うまくいく人は何が違う?調子のいい時に忘れがちな感謝の視点

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お悩み解消研究家のわかです。
「人生山あり谷あり」と言われます。
誰にでも、調子のいい時、悪い時はあるものでしょう。
しかし中には、いつ見ても順調そうな人がいます。
うまくいく人、いかない人の違いとは何なのでしょうか?
人間の心理から考えてみたいと思います。

調子のいい時に出てくる心

調子のいい時、私たちにはどのような心が出てくるでしょうか?
仏教では慢心が教えられています。
慢心とは自惚れ心のことです。
お釈迦さまは一口に慢と言っても七つあると教えられています。
それが七慢(しちまん)です。
・慢(まん)…自分より下の相手に対して自分の方が上だと自惚れる心
・過慢(かまん)…自分と同程度の相手に対し、自分の方が上だと自惚れる心
・慢過慢(まんかまん)…自分より上の相手に対し、自分の方が上だと自惚れる心
・我慢(がまん)…自分の間違いが認められず、どこまでも我を押し通そうとする心
・増上慢(ぞうじょうまん)…悟ってもいないのに悟ったと自惚れる心
・卑下慢(ひげまん)…腰が低く、謙虚なことを自惚れる心
・邪慢(じゃまん)…自慢にもならないことを自慢する心
慢は煩悩の一つであり、誰にでもある心です。
どんな時でも自分を悪く見ることはできないものですが、調子のいい時にはそれが一層顕著に出てきます。

順調な時の落とし穴

有名な『平家物語』には、平家が栄耀栄華を極めてから没落していくまでが描かれています。
「平家にあらずんば人にあらず」という言葉に象徴される繁栄ぶりは目を見張るものがありました。
ところが、棟梁である平清盛の横暴な振る舞いが原因で、平家は次第に衰退していきます。
平清盛が実権を握ってから、壇ノ浦の戦いで平家が滅ぼされるまでの期間はわずか20年ほどだったそうです。
平家が衰退していった一つの理由には慢心が挙げられるでしょう。
『平家物語』の冒頭に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」と書かれている通り、すべてものは常がなく長続きしません。
しかし、自分たちだけは大丈夫と過信した結果、寂しい最期を迎えることとなってしまったのです。
「人は山の頂上に登ることはできても、とどまることはできない」と言われます。
順調な時ほど、このことを意識しておかなければならないのでしょう。

うまくいく人は何が違う?

諸行無常ですから、人生には順境も逆境もやってきます。
ずっと調子のいい時ばかりではありません。
ところが、中には順境が続いているように見える人もあります。
歴史を見ても、多くの人は順境の時に慢心で失敗している中うまくいく人は何が違うのでしょうか?
それは順境という結果に感謝できるかどうかの違いだと言われます。
私たちは何か一つうまくいくと「自分が頑張ったからだ」と思うのではないでしょうか。
もちろん、自分が頑張ったことも要因の一つでしょう。
しかし、それだけではないはずです。
自分が成功した裏には家族や職場の仲間、友人など、多くの人の支えや協力があったのではないでしょうか。
そこに目を向けて感謝できる人は、より一層頑張ろうと努力します。
努力がまた実を結び、新たな結果へとつながっていく。
いい循環が回っているからこそ、コンスタントに成功できるのです。

まとめ

調子のいい時、慢心が顔を出します。
慢心はうぬぼれ心ということで、諸行無常の現実を見えなくしてしまうのです。
どんなにうまくいっても、それは一時的なことで、努力をやめれば結果はついてきません。
その中、順境という結果を受けて周りの人に感謝し、努力を続けられる人は素晴らしい人です。
その努力は必ず幸せな結果となって返ってきますから、うまくいくのです。
ぜひ、周りの人への感謝を心掛けていきたいですね。
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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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