繁盛しているお店の共通点から学ぶ明るい毎日の作り方
飲食店でも、スーパーでも、美容院でも繁盛しているお店には共通点があるようです。
それはいつ行っても従業員が笑顔で接客してくれることです。
しかもマニュアルに沿った形式的なものではなく、心のこもった笑顔なのです。
私自身、いつでも笑顔でいる大切さを教えてもらった経験があります。
学生時代に花屋でアルバイトをしていたときのこと。
明るく元気な女性店長の元、私も見習って笑顔での接客を心がけていました。
それがある日、気分が良くなかったのか暗い表情で声も弱弱しい感じで接客してしまったことがありました。
お客さんが帰った後、すかさず店長から
「そんな暗い顔していてはお客さんに不快な思いをさせるでしょう。明るい笑顔を心がけなさい」
と言われたのです。
その時は正直「それは分かるけど…こっちにも事情があるんです」と内心思いました。
しかし、店長がお客さんに長く愛してもらえるように、常に気を張って努力されていたのを見ていましたので、その信用を壊してはいけないと瞬間的に感じました。
リピーターになってもらうのは大変です。
しかも花は生活必需品というわけではありませんから、その店が好きかどうか、といった感情的な部分も大きく左右します。
店長は「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」もいつも笑顔でした。
また、馴染みのお客さんには花をおまけしたり、毎週来ていたお客さんが急に来なくなって久しぶりに来店した時は体調を気遣う言葉をかけて寄り添っていました。
還暦を迎えた店長の方が、若い私より体調の波は大きいはずなのに、気分に振り回されずに常に明るい笑顔なのです。
その日から、気分に振り回されず明るい笑顔を心がけたいと思うようになりました。
まだまだ店長のように身に付くまではいきませんが、自分の心に逆らっていきたいと反省する日々です。
明るい毎日を作る秘訣を教えたこんな話がありますので、最後に紹介します。
「にこやかな笑顔と明るいあいさつが、世の中を楽しくする」
なにが社会奉仕といっても、にこやかな笑顔と明るいあいさつほど、世の中を楽しくするものはない。
笑顔とあいさつを出し惜しむほどの、ドケチはないといってよかろう。
ちょっと目もとの筋肉を動かし、わずか一言、二言を話すだけで、人に幸福を与えることができるのに、それすらもケチるからである。
(『光に向かって心地よい果実』より)
九条えみ
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