「もう一度生きてみよう」自殺願望のあった人が生きる希望を取り戻した理由とは

「自殺願望のあった知人が『もう一度生きてみよう』と希望を取り戻した」という話を聞きました。

私は顔も見たことなければ話したことも無い人ですが、生きていく上で大事なものが詰まっているエピソードと思いましたので、ご紹介します。

人生は不遇の連続だった

自殺願望を持っていたその人は30代の男性です。

生まれは複雑な家庭環境。

小さい頃から優秀な兄と比較され、親は兄ばかりを可愛がり弟の自分は期待されずに育ちました。

「あんたなんて居なくてもいい」と言われたことも一度や二度ではなかったそうです。

親元を離れ社会人になっても周囲から裏切り続けられました。

お金を貸したのに返してもらえない。それどころか自分が嘘を言っているように周りに吹き込まれ孤立する。

入社当時の約束を守ってもらえず、長時間働かされ若くして身体を壊してしまう。

親にも周囲も頼れる人はおらず、孤立状態に。

そして、働けなくなった男性は仕事を辞めざるを得ず、無職になり家賃も払えなくなり、車中泊をするようになりました。

収入がなく貯金を切り崩しての生活です。

なるべくお金を使わないように、食事は1日1回取れれば良いほう。

携帯は解約して、ネットは近所のコンビニの無料Wi-Fiを使っていたそうです。

生きる希望もなければ、生活するだけのお金もない。

自分が死んでも誰も悲しまない。

そう思った男性は日ごとに自殺願望を強めていきました。

「もう一度生きてみよう」と思えたきっかけ

「この夏まで持ちこたえられない」

そう考えていた6月のある日、知人から仏教の動画を紹介されました。

その動画では、人から嫌われないように顔色を伺い、笑顔を作り、ノーとは言わない、そんな仮面を被り続ける自分に嫌気がさしたという悩みにこう答えていました。

仮面をかぶり続けなさい。いつかそれが“本当の自分”になるから

たとえ仮面であっても、笑顔で人に接し、相手の気持ちを害さないように気を遣う行動「そのもの」は良いことですよ。

だから習慣化していけば、それが自然と身に付き、あなた人格となって備わるのですから良い習慣を続けましょうというお話でした。

この言葉を聞いてこう思ったそうです。

今まで人に嫌われないように仮面をかぶり続ける人生だった。

そんな自分が心底嫌だった。

それが『今までのあなたの人生、それでよかったんだよ』と初めて肯定されたように感じた。

今まで自己否定ばかりしてきたけど、これで良かったんだと初めて自分を認めてあげることができた

30代にしてやっと自分を肯定することができ、もう一度生きてみようと思えたそうです。

そして、知人からの勧めも後押しとなり、ずっと拒んでいた生活保護を申請して無事に生活保護を受けられるようになりました。

ありのままの自分を受け止める

死にたいという気持ちは自分を真っ向から否定している状態です。

「こんな自分は居なくてもいい」

「もう疲れた。終わりにしたい」

「どうせ自分は生きていても無意味なんだ」

そんな感情で埋め尽くされています。

今回の自殺を踏みとどまった男性から知らされることは、死にたいと思ったときにまず大切なのは「ありのままの自分」を認めてあげることなのだと思います。

もし、今生きる気力を無くしているのなら、またそういう人が身近にいるのなら、「死にたいと思うくらい、あなたは頑張って生きたんだ」という証です。

死にたくなるくらい頑張るなんて、凄いことです。

その事実をまずは認めることが大事なのだと思います。

まとめ

親から愛されず周囲からも裏切り続けられ、自殺願望のあった男性が「もう一度生きてみよう」と希望を取り戻したのは、仏教講師の言葉がきっかけでした。

「仮面をかぶり続けなさい。いつかそれが“本当の自分”になるから」

その言葉を聞いて、人に嫌われないように仮面を被り続ける自分が心底嫌だったのが「今までのあなたの人生、それでよかったんだよ」と初めて肯定されたように思ったのです。

自己否定ばかりだったのが、初めて自分を認めてあげることができ、生きる希望を取り戻したのでした。

このエピソードから、死にたいと思ったときにまず大切なのは、どんな状態であれ「ありのままの自分」を認めてあげることです。

◆◇◆

「あぁ、もう死にたい」と思ったことがある方へ。

死んだら今の苦しみから解放されると思うからこそ、自殺が頭をよぎるのだと思います。

でも、死んだら楽になれると100%保証されているのでしょうか?

死にたいと思っていたある女性が、お釈迦さまの話を聞き「今は、どうしても自殺に踏み切ることはできない」と思いとどまったそうです。

そのエピソードを詳しく載せています▼

「死にたい、死なせて下さい」この声を聞かれたお釈迦さまの答えは

友人や家族、周りの人が「死にたい」と言ってきたら、どのように受け止めたら良いのでしょうか。

こちらの記事に書いています▼

親友が「死にたい」と言ってきたら、自信を持って自殺を止められますか

The following two tabs change content below.
九条えみ

九条えみ

チューリップ企画では、お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
心が穏やかになった人へ
心が穏やかになった人へ

おすすめの記事