【疲れない働き方】「新」を生み出す職場のコミュニケーション6選

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こんにちは、みさきです。

上司や同僚と話が通じず、ストレスを感じた経験のある方は多いと思います。
「話の通じない相手だ」と、関わらなければ楽なのですが、仕事上、無視するわけにもいかないですし、大人げない自分に自己嫌悪に陥ることもあります。

今回のテーマは「職場の人間関係のストレスを手放し「新」を生み出すコミュニケーション」についてです。

【基本編】職場の人間関係のストレスは小さなズレから

1-1.職場の朝は「成功獲得」の競争

同僚が部下からの挨拶に不快感を持ったと言っていました。

「〇〇さんが挨拶をしにくるのは良いんだけれど『おはようございます』とサッと言って通りすぎるんだ。
こっちが挨拶を返そうという時には姿がもう見えず、眼も合わせないんだ。
あの挨拶は損をしているよな」

挨拶も難しいものですね。
成功者は皆、あいさつ上手だと言われます。

あいさつで成功を逃していることが分かるエピソードを一つ紹介いたします。

デパート王のジョン・ワナメーカーが店員募集の面接をしていたときこと。
店員募集の広告を見て、一人の青年がやってきた。

みずから面接したワナメーカーの質問に彼は、
「イエス、ノー」と、適切に即答して少しの誤りもなかった。
体格も立派だし、学力も十分。
ところがどうしてか、不合格になったのだ。

「たいそう、よい青年のようでしたが、どこかお気に召さないところがありましたか」
側近の不審にワナメーカーは、こう言っている。
「あの青年は、私の質問に、『イエス、ノー』と、ぶっきらぼうに言うばかりで、『イエス・サー、ノー・サー』と、丁寧な物言いをしなかった。
あんなふうではきっと、お客に親切を欠くことがあるにちがいない。
親切第一がモットーの私の店には、雇うわけにはゆかないのだよ」

たったの一言が、いかに大切か。
「社長が愉快げに”おはよう”とあいさつされると、一週間楽しく働ける」
こう言って、ワナメーカーの店員たちは、喜々として働き、店は栄えに栄えたという。

『光に向かって 100の花束』より

一瞬のあいさつの一言が良好な人間関係だけでなく、仕事の成功へと導くことがあります。
「あいさつ」は成功獲得の競争と考えると、職場のストレス一つ撃退間違いなしです。

1-2. 人間関係が驚くほど上手くいく「ありがとう」の効果

人間関係にはよく「ほめることが大切だ」と聞きます。

誰でも使うことができ、言われた人もうれしい最強のほめ言葉、それが「ありがとう」という言葉です。

「ありがとう」って、お礼の言葉でしょう?と思われるかもしれませんが、同時に【最高のほめ言葉】なのです。

私たちが人から「ありがとう」といわれると、お礼を言ってくれたから嬉しい、というよりも、自分のしたことが人の役に立てた、自分の存在に意味があった、と思えるから嬉しいのです。

美人に「素敵だね」と言っても、「社交辞令だな」と思われることもあります。
初対面の人に「そのネクタイ、お洒落ですね」と言っても、お洒落が目的で所持していない場合もあります。
しかしどんな人にでも間違いなく届く、ほめ言葉、それが「ありがとう」です。

職場で【最高のほめ言葉】の「ありがとう」を出し惜しみせずに使って、より良い人間関係を築きたいですね。

ちなみに「ありがとう」の反対語は「当たり前」です。
人にしてもらうことが当たり前になってしまうと、不平不満が多くなり、「ありがとう」が言えなくなってしまいます。

職場の人間関係の「ねじれ」を改善する

2-1.話の通じない相手との「認識のギャップ」を知る

こちらが「話が通じないな」と思っているときは、たいがい相手もこちらに「話が通じないな」と感じているものです。
まずは自分と相手との間に「認識のズレ」があることを自覚しなければなりません。
このことについては過去に記事を書きましたので、下のリンクからお読みください。

【疲れない働き方】職場の人間関係の意外な盲点とは

2-2.人間関係を良くするシーソーの法則

相手にイライラするときの原因に「相手が自分の思い通りに動いてくれない」という思いがあります。
この心のままに発する言葉は相手を否定することになり、人間関係に亀裂が生じます。

