり前の1日がかけがえのない1日であることに気づけば、悩みが感謝の心へ変わるのかもしれません。闘病中に読んだ本や勇気をもらったさまざまな言葉からヒントを紹介したいと思います。
心が穏やかになった人へ
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