暗記が苦手な人でも簡単に暗記「皿回し暗記法」(8)

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試験合格請負人のあさだです。

オリエンタルラジオの中田敦彦(なかたあつひこ)が紹介する勉強法の8割は、共感しています。

続けて暗記の説明をしたいと思います。

どの試験でも、暗記を避けて通ることはできません。

試験によっては、暗記のみで、合格点をとれる試験もありますし、暗記だけでは合格点がとれない試験でも、基本的なことは暗記した上で、応用問題を解くことになります。

試験に合格しなければ、次のステップに進めないのならば、覚えることに意味があるかどうかの問題ではなく、合格するために、覚えなければなりません。

だからこそ、効率的に覚えることが大事になります。

どうすれば、効率的に覚えることができるのか。

勉強のコツも、学んだことは復習することにありますが、暗記のコツも「忘れる前に反復する」ことにあります。

その暗記のコツを方法化したのが「とにかく回転法」「皿回し暗記法」です。

「とにかく回転法」とは

  1. とにかく声に出して読み始める
  2. 速く読めるようになる
  3. 短い時間でたくさん読めるようになる
  4. ある時、一気に定着度が増している感じがする。ラストスパート!
  5. いつの間にか暗記している

「とにかく回転法」を応用した「皿回し暗記法」を説明しましたが、今回は2つの質問にお答えしたいと思います。

「暗記ではなく、数学などの科目には、役に立ちますか?」

実は数学は暗記

数学などの科目(計算)でも、考え方は、役に立ちます。

実は数学は暗記なのです。

そう聞くと「数学は違うでしょ」と言われる方が多いと思います。

確かに丸暗記ではありません。

数学は、問題の回答パターンは決まっています。

基礎となる問題の回答パターンをマスターすることにより、あとは、それを、組み合わせていくことにより、応用の問題を解くことができるようになります。

パズルで例えると、基礎となる問題の回答パターンの1つ1つがパズルのピースになります。

そこにはまるかどうかを、1つ1つ確かめていくようなものです。

基礎となる問題の回答パターンがマスターできていないのは、パズルのピースをなくしてしまった、といえます。

ですから、基礎となる問題の回答パターンは覚えなければなりません。

そういう点では暗記なのです。

数学は音読ではなく筆記

ただし、数学の場合は、数式を音読することには、時間がかかります。

積分や微分では、音読するよりも、数式を書く方が早いです。

基礎となる問題の回答パターンは、覚えるまで、繰り返し書いて練習します。

数学(計算)の場合は、音読ではなく、筆記で「とにかく回転法」を行うとよいと思います。

基礎となる問題の回答パターンを「とにかく回転法」でマスターして、パズルのピースが用意できてから、応用問題であるパズルに挑戦していきましょう。

「英語の文献も、とにかく読めばいいのでしょうか?」

日本語だけでなく、英語にも、他の言語でも、適用できます。
私は英語で実践したことはないですが、英単語を覚える時には、実践していました。

私の高校の英語の先生で「なかなか、英単語が覚えられない」という生徒に、「30回も言えば、すぐに覚えられますよ!」、こう言っていた先生がありました。

それを私も聞きまして、覚えにくい英単語は、30回言おう!と決意しました。

実際、それで覚えましたが、効果がありました。

語学の勉強では、よく「絶対量」が問題にされます。

たくさん聞くのが必要だということですが、「とにかく回転法」は適用できます。

京都大学に通っていた友人Sからの情報です。

私は受験勉強のとき、英単語については「とにかく回転法」のような感じで覚えていました。
機械的に「distinguish=見分ける」「894年=遣唐使廃止」というように覚えるのは苦手でしたので、単語帳のようなものを作ったり読んだりしたことは一回もありません。
そのかわり、当時の高校の先生が薦めて下さった本を、通学の時に読んでいました。
速読英単語(増進会出版社)という本です。今もあるのでしょうか。。
大事な単語を文脈の中でいつのまにか覚えるようになりますし、長文読解の力も自然についてきます。
分からない単語や忘れた単語が出てきても、前後の文脈から推測したり、動じずに読んでいく、という練習は、センター試験の長文読解や二次試験の英文和訳の際に、非常に役に立ったのを覚えています。

京都大学に通っていた友人Aからの情報です。

今回、英単語について、おすすめ単語帳がありましたので、私からも一言、言わせていただきます。
私は以前県内の家庭教師協会に所属し、年間実績ナンバー2になったことがあります。
そんな私のオススメ単語帳は、まさに「とにかく回転法」に直結した単語帳です。
Z会出版の「音読英単語 Stage1」です。
類似本も多く出ていますが、この単語帳の特徴は例文にあります。
どの単語帳でも難易度や分野別に100語ほどのセクションに分けられているものですが、この単語帳では同一セクションの見出し語でそれまでに出てきた単語が例文に繰り返し出てくるようになっています。
しかも、その例文はちょっとずつストーリーが繋がるようにもなっていて、例文を覚えるだけで同じ単語を何度も読むことになり、しかも、それがストーリー性を持って記憶される、という「とにかく回転法」に打って付けの構成になっています。
この単語帳を見たときは、非常に衝撃を覚えたのを覚えています。
ということで家庭教師歴10年の私のオススメ単語帳は「とにかく回転法」に準拠したものでした。
ちなみに「速読英単語」は現在でも出版されています。
受験業界の流通では「速読英単語」の独壇場でしたが、最近は、各高校がいろいろなのを取り入れているようです。
上記の「音読英単語」を採用している進学校もありました。

まとめ

  • 数学(計算)の場合
    基礎となる問題の回答パターンを筆記で「とにかく回転法」でマスターして
    応用問題にチャレンジしましょう。
  • 英語でも「とにかく回転法」は適用できます。それにあったテキストを用意すると、より効果が高いです。

次回は暗記と睡眠の関係について説明します。

(関連)

→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
→ 試験対策で最も有効な方法「タイムマシン法」(1)
→ 「パレートの法則」は仕事にも勉強にも通じる
→ 暗記が苦手な人でも簡単に暗記「皿回し暗記法」(1)

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。 テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。 将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。 事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
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