努力と忍耐は成功者への夢を見るか|才能より大事な「やり抜く力」

こんぎつね こんぎつね

こんにちは、暮らしを良くする研究家のこんぎつねです。

人気時代劇・水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」の2番の歌詞に「あとから来たのに追い越され」という歌詞があります。

あなたは自分より後に始めた人に追い抜かされたことはないでしょうか。

私は小学~高校まで部活でずっと卓球をやっていたのですが、高校に入ってから初めて卓球を始めた人に試合で負けたとき、とてもショックでした。
練習をサボっていたのなら負けても仕方ないですが、平日はもちろん休日の練習もほとんどサボったことはありません。
雨の日もレインコートを着て自転車で30分かけて練習に参加していました。
テスト週間以外は平日も休日も休みなく毎日練習していたのですが、負けてしまったのです。
そのときは私は
「あの人は運動神経がいいから。僕は運動神経が悪いから」
と負けたのを元々の素質、才能のせいにしていじけていました。

あなたの周りには大した努力をしていないのに才能によって成功してしまう人はいないでしょうか。

  • 自分より後に始めたのに自分より成果を上げている
  • 色々なことを器用にこなす
  • 自分がどれだけ考えても出せなかったアイデアをポンポン出す

こういう人が近くにいると「どうせ自分には才能がないから」といじけたくなります。

そんなあなた(と私)に朗報です。

ペンシルバニア大学の心理学者アンジェラ・リー・ダックワースは成功者がなぜ成功したのかを研究し、様々な状況で成功を左右するのは、社会的知性でなく、ルックスでもなく健康でもなくIQでもなく、「やり抜く力」であることが判明したとこちらの論文著作の中で言っています。

こちらの講演はこの論文の要約した内容です。

この中で才能と「やり抜く力」は別物であると言っています。

才能とやり抜く力は違うことです。私たちのデータがはっきり示す通り、才能があっても純粋に最後まで決めた事をやり抜けない人たちがたくさんいます。事実データによればやり抜く力は才能の高さとは通常関係ない。むしろ反比例さえするのです。

今回はこの「やり抜く力」についてまとめました。

目次

  • 「やり抜く力」とは
  • 「やり抜く力」を使う具体的な方法
  • 「やり抜く力」を測る方法
  • 精進(しょうじん)と忍辱(にんにく)
  • まとめ

「やり抜く力」とは

「やり抜く力」とここで言われているのは元々「grit(グリット)」という言葉の翻訳です。
「grit」とは辞書では根性、気概と出てきますが、心理学では「忍耐力」「やり抜く力」など最後までやり通す気持ちを表す言葉で訳されます。

「やり抜く力」は、「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素が合わさったものであり、1つの物事に継続して取り組むためには、

  1. 目標に対して不変の興味を抱きながら取り組む「情熱」
  2. 苦しみや困難に忍耐し、最後までやり遂げる「粘り強さ」

の2つが揃ってはじめて、継続してやり抜くことができます。

「やり抜く力」を使う具体的な方法

アンジェラ・ダックワースは「やり抜く力」の「情熱」「粘り強さ」2つの要素について

  • 「情熱」は自分のやっていることを心から楽しみ、その先の未来に希望を持つこと
  • 「粘り強さ」は昨日よりも上達するために日々の努力を怠らず、自分がやっていることは重要なことだと確信すること

によって強くなると言っています。

人生で成し遂げたいことがあるときに行うべき具体的な方法は、まず目標を25個挙げ、さらにその中の上位5個だけに時間と体力を集中させて、それ以外はやらないようにします。

最初に25の目標を出してそこから5つに絞るのは、情熱を捧げられる「究極的関心」を見つけるためです。
関心がないこと、つまらないことに対して努力しようとしても、続けられません。
人生の時間は有限ですからあれやこれやと手を出す時間はありません。
自分が人生で何をなすべきか」という人生不変の最上位目標を徹底的に考え、探し出し、適切なゴールを決めます。

