自己否定する人にはどう接するべき?いちばん大事なのは自分の価値を理解すること


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

友人が最近知り合った人で、自己否定の言葉ばかり言う人がいるのだそうです。
「自分なんて何の役にも立たない」「いなくなっても誰も悲しまない」とよく言っているのだとか。
友人がどれだけフォローしても、聞く耳を持ってくれないと話していました。

自己否定する人に対して、どう接すればいいのでしょうか。
考えてみたいと思います。

自己否定するときの心の動き

なぜ自分を否定するようなことを言ってしまうのでしょうか?
私自身、同じようなことを言っている時期があったので、気持ちはわかりました。

自分がそのようなことを言っていた気持ちを振り返ると、おそらく「そんなことないよ」と言ってほしかったのだと思います。
否定してもらうことで、「自分は必要な人間なんだ」と安心しようとしていたのでしょう。

自分の価値を他人の言葉の中に見出そうとしていたのですね。
一時的にはそれで安心できていたのですが、しばらくたつとまた不安になってきて同じことを言う。
その繰り返しでした。

自己否定をやめた2つの理由

私が自分を否定する言葉を言わなくなったのには2つの理由があります。

1つ目の理由には、マイナスな言葉を発することで周りの人に負担をかけていると気づいたからです。
プラスな言葉を発することは人を勇気づけ、元気を与えます。
しかし、マイナスな言葉は自分も他人も暗い気持ちにさせるでしょう。
人を暗い気持ちにさせている自分が、本当に人から必要とされるだろうか、と疑問に思ったのでした。

そしてもう1つは、仏教を聞いて自分の心の動きに気づいたことです。

「自分は必要のない人間」と口では言っていましたが、本当にそう思っていたのか考えるとそうではないのです。
周りの人から否定してもらうために、形だけ言っていたにすぎません。
実際、そうだねと肯定されたら深く傷ついていたと思います。

自分の名誉欲を満たすために他の人を利用している自分に気づき、いたたまれなくなったのです。
それ以来、自分を否定する言葉をあえて言うことはなくなりました。

どの人にも平等に価値がある

上記の理由はあくまでも私のことなので、該当しない方もあるかもしれません。
ただ、自分を否定するのは根本的には自分に価値を感じられていないからなのだと思います。

仏教を説かれたお釈迦さまは「天上天下唯我独尊」という言葉を残されています。
これは、才能や能力、家柄や肩書などに関係なくすべての人に価値があると教えられたお言葉です。
価値がない人などいないのだと断言されているのです。

他人に確認するまでもなく、自分には価値がある。
それをその人自身が理解されるのが一番大事なことではないでしょうか。

人の役に立つ機会を提供する

そうは言っても、自分の価値を知るというのはなかなか難しいことかもしれません。
ではどうすればよいのか。まずは、その人の役割をきちんと設けることが大事だと思います。
そのグループ内、部署内において、得意分野を発揮してもらうのです。

役割を設け、グループ内の人たちのために動く機会を作ると、少なからず感謝されることもあるでしょう。
人の役に立ち、感謝されるというのは嬉しいものです。
本当の意味で自分はここにいてもいいのだと感じられるのではないでしょうか。

周りの人たちも助かりますから、お互いにいい関係を築くことができるでしょう。
そのような中で、「自分はいなくてもいい存在」とは言わなくなると思います。

まとめ

自己否定する人は、自分に価値が感じられず、他人の言葉に自分の価値をゆだねているのではないでしょうか。
しかし、自己否定することは自分にも周りにもいい影響は与えません。

仏教では、すべての人に価値があると教えられています。
ですから、わざわざ自己否定して他人に確認するまでもないことなのです。

自分の価値を知ることはなかなか難しいかもしれませんが、まずは人の役に立つ機会を作るところから始めましょう。
周りの人のために動き、感謝される関係になれば、自己否定の言葉もだんだん少なくなっていくかもしれません。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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