「居場所がない」という人はぜひ知って|孤独を活かす人・活かさない人
こんにちは。みさきです。
全世界で1000万部突破し、話題となった小説『ザリガニの鳴くところ』を読みました。
「ザリガニの鳴くところ」というタイトルは、湿地の奥地で人が寄り付かないようなところをいいます。
主人公は、湿地に住む少女。
この少女と一緒に孤独と闘っていくような感覚になるストーリーでした。
「居場所がない」と感じるとき、心で何が起きているのか
多様化社会といわれるようになった今、マイノリティと呼ばれる人の特性を知る機会は増えてきています。
ビジネスの場でも、多様化を受け入れて業績に活かそうと、社員一人一人の特性や能力を知るために、1 on 1ミーティングを導入している企業が増えていると聞きます。
お互いに相互理解が進んでいるはずなのですが、今なおさまざまな精神的不調に苦しんでいる人は多く、孤独の苦しみは変わらないようです。
孤独は怒りを生むともいわれます。
誰からも必要とされず、他人とのつながりを感じられなくなり、周り中が敵にも見えてくる。
孤独で苦しい感情を溜め込み、ある日、心の置き場がなくなり、怒りに変わる。
他人に攻撃的になっていけば、ますます孤独が深まっていき、苦しくなる。
孤独→怒り→孤独→怒り・・・のループにはまり、苦しみから抜け出すのが難しくなっていくのです。
人は皆孤独で独りぼっち
仏教に「独生独死独去独来(どくしょう・どくし・どっこ・どくらい)」という教えがあります。
人間は、生まれてから死ぬまで、独りぼっちの旅のようなものだ、ということです。
独りぼっちなのは、マイノリティな人たちや一人暮らしの高齢者だけではなく、お金持ちで人に囲まれているように見える人も、家族仲良く暮らしている人であっても、みな独りぼっちなのだと、お釈迦様は説かれています。
「人に囲まれている人は孤独ではないでしょ」と思われるかもしれませんが、お釈迦様が「人は皆独りぼっち」と言われているのは、「心の連れがない」ことなのです。
☑60代男性・経営者
好きなことをして楽しんで生きることが大事だ、と思って生きてきて、これまでの自分に後悔はないし、事業は順風満帆で妻と2人の子供にも恵まれ、幸せなのですが、50を過ぎて、底知れない寂しさを感じるようになってきました。
☑30代男性
妻は俺の努力をちっともわかってくれない。どれだけ苦労しているかなんて、考えたことがないんだ
☑30代女性
主人はいつも自分ばかり”忙しい忙しい”と言って、なかなか向き合ってくれない。
何を聞いても、だいたい面倒くさそうに”好きにしていいよ”と言われるだけだし。
☑20代男性
学校に行けない自分はダメな子、と常に責められているようだった。あの時、学校へ行けるようになる解決方法よりも、親には学校へ行くのが辛い気持ちをただ「辛いんだね」と分かってほしかった。
心からわかり合える、心の連れがいないと、どこまでも寂しいのが人間なのです。
外からは見えない孤独を抱えて生きる人は多いようです。
孤独を活かす人、活かせない人
仏教では「居場所がない」苦しみから解放されるには、「自分の孤独と向き合うことが大事」だと、教えられています。
自分の孤独と向き合うのには、次の方法をぜひ試してみてください。
①自分の感情を外に出す
自分の気持ちを書き出してみたり、信頼する人に寂しい気持ちを話してみると、苦しみが少し癒えてくるでしょう。
②すべての人が孤独を抱えていると知る
お互い分かり合えない者同士だと分かると、他人が共感してくれたことがとても嬉しく感じられるようになります。
また、何とか相手のことを理解しようと、相手の心に寄り添う気持ちが出てきて、人とのつながりができます。
孤独を受け入れることは、心の幸せ者になる第一歩なのです。
③仏教を聞いてみる
自分の居場所が分からず、底知れぬほど寂しい人生を生きる私たちに、本当の心の幸せとはなにか、そして本当の幸せになれる方法が教えられています。
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みさき
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