「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(6)
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「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(6)
~ サンドイッチ勉強法 まず好きな科目・得意な科目をつくる ~
試験合格請負人のあさだです。
現在、勉強密度と密接な関係がある「集中力」をあげる勉強法について、説明しています。
「集中力」が低い時と高い時では、全く異なります。
高い集中力がずっと続けばよいのですが、どんな好きなことでも、続けていると、疲れて、集中力が落ちてしまいます。
そんな時は、同じ勉強を続けるのではなく、違う分野の勉強に切り替えるのが一番望ましいです。
疲れた時に「気晴らし」をするのではなく、「勉強の切り替え」ができるかどうかがポイントです。
今回は、より切り替えをしやすくする為のポイントとして「サンドイッチ勉強法」を説明したいと思います。
サンドイッチ勉強法とは
サンドイッチとは、誰もが知っています。
パンとパンの間に、たまごやハムをはさんだものです。
サンドイッチのように、好きな科目で、苦手科目をはさむのが「サンドイッチ勉強法」です。
好きな科目以外の勉強 → 好きな科目の勉強 → 好きな科目以外の勉強 → 好きな科目の勉強
このように切り替えて勉強していくことです。
(好きな科目の勉強) ・・パン
(好きな科目以外の勉強)・・たまごやハム
(好きな科目の勉強) ・・パン
具体例を通して
私の過去の経験を通して、説明したいと思います。
小学生時代
私は小学生の時に、公文式に通っていました。
公文式で、算数と数学を勉強したのですが、真面目にやっていると、自分の学年で学ぶ内容よりも、先の内容を学んでいくことになります。
私の場合、最高3年ぐらい、先の内容を勉強していたと思います。
小学生の高学年の時には、中学生の内容を学んでいました。
先の内容を学ぶことには、功罪があるでしょうが、当時の私は算数、数学が好きでした。
(大学から嫌いになりました)
小学校の低学年の時は、算数しか良い点数は、とれませんでしたが、一つの科目でも、よくわかる授業があると、勉強が楽しくなるんですね。
学校の算数の授業で、わからないことは殆どありません。
授業を聞いているだけで、復習になり、よくわかります。
公文で学んでいないこともありますが、そこを重点的に勉強すればよいので、大丈夫でした。
他の科目も勉強しますが、疲れたら、算数の勉強をします。
単に切り替える効果だけでなく、好きな科目の勉強ですから、楽しいんですね。
先に算数以外の勉強をして、疲れたら、好きな算数の勉強をする。
そして、また、算数以外の勉強をする、そして、算数の勉強をする。
この繰り返しでした。
好きな算数というパンで、苦手な科目をサンドイッチする訳です。
そうすると、トータルすれば、勉強時間は増えていきます。
やがて、小学校の高学年から、他の科目の成績も上がりだし、中学校に入ってからは、5科目全体的に、成績が上がりました。
高校生 大学受験の時
大学受験のとき。
さすがに大学受験の数学の勉強は、いつも楽しいという訳にはいきませんでした。
大学入試の2次試験に出るような問題ですと、1つの問題を解くのに、30分から1時間、かかる場合もありましたので、疲れてしまいます。
高校のとき、私の好きな科目は「日本史」でした。
私は、理系でしたので、社会は、普通、「地理」をとる人が多いです。
しかし、「日本史」が好きだった私は、「日本史」をとりました。
日本史の勉強は、気合を入れて、勉強したことはなく、他の勉強で疲れたとき、日本史の教科書を読んだぐらいでした。
日本史が好きなので、好きな本を読んでいるのと同じ感覚で、読めます。
そして、また、他の科目の勉強をします。
好きな日本史というパンで、苦手科目をサンドイッチします。
高校の時、日本史のテストは、成績上位者の名前が、張り出されていました。
上位の殆どが、文系の人で占めるのですが、その中、理系の友人A君と私は、入り込んでいました。
(理系の友人A君は、京都大学医学部に行きました)
理系の2人が、1位、2位になることも多々ありました。
センター試験では、確か93点でした。
十分すぎるぐらいの成績です。
社会保険労務士 試験勉強の時
社会保険労務士の試験には、いくつかの科目があります。
労働基準法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金保険法などなど
まず、自分の得意な科目をつくります。
私の場合は、年金の2科目が得意になりました。
最初は、よくわからなかったのですが、単純な暗記科目ではないのですが、仕組みを理解すると、問題がどんどん解けるようになります。
得意科目ができると、勉強しやすくなります。
あとは、同じです。
税理士の簿記論・財務諸表論 試験勉強の時
税理士の簿記論・財務諸表論の試験は、簿記論は、殆ど計算問題です。
財務諸表論は、半分が計算、半分が理論で暗記問題です。
私は理系でしたから、計算問題は、余り苦ではありませんでした。
どちらかというか、小学生の算数の問題の具体例が、会社の数字に変わったように見えていました。
一方、財務諸表論の理論は、学生時代に専門の授業を受けたことのない、経済、経理は、まったくといっていいほどの素人でしたから、理論の勉強は大変でした。
この時も、最初に理論の勉強をして、疲れたら、計算問題をする。
計算問題は、電卓を叩き続けるので、手が痛くなったら、また、理論の勉強をする。
この繰り返しでした。
好きな科目・得意な科目をつくるのが大事
サンドイッチ勉強法とは、
(好きな科目の勉強) ・・パン
(好きな科目以外の勉強)・・たまごやハム
(好きな科目の勉強) ・・パン
(好きな科目の勉強)→(好きな科目以外の勉強)→(好きな科目の勉強)
好きな科目があると、サンドイッチ勉強法ができ、勉強の切り替えもうまくいき、高い集中力を持続することができ、勉強成果も上がっていきます。
そのためにも、まず、好きな科目・得意な分野をつくるのが大事ということですね。
もし子供さんがおられる方でしたら、子供さんに、好きな勉強が一つでも見つかれば、将来、勉強成果が上がる可能性が高くなります。
では、どうしたら、好きな科目ができるのか。
また、どうしたら、勉強すること、学ぶことが好きになるのか。
次回にしたいと思います。
まとめ
・サンドイッチ勉強法
好きな科目のパンで、好きでない科目のハムをはさむ
・好きな科目があると、サンドイッチ勉強法ができ、勉強の切り替えもうまくいき、高い集中力を持続することができ、勉強成果も上がっていきます。
・まず好きな科目・得意な科目をつくるのが大事
(関連)
→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
あさだ よしあき
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