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定年後の人生を模索|定年退職後の充実した過ごし方

九条えみ
2018年12月21日

こころ寄り添う研究家の九条えみです。

政府が定年を70歳まで引き上げるか検討しているそうです。
これに伴い年金支給年齢も75歳に引き上がる可能性があるとか。

定年退職を迎える心境

定年退職は人生の大きな転機の1つです。
40年以上忙しく働いてきた毎日が、定年退職を機に一変、毎日のスケジュールが自由になります。

何十年も続けてきた生活リズムがリセットされ、自分で予定を決めていかねばなりません。

平均寿命80歳まで、約20年。
定年退職し、第二の人生をどう生きていくのか模索する声は多くあります。

定年退職をいたしまして、目標が分かりません。
年寄りに向けてただ生きて行くのかなあ、1日1日暮らしていくのかなあとボーっとしていました
(63歳 男性)

「65歳になり定年退職しました。
今までは子供のために一生懸命生きてきましたが、今は主人もおらず、話し相手で答えも出してくれていた母は7年前に亡くなって本当に一人になりました。
これから先どうやって生きていこうかなと毎日モヤモヤしています。
第二の人生を考えないといけないですが、なかなか難しいです」(65歳 女性)

「定年」は「生前葬」!?

弊社発行の月刊誌『とどろき』平成30年12月号の特集では、定年にスポットを当てています。
その一部をご紹介します。

定年を迎えたサラリーマンの悲哀を描いた映画『終わった人』(主演・舘ひろし)が今年6月に公開され、話題を呼びました。

原作となった内館牧子さんの同名小説は、衝撃的な書き出しで始まります。

「定年って生前葬だな」

そして、こう続きます。

「俺は専務取締役室で、机の置き時計を見ながらそう思った。あと二十分で終業のチャイムが鳴る。
それと同時に、俺の四十年にわたるサラリーマン生活が終わる。六十三歳、定年だ。
明日からどうするのだろう。何をして一日をつぶす、いや、過ごすのだろう」

会社生活で手に入れてきたものから切り離され、言いようのない不安に直面する「定年」。

定年は「生前葬」という主人公の独白に、共感を覚える人も少なくないのではないでしょうか。

月刊誌『とどろき』平成30年12月号より)

定年後の充実した過ごし方について考える

女性は定年前から地域住民との関わりが強く、定年後も変わらず毎日外出する一方で、男性は定年後どこにも行かず、家でテレビを見てばかりという声も耳にします。

充実した人生を送りたいと思いながらも、何に向かって生きれば良いか分からない表れかもしれません。

そんな中、定年を機に「歳も歳だし、仏教を学んでみたくなった」という理由で弊社にお電話をくださる方もあります。

ある75歳の男性もその一人。

「先月、定年退職しました。これからどう過ごそうかと考えており、仏教を極めようと思いました。テレビを見てるだけもつまらないし。『死』を意識する年齢にもなったからね」と理由を語ってくださいました。

「死」を意識するようになり、なんとなく仏教に心が傾く人が多いのは「仏教は安楽な死を迎えるため」という印象があるからでしょうか。

『とどろき』平成30年12月号にも、このことについて書いています。

中でも、最大のさわりは、人生の終末に迎える「死」です。

真の幸せを知らなければ、死を迎えて人は何を思うでしょうか。

「もっと金を儲けておけばよかった」
「もっと出世を」
「もっと家を大きくしておけば」
という人があるでしょうか。

ばかだった、ばかだった、求めるものが間違っていた。

なぜ死に臨んでも、崩れないものを求めなかったのか、と後悔することでしょう。

親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、たとえ死が来ても微動だにもしない「絶対の幸福」の世界を「無碍(むげ)の一道(いちどう)」と教えられているのです。

月刊誌『とどろき』平成30年12月号より)

親鸞聖人(しんらんしょうにん)が教えを説かれてから今日まで約800年。

800年間も受け継がれている教えに触れたならば、胸打つものが一つはあるはずです。

定年退職後に、仏教を学んでみたくなるのも分かるような気がします。

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九条えみ

九条えみ

こんにちは、九条えみです。会社では主に電話でのお客様サポートをしています。生まれた時からニコニコしていたらしく、母につけられたあだ名は「ころニコ」お餅が笑っているような赤ちゃんでした(笑)心の機微に関心が強く、相手が望んでいる言葉は何だろうか?と自然と考えるようになっていました。感受性が強いのか繊細さに悩むこともありますが、 モットーである「笑顔」と「言葉」を軸にして、同じ悩みを持つ方に寄り添うような記事を書きたいと思います。音楽、オシャレ、効率化が好きです(^^)♪
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