私のことをバカにしてるの?部下や後輩の言動に悩んだ時の考え方

こうへい

こんにちは。こころの悩みサポーターのこうへいです。

先日、ある人から「自分は部下からバカにされているのではないか」という声を聞きました。

自分はバカにされているのではと感じた例

どんなことがあったかを簡単に言うと、
ある部下が別の仕事があり、ギリギリの時間に職場にやってきたそうです。
その時にすでにお客さんが待っていたので、急ぐように注意をしたら、

「仕方がなかったんです」
「急がなくてもいいでしょ」

と言って反発してきたそうです。

「確かに仕方がない事情があったことも分かるし、切羽詰まっていたのも分かるけれど、そこまで攻撃的な態度を取るなんて考えられない、自分はバカにされているのではないかとさえ思う」

その人は、このように話していました。

部下や後輩が自分をバカにしたような態度をとってきたら、腹が立ちます。
その場で怒鳴りつけるなど、怒りをあらわにする人が多い中、その部下の立場に理解を示そうとする上司は尊敬できる上司だと思います。

しかし、心の中の怒りや悲しみを消し去るのは簡単なことではないと思います。
今回は部下や後輩などに「バカにされているのでは」と感じた時に、どうその感情と向き合っていけばよいのかを考えてみます。

まずは余裕のない人の特徴を

今回聞いた話によると、部下の人は相当、余裕がない状況だったようです。

余裕がない人の行動の特徴を調べてみると

・客観的な判断ができない
・視野が狭くなる
・他人に対して攻撃的になる

などの特徴があるそうです。

頭では上司に対して反発してはならないと分かっていても、余裕がなくなると冷静な判断ができなくなるものです。
そう考えると、誰にでもあり得ることと言っていいかもしれません。

このことは仏教で説かれる私たちの心の姿が分かるとより納得できるでしょう。

仏教で説かれる他人をバカにする心の元

仏教で私たちは108の煩悩の塊だと説かれています。
煩悩とは、私たちを苦しませ、悩ませるものです。
その代表が欲や怒り、ねたみそねみ憎しみの心であり、全部で108あります。
すべての人はこの108の煩悩でできていると仏教では説かれています。

その煩悩の中に慢(まん)というものがあります。
私たちのよく使う言葉で言うと自惚れ心と言われる、自分のことは悪くは見られず、良いようにしか見られない心です。

自分よりも下の立場の人や能力が劣った相手に対して、オレの方が上だと相手の上に立ち、相手を踏みつける心も慢(まん)の心です。
ところが、自分よりも上の人、優れた人に対してさえ、本当はオレの方が上なんだ、オレの方が正しいのだと自惚れる心が慢(まん)の心なのです。

この慢(まん)の心から離れることができないのが私たち人間だと仏教では教えられます。

「自分は悪くない」という心が「仕方がなかったんだ」という言葉になるのでしょう。
また、「そんなことは言われなくても分かっている」という心が「今はそれどころではないんです」という言葉になるのだと思います。

普段はこんなことを言ってはいけないと自分の言動を制御していても、余裕がなくなるとついつい言ってはならない言葉が出てしまうのでしょう。

実は良かったと思いましょう

先輩や直接の上司に対してバカにしたような態度をとったことは、他の人に同じ態度をとるよりも良かったと言えます。
これがもっと上の上司だったら、お客さんや取引先などの外部の人だったらどうでしょうか。被害はより拡大していたことでしょう。
これが後輩や部下に対してだったらどうでしょう。言われた後輩は心に傷を負うかもしれません。
バカにしたような態度をとられたのが自分だったというのは、実は良いことだと言えますね。

また、上司や先輩は部下や後輩が余裕のない状況に追い込まれているのを黙って見ていてよい立場ではありません。
部下が余裕がない状況になってしまった原因を知って、対策を講じなければならないのではないでしょうか。
この事件は、部下がどれだけ余裕がない状態に陥り苦しんでいたのかを知る良いきっかけになったと思います。

注意するときも自惚れ心を利用して

先ほども余裕がない人の特徴をあげましたが、余裕がない状態になると客観的な判断ができず、攻撃的になりやすいものです。

余裕のない状態の時に、部下の言動を怒鳴ったり、厳しく注意をしてもなかなか聞けず、さらに反発する可能性が高いです。
注意しなければならない言動は、余裕ができてから注意するのがよいかもしれません。
その際は、自分は間違っていないという思いが強いのが人間ですから、余裕のない中を頑張っていたことを認め、評価した上で、よくない言動を注意するとより受け止めやすいかもしれません。

まとめ

自分のことを良く見たい、悪くは見られない心をすべての人は持っています。
そんな自惚れ心の塊が私たち人間だと仏教では説かれています。

そういう点から言うと、ほとんどの人が腹底では自分をバカにしていると言ってもいいかもしれません。

「バカにされているのでは」と悩むよりも、余裕のない状態で困っている部下や後輩の苦しみを分かってやることが大事かもしれません。

決して他人をバカにしてもいいという意味ではありません。
自惚れ心から離れきれないのが人間だということを知ってもらいたいと思います。
当然、上司に対しては尊敬の心を持って仕事をすることは大切ですし、尊敬される人になるように努力することも必要です。

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こうへい

チューリップ企画で動画制作を担当しています。
大学生のときに同じことの繰り返しの毎日にどんな意味があるのかと悩みました。しかも友人に相談しても分かってくれる人がなかったことが大きな苦しみでした。
その時に読んだ仏典の言葉に励まされました。その後、講演会の運営の手伝いをする機会があり、さまざまな悩みを持って参加した多くの人たちの声を聞かせてもらいました。私も学びながら、皆さんの悩みに寄り添っていける情報を発信していけたらと思っています。
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