妻の小言にストレス|小言を減らして夫婦円満に過ごすには?
こんにちは。“伝わる”技術研究家のみさきです。
妻の小言が多くて悩む男性の話
東京での職場に勤めていた時、お客様の50代の男性から「奥さんの小言で相当まいってしまっている」と聞かされたことがあります。
その方は釣りが趣味で、一ヶ月に一回、お住まいの埼玉県から茨城県や福島県に一泊二日の釣り旅行に出かけるのを楽しみにされているのですが、出掛ける際、決まったように渋面(しかめっつら)した奥さんが「あなたは休日、釣りばかりしてていいわね」と嫌みを言うそうです。
一ヶ月に一回だけなのに、と腹が立ってくるとのこと。
洗濯やそうじも手伝ったことがあるそうですが、ありがとうの一言もなく、「そんな洗濯の干し方や畳み方では服が傷む」とやはり小言ばかりだそうで、手伝う気がなくなるとぼやいておられました。
「世の中には何十億もの女性がいるのに、なんで自分はこの人と夫婦になったのだろう」とため息をつかれるのです。
妻の小言はSOS
最初は、奥さんがもう少し言葉遣いに配慮すればいいのになと、同情して聞いていたのですが、その方の話をよくよく聞くにつれ、だんだん奥さんが小言を言われるお気持ちも分かる気がしてきました。
奥さんは、認知症である実母の介護をしており、週1回のヘルパーさんの訪問以外は、ほとんど一人で介護をされているとのこと。
更年期障害も始まり、疲労が抜けないとよく言われるそうです。
私も認知症の祖母の介護の経験があり、その大変さはよく知っているので、奥さんの大変な状況に同情する気持ちが起きてきました。
「釣りなんか行かずに、もっと手伝ってほしい」と、本当は言われたいのではないか、奥さんの小言は、奥さんなりのSOSの信号なのではないかと感じたのです。
休みなしの介護や家事で心がギリギリいっぱいになり、だからといって、今さら夫に「自分の苦しみを助けてほしい、わかってほしい」とも言えず、形を変えた「わかってほしい」のSOSのサインが「あなたは休日、釣りばかりしてていいわね」の小言だったのではないでしょうか。
まとめ
人が何か小言を言う時、その言葉の裏にSOSのサインがある場合はけっこうあるものです。
こんなにつらいのに、なんで分かってもらえないのか、の憤(いきどお)りが、相手を責める小言となって噴出するのだろうと思います。
相手の小言の裏にあるSOSのサインに気付き、その苦しみを少しでも軽減しようと努めていけば、奥さんも夫が「自分をわかってくれた」と感じ、いつしか小言もなくなり、気持ちよく釣り旅行にも送り出されるようになるのではと思います。
夫婦円満の秘訣はこちらの記事でも紹介しています。
→相手の心が「根雪」となって、夫婦関係が壊れないための夫婦円満法
みさき
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