勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(7)

あさだ よしあき

勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(7)

~ Googleの「20%ルール」、3Mの「15%ルール」 ~

 

勉強といいましても、私は、以下のような掛け算で考えています。

(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)

今までは、勉強時間を増やす前に、勉強密度を上げてみましょうと、勉強密度を上げるにはどうしたらよいかについて、説明してきました。

その上で、勉強時間を確保することも大事です。

(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)

勉強密度を2倍、3倍と上げていっても、勉強時間が減っていっては、勉強成果は上がっていきません。

忙しい人が、どうすれば、勉強時間を確保することができるか、増やすことができるか。その方法の一つが「時間の天引き」です。
「時間ができたら勉強しよう」ではなく、先に勉強する時間を決めてしまいましょう!
これが「時間の天引き」です。

「時間の天引き」で確保した時間をブロックするには、どうすればよいか。
まず勉強の優先順位を上げます。
その上で、具体的に、何をすればよいのでしょうか。
「欲望の誘惑には、欲望で対抗する」
「他の人と一緒にする」
「天引きする時間帯は誘惑が少ない時に」

今まで説明してきましたが、今回は「時間の天引き」で成果を挙げている会社を紹介したいと思います。

目次

  • Googleの「20%ルール」
  • 3Mの「15%ルール」
  • 優秀な人に「自由な時間」を与える
  • 「勤勉ではあるが無能」であってはならない
  • まとめ

 

Googleの「20%ルール」

Google(グーグル)には、20% の時間は自分の好きなことを自由にやっていてもよい、という「20%ルール」があります。
Google の新しい製品は、この「20%ルール」が元となって生まれているものが少なくありません。

「20%ルール」がなければ、目の前の仕事、自分の決められた仕事だけで、毎日が過ぎていくかもしれません。
それでは、新しい何かを生み出すことはできないでしょう。
先に「20%ルール」で時間を確保することで、将来の投資を行うことができます。

3Mの「15%ルール」

仕事でよく使う付箋紙、元は3Mのポストイットです。

3Mには、執務時間の15%を自分の好きな研究に使ってもよいとする「15%ルール」という不文律があります。

このおかげで、奇妙な接着剤を持って社内の人々に意見を求めてまわるシルバーの行動をとがめる人はいませんでした。
コマーシャル・テープ製品事業部の研究員、アート・フライは、その時は、特別関心を持ったわけではありませんでしたが、フライの記憶にはしっかりとその接着剤のことが焼きつけられていました。

1974年のある日曜日、教会の聖歌隊のメンバーであったフライは、いつものように讃美歌集のページをめくりました。
すると目印に挟んでいたしおりがひらりと滑り落ちてしまいました。
またか…と思った瞬間、フライの頭の中にひらめくものがありました。
「これに、あの接着剤を使えばいいんだ!」
5年前にシルバーが作り出した奇妙な接着剤の用途が、この時初めて具体的なイメージとなったのです。
翌日から、フライは「15%ルール」を活用して、「のりの付いたしおり」の開発に取りかかりました。

その後、紆余曲折がありましたが、ついに完成したのが3Mのポストイットでした。

優秀な人に「自由な時間」を与える

「千円札は拾うな」(安田佳生著)には、以下のように書かれています。

優秀な人にたくさんの仕事をさせてしまうと、その人が持つ最も大切な能力が発揮されなくなってしまう。
その最も大切な能力とは、「新しいものを生み出す能力」である。

優秀でない人は、暇になれば暇なだけで終わってしまうが、優秀な人というのは、暇な時間ができると、意識的に、あるいは無意識のうちに、それを「考える時間」にあて、そして、実際、必ず何か新しいものを生み出す。

優秀な人に「自由な時間」を与えるほど効率のいい戦略はない。

Googleの「20%ルール」、3Mの「15%ルール」は、優秀な人に「自由な時間」を与える為の戦略といえます。

そのように、自分の毎日の生活から「時間の天引き」をして、「自由な時間」を生み出していきましょう。

「勤勉ではあるが無能」であってはならない

ただ「自由な時間」があれば、新しい何かが生み出されるのではありません。

3Mの「15%ルール」を機能させる為には、大きな前提がありました。

○マネジャーが徹底して個を信頼し、自主性に任せる
15%ルールに基づいて活動している社員に活動内容の説明を求めない

○社員の心を「しなければならない(must)」から「したい(want)」に変える
(must)は論理的に導き出された結論で、強制力を伴うのでストレスや不安を感じます。
(want)はストレスから解放された心の状態なので、アイデアが生まれやすい。
プロシアの貴族、マーシャル・エリッセ・フォン・マンシュタイン将軍は、部下の将校を有能か無能か、勤勉か怠慢かによって4つに分類しました。
そして、この4タイプの処遇について貴重な助言をしています。

・怠慢で無能な将校
→ 害がないので、放っておく
・勤勉で有能な将校
→ 細部まで適切に考慮するので、優秀な参謀になる
勤勉で無能な将校
  → どうでもいい仕事をつくり出して迷惑なので即刻クビにする。
・怠慢で有能な将校
→ 最高責任者にふさわしい。

勤勉で無能とは、部下を信頼できず、自主性ではなく強制力でしばり、自分を通さないと何もできない状態をつくる人と言えるでしょう。
自分を通さないと何もできないですから、勤勉ではあるでしょう。
しかし、無能ですから、強制力でしばることばかり考えて、どうでもいい仕事を作り出してしまいます。

この点については「任せる力」をテーマに、詳しく説明したいと思います。

 

まとめ

今までの自分を変える、新しい自分に生まれ変わるには、「時間の天引き」が必要不可欠です。
一度、自分の生活習慣を振り返って、「時間の天引き」ができる時間帯はどの時間帯か、考えてみては、いかがでしょうか。
まずは、それを考える時間を、まずは天引きしなければならないのかもしれません。

・時間の天引き
Googleの「20%ルール」 3Mの「15%ルール」
・優秀な人に「自由な時間」を与える
・「勤勉ではあるが無能」であってはならない
・今までの自分を変える、新しい自分に生まれ変わるには、「時間の天引き」が必要不可欠です

 

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。
テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。
将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。

事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい

そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
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