雑談で生産性が上がる!雑談の効果と雑談で心がけるべきポイント
リモートワークが増え、コミュニケーションが減ったと感じる人も多いのではないでしょうか。
以前であれば、ちょっとした疑問や質問も同僚や上司にすぐに聞けました。
今ではメールのやり取りが増えて「わざわざ聞くまでもないな・・・」と思ってそのまま流してしまうものもあるのでは?
日頃のちょっとした会話のやり取りが大事だなぁ~としみじみ思うこの頃です。
研究でも雑談が生産性を上げるという結果が出ています。
雑談の効果
雑談にはどんな効果があるのでしょうか。
リラックス効果
いきなり話の本題から入ると、緊張していたり警戒心があったりして、話がしっかり聞けません。
また、緊張や警戒心が高い状態で、相手から何か依頼されるとマイナス面ばかりを考えてしまい断りに繋がります。
雑談から始めると、互いにリラックスできるため、その後の本題も受け取りやすくなります。
また相手への親近感が増しますから、何か依頼されても受け入れやすくなります。
実際に、仕事の生産性が高いチームは心理的安全性が高いという調査結果をGoogle社が出しています。
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
心理的安全性が低いと「こんな発言をしたら笑われるのではないか」「無能と思われるのではないか」と委縮して、自分の思ったことを素直に発言できません。
心理的安全性が高ければ「どんな発言でも受け入れてもらえるだろう」と安心できますので、互いに活発に発言し合えます。
新しいアイデアが生まれる
周りの人から色んな話題を聞くことで、自分にはなかった考えや知識が得られ、新しいアイデアが生まれやすくなります。
「そんな良い情報があったのか!じゃあこれにもっと力を入れていこう」
「こういう点で困っていたのか。じゃあ、次はこうしてみたら?」
とお互いに意見を出し合って新しいアイデアが生まれたりします。
人間性を伝えられる
雑談は目的を決めずに近況や楽しかったことなどを共有するものです。
互いに趣味や好きなことを共有することで、人間性を伝えられます。
人間性が分かってくると、どんなことにやる気が出るのか、どんな得意なことがあるのかなど知ることができ、得意そうな仕事を振り分けて力を発揮しやすくなります。
相互理解が深まる
雑談で大事なポイントは、相手の言ったことを否定せず受け止めるに徹することです。
そうすると、話を聞いたり聞いてもらったりすることで「自分の気持ちを受け止めてもらえた」とお互い嬉しくなります。
また相互理解が深まるので、自分勝手に相手の人となりを決めつけないで済みます。
「いつもこういう発言をしているのが気になっていたけど・・・こういう背景があったんだなぁ」
「悪気があってしていたことじゃなかったのか」
など、相手への誤解も解けやすくなります。
雑談で一番大事なのは
ここまで雑談の効果を書いてきましたが、雑談で一番大事なのは相手を思いやる心です。
仏教では誰でも心がけ一つでできる親切として「和顔悦色施(わげんえっしょくせ)」が教えられています。
相手の心に寄り添い、柔和な笑顔で相手を思いやる言葉をかける。
こういう心がけで相手に接すれば、相手との距離感もぐっと縮まるでしょう。
相手を思いやる心を大切にしていきたいですね。
九条えみ
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