私があなたに、会議資料の作成を依頼したとします。
あなたは残業までして資料を作成をして持っていったところ、私があなたにこう言ったらどう思われますか。

「もっと早く作れなかったの?」
「論点がまとまっていなくて、わかりづらいですね」

どうでしょうか・・・
何かカチンときますね。
自分なりに考えて作ったつもりなのに、それを否定された気持ちになりますね。

特に相手が部下の場合、できていない点につい目が向いてしまいます。
相手にしてもらいたいことを実行してもらうには、相手の現状を認める言葉が有効です。
「よく○○しているね」「よく○○したね」
この○○に【相手が現在していること】を言えばいいのです。
または、この○○に【相手にしてもらいたいこと】を言えばいいのです。
そうすると相手は自信を持ち、やれるようになってくるのです。
「どうして○○できないの?」と相手の落ち度を責めるのか「よく○○しているね」と相手の良い点を尊重するかで、相手の受け心が180度変わります。

これを「シーソーの法則」といいます。
自分と相手との間にはシーソーのようなものがあり、シーソーの真ん中にはボールが置いてあります。
自分側が上で、相手が下の時には、ボールは相手のほうに転がります。
逆に自分側が下で、相手が上の時には、ボールは自分のほうへ転がってきます。
ボールは相手の心を例えています。
相手を見下げれば、相手の心は離れる。
相手を尊重すれば、相手の心が自分に近づいてくる、という法則です。

【応用編】「新」を生み出す「超チーム力」とは

現代社会はテクノロジーによる情報化・少子高齢化・グローバル化がもの凄い速さで進んでいます。激動の時代、たくましく強く乗り切れるのは「社員の多様性を強みにできているチーム」だと言われています。

3-1.職場の人間関係の「盲点」を強みに変換する

職場で「成果があがらない」「部下のモチベーションが低い」「他部署とのトラブルが起こる」などの原因は、お互いの違いを認め合う共通認識の欠如がほとんどです。

『超チーム力』という本にこうあります。

人はみな異なる考えを持つ。

そんなことは当たり前とわかっているはずなのに、チームを組む時に、このことを考慮する人は極めて少ないものです。

今でこそ顧客サービスに定評のあるスタバですが、アメリカで全国展開を始めた時には、サービスの質の低下を訴える人が続々と現れ、当時CEOであったハワード・シュルツは苦難にぶちあたっていました。
ハワードは全国展開の成功には、従業員の士気向上と顧客サービスの徹底強化が不可欠だと考えましたが、実は彼自身は競争心が高く、実力主義の独立型のタイプだったので、この分野が苦手であることを自覚していました。
そこでハワードは従業員への深い共感と顧客サービスのプロをリーダーに大抜擢したのです。
それは、自分とは真逆の性格の人物を意味していました。
自分とは正反対の人物をリーダーに大抜擢したため、最初の三年間は激論が絶えず、波乱のスタートでした。

しかしこの2人のリーダーは決裂せずにお互いを補完し合い、今では世界中で愛されるスタバへと大成長させたのです。お互い同じようなタイプの人物だったら、激論はなかったかもしれませんが、今日のような世界的な成功はなかったでしょう。

互いの価値観の違いを認め合い、高めあうことができる組織が勝ち、価値観の違いを認めることができず、異分子として排斥する組織は負けてしまいます。

3-2.反対意見が生む3つの効果

前章で述べた「お互いの違いを認め合う」チームは、社内会議も活性化していきます。
会議参加者の各々の意見が飛び交い、より正しい決定がされ、思わぬアイデアが生まれてくることさえあります。
反対意見が相手に対し感情的になり、決定までに時間がかかるというようなストレスからは無縁なのです。

世界的経営学者であるドラッカーは“反対意見が生む3つの効果”を提唱しています。
なぜ意見の不一致が重要なのでしょうか。

1.会議のメンバーは、力のある人に「よく思われたい」と思い、その人の意見に同意してしまう。それを防ぐのは、事実によって立証され、よく検討された反対意見の存在であること。

2.意思決定に間違いがあった時、反対意見で示されていた「代案」を直ちに検討できること。

3.反対意見は会議を活性化させ、想像力を刺激する。よく検討し尽くされ、かつ裏付けのある反対意見こそ、最も効果的な刺激剤であること。

反対意見を封じ込め、言わせないような空気にさせる組織は、大変な損をしているのでしょうね。
反対意見でも自由に言いやすい環境づくりに努めていきたいですね。

まとめ

【疲れない働き方】をする6つのコミュニケーション

・あいさつ上手になろう
・最強のほめ言葉「ありがとう」を使おう
・職場の苦手な人との「認識のズレ」を理解しよう
・「シーソーの法則」を活用しよう
・お互いの違いをスキルとしよう
・反対意見を恐れるな

あなたの心の悩みが少しでも軽くなり、心穏やかに過ごせますように。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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