【疲れない働き方】嫌いな人との人間関係から自分の心を守る方法

こんにちは。みさきです。

職場で顔を合わせる同僚にイライラして心が疲れてしまう、という声をよく聞きます。
今回のテーマは「職場の嫌いな人との関係から自分の心を守る方法」についてお話しします。

嫌いな人を好きになろうとしなくていい

職場の人間関係で、個人の感情をむき出しにするのは良くないことですが、感情を持つ人間である以上、嫌いな人がいるのは仕方のないことです。

人の好き嫌いは「縁」によると仏教では教えられています。
学生時代のクラスメイトの中で、すぐ打ち解けられた人や好きでたまらなかった人は「縁」のある人です。
一方で、卒業後、一度も会うことのない人や同窓会で再会したとき、誰だか思い出せないような人もありますが、そういう人は、自分にとって「縁」の浅い人です。
誰にでも、縁の深い人・浅い人がいますので、好き嫌いがあるのは仕方のないことなのです。

「縁」の浅い人との関係にストレスを抱えるよりも、自分の長所を引き出してくれるような「縁」の深い人との関係を大事にしていったらいかがでしょうか。

嫌いな人とはどんな人かが分かると心がラクになる

次に自分にとって「嫌いな人」とはどんな人なのかを知るだけでも、不思議と心がラクになります。
自分の「嫌いな人」とは、ずばり「自分の思い通りにならない人」です。

昔から「正も邪も勝手に決めるわが都合」といわれます。
自分にとって都合のいいときは良い人で、都合が悪くなれば悪い人だということです。

職場なら、自分の長所を引き出して相談に応じてくれる上司や先輩は良い人です。
逆に、よく自分の意見に反論してくる同僚や仕事をさぼる後輩は悪い人と思いがちです。

好きな人、嫌いな人で留まればよいのですが「好きな人=正しい人」「嫌いな人=間違っている人」と言い出します。
「あの人のせいで職場のみんなが迷惑している」と、あたかも自分以外の皆も迷惑しているように言いますが、実は迷惑と感じているのは、そう言う本人だけの場合が多いものです。

「この人は嫌いだ」と感じたとき、その感情は自分の「あれをしたい」「これをしたい」という欲があるからこそ起きてくる心だと知るだけで、相手への腹立ちが不思議とおさまってきます。

嫌いな人が悪いのではない。では悪いのは?

嫌いな人に対しては、ちょっとした言動にもすぐ腹を立てます。

問題が起こるたびに、その嫌いな相手を犯人にしたがります。
自分にとって「都合の悪い人」という思い込みを持っていますので、要注意です。
「あの人は自分勝手だから」「〇〇上司はいつも頼りないからきっと…」というような思い込みで相手を責めたがります。

世界的ベストセラー『FACTFULLNESS』には、私たちが持つ10の思い込み本能が紹介されています。
その中の一つに「犯人探しの本能」がありました。

犯人を捜すよりシステムを見直したほうがいい
犯人を探し始めた時点で、学びが止まる。
一発食らわす相手を見つけた時点で、そのほかの理由を見つけようとしなくなる。
問題が起こるシステムを見直すのが必要で、犯人探しをしている場合ではない。

『FACTFULLNESS』より

大切なのは犯人探しではなく、嫌いな人と自分の考えが合わない事実を受け入れることなのです。

これまで理解できなかった相手の考えを「なぜそう考えるのか」「自分にはなかった発想だな」と見方を転換できれば、嫌いな人から学べることはとても多いのではないでしょうか。

まとめ

嫌いな人との人間関係から自分の心を守るには

・誰にでも人の好き嫌いはある。人の好き嫌いは「縁」によって決まる。
・嫌いな相手とは、自分にとって都合の悪い人。
・嫌いな人と自分の間の違いを、価値に転換する。



【疲れない働き方】

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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