いろいろ手に入れても心が満たされないのはなぜ?|人生を豊かにする方法(前半)

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

70代の男性とお話しした際に、次のように言っておられました。

若い時は財欲とか、名誉欲を満たすのに一生懸命だった。
それなりに得たのは得たんだけど、心は満たされないものだよね。

欲しいものを手に入れて、やりたいことができたら、楽しい人生のように思います。
しかし、実際にいろいろなものを手に入れることができても、心が満たされないと感じておられる方は多いようです。

今回は、人生を心豊かに過ごすにはどうしたらよいのかを2回に分けて考えてみたいと思います。

どんな時に幸せを感じる?

私たちが幸せを感じるのは、欲を満たした時だと言われます。
欲とは、108ある煩悩の中の1つで、大きく5つに分けられます。

食欲:食べたい、飲みたいという心
財欲:1円でも多くお金や財産を求める心
色欲:異性を求める心
名誉欲:評価されたい、尊敬されたいという心
睡眠欲:眠たい、動きたくない、楽がしたいという心

人によって程度の差こそあれ、すべての人にこれらの心があります。
この欲を満たした時、私たちは幸せを感じるのです。

欲に動かされている私たち

考えてみると、私たちの毎日は欲と欲とのせめぎ合いの連続です。
朝、目が覚めるとまだ寝ていたいという睡眠欲が出てきます。
しかし、それでも眠い目をこすって出かける支度をするのは、給料を求める財欲か、あるいは寝坊したと笑われたくない名誉欲が勝つからでしょう。

また、食欲が勝つ人は朝早く起きて朝食を食べる時間を確保するでしょう。
色欲や名誉欲が勝つ人は、早めに起きて、よく見られたいと身だしなみを整えることに時間を使います。
睡眠欲が一番勝つ人は、朝食もいらない、身だしなみもそんなにこだわらないから1秒でも長く寝ているかもしれません。

朝の一幕だけでもこれだけの葛藤があるのです。
一つ一つの行動を分析してみると、自分はいつも欲に動かされているのだなあということが感じられてくるのではないでしょうか。

心が満たされない理由

欲しいものが手に入ったり、やりたいことができれば幸せなはずなのに、心が満たされないのはなぜなのでしょうか。
欲の特徴を知ると、その理由が分かります。
私たちは、欲を満たすことができれば幸せを感じられますが、欲には、満たせば満たしただけ増大するという特徴があります。

子供の頃、初めてのお小遣いは500円でした。
もらえたことが嬉しくて、すぐに使ってしまったことを覚えています。

ところが、次にお小遣いをもらった時、同じ金額なのに前回もらったような喜びがないのです。
あんなに嬉しかった気持ちはどこへやら、あっという間に、もっと欲しいなあという不満に変わっていたのでした。

お金が欲しい、財産が欲しい、認められたい、褒められたい。
一つのものを手に入れることができても、際限なく広がり、これで満足した、ということがないのが欲です。
ですから、いろいろなものを手に入れても心が満たされないのですね。

まとめ

いろいろなものを手に入れても、心が満たされないと感じている人は多いかもしれません。
それは、私たちの欲望に際限がないからではないでしょうか。

欲を満たすことはできても、それによって心は満たされないようです。
では、心を満たし、人生を豊かにするにはどうしたらよいのでしょうか。
後半に続きます。

いろいろ手に入れても心が満たされないのはなぜ?|人生を豊かにする方法(後半)

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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