愚痴ばかり言う人にどう対処する?大切なのはあきらかにみる視点


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

友人の職場に、いつも愚痴ばかり言っている人がいるそうです。
友人は、「あまり関わりたくないけれど、話しかけられたら答えないわけにもいかないし…」と悩んでいる様子でした。

愚痴ばかり言う人にはどのように接するのがよいのでしょうか?

愚痴を言っても幸せにはなれない

愚痴はもともと仏教の言葉です。
煩悩の一つで、ねたみやそねみ、うらみの心のことを言われます。
煩悩ですから誰にでもある心です。

この愚痴の心が不平不満となって言葉にあらわれるので、「愚痴を言う」と表現するようになったのでしょう。

愚痴は悪い心なので、思えば思うだけ、その思いを口にすればするだけ、自分に悪い結果となって返ってきます。
愚痴を言えばすっきりすると思われるかもしれませんが、結果的には自分も幸せになれないし、他人も嫌な気持ちにするので、何一ついいことがないのです。

愚痴への対処法はあきらかにみること

愚痴には「愚か」「バカ」という意味の漢字が使われています。
それは、真理に暗い心だからです。

仏教には因果の道理が教えられています。
因果の道理とは、「良いことをすれば良い結果、悪いことをすれば悪い結果、自分に来るすべての結果は、すべて自分がまいたタネ」という教えです。

これはいつでもどこでも例外なく成り立つ真理なのですが、この因果の道理をはねつける心が愚痴なのです。

人が成功したのはその人が頑張ったからなのに、ねたむ心が出てくる。
自分が怠けていたから怒られたのに、相手を恨む。
これによってみんな苦しんでいます。

ですから、愚痴の心が出てきたら、まずは原因と結果の関係を整理してみることが大事です。
あの人はどうして皆から好かれているのか。
私はどうしてうまくいかないのか。

正しい原因と結果がわかるだけでも、心が落ち着いてくるのではないでしょうか。

視点を変える縁になってみる

では、愚痴ばかり言ってくる相手にはどう対処したらよいでしょうか。
離れるというのも一つの手ではありますが、同じ職場などで関わらざるを得ない場合もあるでしょう。

愚痴を言わないようにするには、その人自身に気づいてもらう必要があります。
他人を変えることは簡単ではありませんが、自分の考え方を共有することはできるのではないでしょうか。

最初から否定して自分の言い分を伝えると、よけいエスカレートすることもありますので、まずは話を受け止めましょう。
そのうえで、「こう考えたほうが気持ちが楽になるよ」というのをさりげなく伝えてみてはいかがでしょうか。

すぐには変わらなくても、少しずつ積み重ねていくことで、何かしらの変化は現れると思います。

まとめ

愚痴とは煩悩の一つであり、誰にでもある心です。
しかし、愚痴は悪い心なので、その心のままに言葉を発すれば、自分も相手も不幸にしてしまいます。

愚痴ばかり言う人は、正しい原因と結果の関係が見えていないことがよくあります。
それは第三者の視点から見たほうが分かることもあるので、「自分はこう思うよ」「こう考えたほうが楽じゃない?」と伝えてみましょう。

積み重ねていけば、相手もそのうち気づくはずです。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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