そしてその5つの目標に対してただ闇雲にがんばるのではなく、「意図的な」練習をします。
「意図的な」とは

  • 高めの目標を設定する
  • 個人練習を重ねる(集団練習より個人練習のほうが効果が高い)
  • 改善点を見つけ、上手くできるようになるまで何回も続ける

の3つを心がけた練習のことです。

粘り強く練習を続ける努力と困難に耐えてでもやろうと思う情熱があれば、才能がない人でも成功できるのです

練習の仕方については以前、何かの分野で上達を目指すときの正しい時間の使い方と練習方法についての記事を書きましたので参考にしてください。
一生懸命努力しても上達しないあなたへ|上達のための2つの時間
習得に必要なのは質より量!|正しい習得方法のカギは小脳記憶

「やり抜く力」を測る方法

ここで気になるのは自分に「やり抜く力」がどれだけあるかでしょう。
アンジェラ・ダックワースが「やり抜く力」を測るために最初に作成したテストはこちらのサイトで受けることができます。

ですが、質問内容が直接的な質問なので、精度に疑問があるという意見があります。

そのため現在のところは「やり抜く力」を正しく計測する手段は確立されていないのですが、誠実性を測ることで間接的に「やり抜く力」を測ることができます。

簡易短縮版ですがこちらのサイトで自分の「誠実性」を調べることができます。

「誠実性」が高い人は「やり抜く力」も高い可能性があります。
ですが低かったとしても悲観する必要はありません。
「努力の持続性」が高ければ「やり抜く力」も高いからです。

精進(しょうじん)と忍辱(にんにく)

仏教では「良いことをしたら良い結果が来るから良いことをしなさい。悪いことをしたら悪い結果が来るから悪いことは慎みなさい」と教えられます。

「良いこと」と言っても色々ありますが、「精進(しょうじん)」と「忍辱(にんにく)」という善が教えられています。
現代語ではそれぞれ「努力」と「忍耐」という意味になります。

それらが善として教えられているので
「苦しいことに忍耐し、努力を続けると幸せになれますよ。怠けてやるべきことを投げ出していては幸せにはなれませんよ」ということです。

「やり抜く力」の要素に当てはめると、情熱=忍耐、粘り強さ=努力ということになるでしょうか。
情熱=忍耐力があれば困難や挫折に立ち向かうことができ、粘り強さがあれば努力を持続させることができます。

高校時代の私の卓球にかける情熱や粘り強さはどうだったかと反省しますと、練習には出ていたものの苦手を克服しようとか、ここを特訓しようなど考えずに、ただポンポンと打っていただけでした。
それでは卓球に情熱を持って「意図的な」努力を継続している人に追い抜かれても仕方がありません。
私には努力と忍耐力が足りなかったのです。(あともちろん才能も)

水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」の「あとから来たのに追い越され」の後には「泣くのがいやならさあ歩け」と続きます。

『自分より後に始めた人に負けた』と泣くのが嫌なら、困難に耐えて努力を怠るな」ということでしょう。

まとめ

成功するのに大事なことは才能ではなく「やり抜く力」です。
「やり抜く力」には情熱と粘り強さの2つの要素があり、闇雲にやるのではなく、高い目標を立て、「意図的な」練習をする必要があります。

意図的な練習の3つの中に「改善点を見つけ、上手くできるようになるまで何回も続ける」とありましたが、最初から上手くできる人はいませんので、上手くできなかったところを反省して向上していかなければなりません。
失敗を後悔で終わらせる人もあれば、反省して向上する人もいます。
その違いはどこにあるかについて、こちらの記事で取り上げています。
後悔と反省の違い|後悔を反省に活かすために必要な心がけとは?

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こんぎつね

こんぎつね

チューリップ企画デジタルコンテンツ事業部にてサポートとインターネット業務にも携わっているこんぎつねです。(こんぎつねの記事一覧へ)チューリップ企画に来る前は愛知県で主に60代以上向けのイベントを運営していました。人について学ぶのが好きで、大学では生物学を専攻しました。よく読む本のジャンルは心理学、脳科学など人の心や体の行動に関するものが多いです。ブログもそれらの本を参考に、この悩みは 仏教ではこう解決するという内容を専門語を使わずになるべくわかりやすい言葉で発信することに心がけています。もっともっと多くの方の悩み疑問にお答えしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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