三日坊主で終わらせない!三日坊主にならないための必要な3つのポイント!

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『蜜蜂と遠雷』で直木賞を受賞した恩田陸さんは、あるインタビューで「才能とは何か?」と訊かれた時にこう答えたそうです。
「努力できることと、続けられることじゃないかと思います。
何かを続けるのは大変なことなので、『続けられる』ということ自体が一つの才能だというのはすごく思いますね」

物事を継続していくのは本当に大変なことです。
やろうと決意しても、三日坊主で終わった経験はもはや数えきれません。

しかし、たいていの物事は継続しなければ身に付きません。
だからこそ、三日坊主で終わると困りますよね。
今回は、三日坊主で終わらせないために、大事なポイントを紹介していきます。

①どうして三日坊主になるのか?

三日坊主で終わる理由

そもそも、なぜ三日坊主で終わってしまうのでしょうか。

考え付く理由を挙げてみましょう。

・やめても特に問題がない
・やってみたら意外に難しかった
・モチベーションが上がらない
これ以外にも様々な理由が考えられます。

そもそも、「三日坊主」という言葉は、仏門に入れば衣食住に困らないことから軽い気持ちで僧侶になった人が、寺での生活の厳しさに耐えられず、三日ともたずに出て行ったというところから来ているそうです。
楽ができるだろうと思って入ったら、実際にはとても厳しかったために面食らってしまったのでしょう。

しかし、一方でどんなに寺の生活が厳しくてもやめない人もいます。
そういう人はなぜやめないのでしょうか。
「仏門に入ってどうしたいのか」という目的がはっきりしているからです。
本当にやりたいことがあるからこそ、多少大変なことがあっても心折れずにがんばれるのです。

三日坊主で終わってしまう人のほとんどは、目的がぼんやりしているのではないでしょうか。
目的がぼんやりしていたら、頑張って続けようというモチベーションが上がらないのは無理ありません。

毎日ウォーキングするのは、何のためなのか。
ダイエットをしたいのはどうしてなのか。

それを成し遂げた結果自分がどうなるかというイメージがあれば、やる気もわいてくるのではないでしょうか。

三日坊主になる科学的・哲学的見解/放っておけば三日坊主になる?

三日坊主を克服できない理由は、実に人間の脳の仕組みにあるといえます。

人間の脳は生来、三日坊主になる「脳ポリス」「煩悩」という特性を持っているのです。

「脳ポリス」とは、新しいことを始めた時、「面倒くさい、イヤだ」と脳がかけるブレーキのことです。

仏教でも、すべての人間は生来、108の煩悩でできていると教えられています。

中でも、最初に挙げられるのが「欲」ですが、その欲の一つが「楽をしたい」という欲です。
「楽をしたい」心を出さないように頑張っても、その心でできているのが人間ですから、出てきてしまうのです。

三日坊主になってばかりの自分はダメなのでは、と自信喪失になる人がいるがありますが、三日坊主になるのは「根性がないから」「信念が弱いから」ではありません。

「脳ポリス」という脳の働きからいっても、「煩悩」の視点からいっても、当然「放っておけば三日坊主になる」のが人間なのです。
まずそういう自分を見つめることからです。

ではそんな私が三日坊主を克服する方法とはなんでしょう。

②三日坊主にならないための考え方

三日坊主になってしまう人は、今日一日頑張ればいい

以前、参加した講演会で三日坊主について話題になったことがありました。
その時に、毎日続けないといけないと思うから続かなくなってしまうのではないかという話がありました。
今日も明日も明後日も、その次の日もずっとずっと続けていかないといけないと考えると、何だか面倒くさく感じられ、やる気が出てこなくなるかもしれません。
では、今日一日頑張ろうだったらどうでしょうか。
今日一日なら頑張れるという人もあるのと思います。
三日坊主で悩んでいる人は、今日一日頑張るということにしたらどうでしょうか。

「今日一日でいいんですか?」と思いましたが、実は“今日”が終わるとまた“今日”であり、“今年”が終わるとまた“今年”なのです。
つまり、今日が1月1日とすると、1月1日は“今日”で、1月2日は“明日”です。
では1月2日になったらどうでしょう。1月2日は“今日”です。
1月3日になれば、1月3日がまた“今日”なのです。
ですから、今日一日やればいい、今日一日頑張ればいいいのです

