【魔女の宅急便】形式にこだわるよりも大切なことは心の在り方
こんにちは。こころ寄り添う研究科の九条えみです。
ジブリ作品が好きなのですが、なぜか夏になると観たくなるんですよね。
今回は『魔女の宅急便』のセリフから心の在り方について考えたいと思います。
形式にこだわってしまいがち
私たちはついつい形式を重視してしまいがちです。
小学校低学年の頃に、授業参観の終わりだったと思いますが、廊下を母と歩いていると教頭先生から「さようなら」と挨拶されました。
「返事をしなきゃ!」とは思ったのですが、結局、返事はできませんでした。
それは「目上の人には敬語を使わねばならないのに、さようならの敬語が分からなかった」からです。
「おはよう」には「おはようございます」という丁寧語があります。
しかし、「さようなら」を「さようならございます」なんて聞いたことありませんでした。
そうこう考えているうちに、結局返事ができなかったというわけなのです。
母からは返事をしなかったことを注意されましたが、やり切れない思いでいたことを覚えています。
形よりも大事のは「心」
思えば、あの時の私は形にとらわれて、その心を見落としていました。
『魔女の宅急便』の主人公キキのお母さんである「キリコ」も、
キキが魔女の格好が黒いことに不満を言った時に次の言葉をかけています。
あんまり形にこだわらないの!大切なのは心よ。そして、いつも笑顔を忘れずにね。
形よりも心の向きを重視すべきということです。
たとえば、叱られている子供が謝っているのに、
「なんだその態度は!ぜんぜん反省してないじゃないか!」と更に怒られる…
という状況がありますが、謝っている子供の顔も姿勢もふてくされていて、
「形だけで謝ればこの場は免れられるだろう」という思いが見え見えです。
また、見た目が多少整っていなくても、手作りのものを貰うと嬉しいのは、自分のために頑張ってくれた「心」が現れているからでしょう。
心が口と身体を動かしている
お釈迦さまは、私たちの行いには「心」「口」「身体」の3つがあると教えられました。
口と身体は好き勝手に動いているわけではありません。全て心が動かしているのです。
心が司令塔であり、口と身体は指示通りに動くロボットのようなものです。
だから、良い心がけでした言動はたとえ形式通りでなかったとしても、相手を和ませ温かな気持ちにさせます。
反対にどれだけ形式を守っていても、悪い心がけであれば、
相手を不愉快な気持ちにさせてしまうのです。
まとめ
形式にとらわれてしまうことも多くありますが、本質は「心」にあります。
形式の前に「心がけ」を正していくよう努めていきたいものです。
心の在り方、つまり受け止め方次第で、同じ状況でも悲観的にもなれば楽観的にもなれます。受け止め方と感情の関係については下の記事をご覧ください。
九条えみ
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