【イソップ物語】職場や家庭で協力しあう心がけ
こころ寄り添う研究家の九条えみです。
「職場で誰かが困っているのに知らんぷり。他部署との連携も取れない」
「情報が共有されておらず、思わぬアクシデントに繋がった」
そんなお悩みはないでしょうか?
また家庭では、奥さんばかりが家事をして夫や子どもは手伝わない、
こういうお悩みはないでしょうか?
職場や家庭で協力し合う心がけについて、当社でお届けしている『月刊なぜ生きる』に連載中の「イソップ物語」からお伝えしたいと思います。
~お互いの役割、立場を尊重してこそ、力が発揮される~
「働かずに、偉そうにしているやつがいるぞ」
体の中の、目、耳、鼻、舌、手、足が、そろって腹の悪口を言いだしました。
「我々は、毎日、それぞれの任務を一生懸命に果たしている。
ところが、腹というやつは、何もせずに、体の真ん中に居座っているじゃないか。
実に、けしからん。今後、腹の言うことに従わないようにしよう」
と、話がまとまったのです。
彼らは、そろってストライキを決行しました。
足は台所へ歩いていこうとしません。
手は食べ物を口へ運ぼうとしません。
やがて、おなかがグーグー鳴りだしました。
腹が苦しんでいるのを見て、「いい気味だ」と、皆、笑っていました。
しかし、日がたつにつれて、事情が変わってきたのです。
目はボーッとかすんできます。
耳も遠くなってきました。
手も足も、力が入らず、だるくてしかたがありません。
体が倒れそうになって初めて、手や足は自分たちの誤りに気づいたのです。
「我々が、元気に動くことができたのは、腹が、毎日、栄養を送ってくれていたからだ。
外見だけで判断していた自分たちが間違っていたんだ。もう仲直りしよう」
どんな役目であっても、各器官が、忠実に任務を実行してこそ、健康が保てるのです。
これは人間の体においてだけではなく、家庭でも、会社でも、あらゆる組織において、同じことがいえます。
お互いの役割、立場を尊重し、協力し合うことが大切なのです。
(『月刊なぜ生きる』令和2年2月号より)
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九条えみ

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