三日坊主になっても、また今日一日頑張ればいい

「今日一日やる」と決めていれば、面倒くさくなっても、今日一日だと思って頑張りやすくなります。
それでも、できない日もあると思います。
そんな時でも、また翌日になったら、今日一日やればいいのです。
毎日やらないといけないと思っていると、できない日があったら負い目に感じるかもしれません。
しかし今日一日やればいいのだと考えると、昨日はできたかどうかは関係ありません。昨日はできていなくてもいいのです。
今日一日頑張ればいいのです。

③三日坊主にならない実践法

三日坊主を克服する実践法

三日坊主の克服法を紹介いたします。

①脳内ポリスをだます

新しいことに挑戦する時、「脳内ポリス」がブレーキをかけます。

ところが好きなことと組み合わせると、「脳内ポリス」はだまされ、三日坊主にならないのです。

一例を挙げると、好きな韓国ドラマを見ながらスクワットする方法を取り入れた私の友人は、今まで後回しにしていたスクワットの時間をすぐ取るようになり、初めてダイエットに成功しました。

②意識ではなく、環境を変える

「よし、今日からやるぞ!」の決意ほど当てにならないものはありません。

三日坊主克服の道は、決意固めではなく、環境固めです。

資格試験に合格したいのなら、同じ資格を目指す友達を見つけ、共に勉強を習慣化することです。

③煩悩を活用する

「欲を持って欲を制す」方法です。

夏に向けてダイエットを決意しても、食事制限や運動は辛くて「楽がしたい」欲が出てきます。
ところが彼氏と夏にプールでデートする約束をしたらどうでしょう。
「それまでにやせなくちゃ」という強い思いから「楽をしたい」心に打ち勝って、三日坊主を克服できるのです。

これは「楽がしたい」欲を「好きな人によく見られたい」という名誉欲で克服した例です。

やる気を持続するための3つの心構え

①できることから一歩ずつ

まず一つには、できることから始めるということです。
いきなり難易度の高いことに手を付けてしまうと、気持ちの強いうちはいいですが、落ち着いてくるにしたがって続けることが大変になってしまいます。

そうではなく、最初はできることから順番に始めるのが大事です。
できないことが増えるとやる気も落ちてしまいますが、できることが増えれば続けられるイメージができてきます。

無理せず、できることを続けていくのが、継続するためには大切なのです。

②毎日少しでも取り組む

三日坊主で典型的なのは、何かと理由をつけてやらなくなることです。
一度やらなくなってしまうと、再びやる気を出すのは大変です。
だから、少しでも取り組むことが大事です。

疲れていたり忙しい時は、いつもより時間を短くするとか、量を減らすようにして、毎日少しでも取り組むことが大事です。

③習慣化するまで続ける

「分かっちゃいるけどやめられない」ということがあります。
習慣化しているということです。
習慣化していることは、やめようと思ってもやめられません。

悪い習慣がつくのは困りますが、良い習慣ならそれは自分自身のかけがえのない財産となります。
習慣化するためには、とにかく続けるしかありません。
習慣になるまで継続するという意識を持つことが、三日坊主克服の鍵となります。

正しい「量」のこなし方

私たちが新しく何かを習得しようと始めるときには、より完成度の高いものを目指して1つのことに執着しがちです。

絵を描くときには1枚の絵に時間をかけて、いい絵を完成させようとします。
楽器の練習をするときには1曲に時間をかけて、上手な演奏をしようとします。

しかし習得に大事なことは「質」ではなくて「量」なのです。

ですが、闇雲に練習していれば上達していくのではありません。
正しい練習方法があります。

まず目標を決めます。
その際に誰かに披露する目標を設定したほうがいいでしょう。

目標を決めたら練習します。
そのときに大事なことは自分ができうる限り最も完璧な作品を作るのではなく、多くの作品を作り出すこと。

練習をするときには集中して練習します。
ですから集中が続かないような大きな課題を課すのではなく、なるべく簡単な課題を課します。
その中で起こった失敗は次に活かして課題を毎日こなします。

まとめますとこうなります。

  • 目標を決める

  • お披露目の予定を立てる

  • 簡単な課題をいくつもこなす

  • 失敗を修正する

行動して、失敗して、学習し、修正する。
これが習得に必要なことです。

まとめ

三日坊主になるのは根性や信念がないからと思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、そもそも三日坊主になる人が持たなければならないのは、「目的」と「自覚」なのですね。

放っておけば三日坊主になる自分と自覚したうえで、考え方を変えてみたり、今回紹介したような方法を実践していくと、より効果的に継続できるかもしれません。

私もぜひ試していきたいと思います!

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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