「お盆」の最高の過ごし方|亡き人が教えてくれる大切なこと

こんにちは、みさきです。

お盆が近づくと、お墓参りの準備をしたり、仏壇にお花を供えたり、遠くに住む家族と連絡を取り合ったりする方も多いのではないでしょうか。

普段は忙しさにまぎれていても、お盆になると、亡き父母、祖父母、連れ合い、友人など、大切な方の面影がふと胸に浮かんでまいります。

「あの人がいてくれたから、今の私がある」
「もっと話しておけばよかった」
「ありがとうと、もう一度伝えたい」

そんな思いが静かに湧いてくるのも、お盆という季節ならではかもしれません。

お盆とは、どのような意味を持つのでしょうか

では、この「お盆」とは、もともとどのような意味を持つのでしょうか。

お盆の由来は、お釈迦さまの教えを伝えるお経の一つ『盂蘭盆経』にあるといわれています。

「盂蘭盆」とは、古いインドの言葉【倒懸(とうけん)】に由来し、「私たちの考えは逆さまである」という意味です。

この「逆さま」という言葉を聞くと、私たちの日々のものの見方にも、思い当たるところがあります。

仏教では、私たちは本当の姿をそのまま見ているようで、実は逆さまに見ていることが多いのだと教えられます。

「いつまでも続く」と思ってしまう心

その一つが「いつまでも続く」と思ってしまう心です。

仏教では、すべてのものは【無常】であると説かれます。

【無常】とは、常が無いと書くように、いつまでも同じ状態では続かない、ということです。

季節は移り変わります。
元気だった体も、少しずつ変わっていきます。
家族の形も、人とのご縁も、住む場所も、心のあり方も、同じままではありません。

頭では、そんなことは分かっているつもりです。

けれども私たちは、どこかで「今日と同じ明日が来る」「今そばにいる人は、これからも変わらずそばにいてくれる」と思って暮らしています。

身近な人の死が教えてくれること

身近な人の訃報を聞いたとき、私たちが大きく驚くのは、その思い込みが破られるからではないでしょうか。

遠い国の事故や災害のニュースを見ても「大変なことだ」と思いながら、どこか自分とは離れた出来事として受け止めてしまうことがあります。

ところが、よく知っている人、昨日まで話していた人、同じ地域で暮らしていた人、同じ時代を歩んできた人の死にふれると、胸の奥が凍りつくような思いがします。

「まさか、あの人が」
「ついこの前まで元気だったのに」
「人の命は、本当に分からないものだ」

そう感じるとき、私たちは亡き人の死を通して、自分自身も死ぬことがあることを知らされているのだと思います。

「人は死ぬ」と知っていても、受け止めてはいない

人は死ぬ。

それは誰もが知っていることです。

けれども「この私も、いつか必ず死んでいく」と深く受け止めているかというと、なかなかそうではありません。

まだ先のこと。
自分はもう少し大丈夫。
いつか考えればよいこと。

そのようにして、私たちは大切なことを後回しにしてしまいます。

大切な亡き人が、そのことを教えてくださっているように思います。

「命は限りあるものですよ」
「会えるうちに、会っておきなさい」
「伝えられるうちに、ありがとうを伝えなさい」
「今日という一日を、粗末にしてはいけませんよ」

無常を見つめることは、暗いことではありません

仏教に「無常を観ずるは菩提心の一なり」という言葉があります。

命が無常であることを見つめるところから、本当に大切なものを求める心が起きる、ということです。

無常を見つめることは、決して暗いことではありません。

むしろ、限りある命だからこそ、今日の一日が尊いと知らされます。

限りあるご縁だからこそ、目の前の人を大切にしようと思えます。

限りある人生だからこそ、何を大事にして生きるのかを考えるご縁になります。

お盆は、私自身の命を見つめる日

お盆は、亡き人を偲ぶ日です。

けれどもそれは、ただ過去を懐かしむだけの日ではありません。

亡き人をご縁として、今を生きている私自身の命を見つめる日でもあります。

今年のお盆、お墓やお仏壇の前で手を合わせるとき、亡き方の面影とともに、こんな問いを心に置いてみてはいかがでしょうか。

私は、今日という一日を大切に生きているだろうか。
「ありがとう」を、伝えられているだろうか。
限りある人生を、本当に意味あるものにしようとしているだろうか。

亡き人は、もう言葉では語られません。

けれども、その方の生きられた姿、残してくださった思い出、そして別れの悲しみを通して、私たちに大切なことを伝えてくださっているように思います。

お盆を、亡き方への感謝とともに、わが身の無常を見つめる尊いご縁にしてゆきたいものです。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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