人生への問題提起をした一休の歌が深い

こんにちは。みさきです。

アラフォーの友人の間で話をしていると、40代は人生の折り返し地点だなと感じます。
人生の後半戦をどう生きていくか。
考えると、心がモヤモヤとしてくるのですが、仕事、家事、子育て、親の介護……と忙しい日々で、まだ人生を豊かに楽しむという可処分時間は少ない。
なかなか幸せを考える時間を与えてくれないのが40代ではないでしょうか。

喰て寝て起きて糞たれて
子は親となる子は親となる

禅宗の僧侶、一休の歌です。
とんちの一休さんです。

食べて、寝て、起きて、トイレで出すものを出して、そしてまた何かを食べて……と、このサイクルの繰り返しで、子供が成長して親となり、やがては年を取って死んでいきます。
「一休さん、身も蓋もないよ」と言いたくなりますが、私たちはこのサイクルを回すために、日々頑張っています。

子供を育てることは大変です。
昼夜関係なく、子供が泣き出せばお世話をします。
病気をしたり、怪我をしたり、学校のPTAをしたり、塾通いをさせたり、親は子供のために日々頑張っています。

働くことも大変です。
期限だの、評価だの、ノルマに、上司の忖度、パワハラ、人間関係にクレーム、タメ息つくことは多いです。

こんな毎日の繰り返しにどんな意味があるのか。
どこに人生の幸せがあるのだろう。

そんな人生に問題提起をした一休の歌です。

喰て寝て起きて糞たれて
子は親となる子は親となる

そして、本当の幸せとは何かと問いかけ、心の幸せを教えられているのが仏教です。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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